ヨリトフグ

フグ目フグ科の魚

ヨリトフグ (Sphoeroides pachygaster) とは、フグ目フグ科に属する海水魚。

ヨリトフグ
Sphoeroides pachygaster
メキシコ湾で採取されたもの
分類
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:条鰭綱 Actinopterygii
:フグ目 Tetraodontiformes
:フグ科 Tetraodontidae
:ヨリトフグ属 Sphoeroides
:ヨリトフグ S. pachygaster
学名
Sphoeroides pachygaster
(Müller and Troschel, 1848)
英名
Blunthead puffer

別呼称として、神奈川県小田原ではカワフグ(皮河豚)[1][2]デデフグ[1][2][3]静岡県沼津、大分県大分市ではミズフグ(水河豚)[1][2][3]愛知県蒲郡市三谷、西尾市一色ではチョウチンフグ(提灯河豚)と呼ばれる[1][2][3]

分布

世界中の温暖な海に分布する[1]日本では、太平洋側では千葉県以南、日本海側では富山県以南に、それぞれ分布する[1]

生態

体長は30cm程度で、水深100-500mの大陸棚縁辺部に棲息し、体には無数の細い線がある[1]

人間との関わり

食用として漁獲されるが、その量は少ない[1]。釣りの際には針にかかると海水を吸い込み、釣り上げるのに難儀するわりに他のフグよりかなり味が劣るので、嫌われる傾向にあるという[1]。名前は釣り上げると水を吸い込んで糸が縒れることに由来し、縒り糸がなまってヨリトとなった。

筋肉・皮・精巣のいずれを食しても健康に害はおよばないとされ[3]伊豆半島などでは肝臓も加えてぶつ切りにし、みそ汁の具として食用されていた[2]。長年にわたって無毒と思われてきたが、肝臓から毒が検出されたことがある[4]。厚生労働省はフグの肝臓を可食部位と認めておらず、肝臓の販売を禁止している[3]。卵巣も有毒の可能性があるが、毒性は不明である。

上記の理由から長らく食されていた地域もあり、2018年1月には愛知県蒲郡市スーパーマーケットで肝臓を含む切り身が販売され、県が立ち入り調査に入ったことが報じられた[5][6][7]

脚注

出典

参考文献

  • 望月賢二監修、魚類分化研究会編纂『魚と貝の事典』柏書房、2005年。ISBN 4760126570 
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