フグ科

条鰭綱フグ目に分類される科

フグ科(フグか、Tetraodontidae)は、条鰭綱フグ目に分類される科。

フグ科
Tetraodon lineatus
分類
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:条鰭綱 Actinopterygii
:フグ目 Tetraodontiformes
:フグ科 Tetraodontidae
学名
Tetraodontidae

全世界の熱帯から温帯に分布する。主に沿岸性だが、汽水・淡水に生息する種もある[1]

形態

体は丸みを帯びる。鰓孔は1本のスリットとなり、胸鰭の前方に位置する。背鰭臀鰭は体後部に位置する。鰭に棘条はない。腹鰭はない。歯は上下に2本ずつで、嘴状になる[1]。フグ科の学名もこの「4枚の歯」に由来する[2][3]

生態

肉食性であり、甲殻類貝類ゴカイ等を食べる。群れを作る種は少ない。背鰭と臀鰭で推進力を生み出す独特の泳ぎ方をする。大量の水(または空気)を飲み込み、体を膨らませることができる。肉・内臓・卵巣などに猛毒のテトロドトキシンを蓄積する種がいる[1]

分類

27属におよそ180種が属する[4][5]

系統

次のような系統樹が得られている[7]

サバフグ属

ヨリトフグ属(Colomesus属含む)

Marilyna

Tetractenos

Tylerius

シッポウフグ属 (側系統)

トラフグ属

Auriglobus

Leiodon

Pao

Carinotetraodon

Dichotomyctere

Pelagocephalus

キタマクラ属

テトラオドン属

オキナワフグ属

Omegophora

モヨウフグ属

脚注