ラ・リオハ州 (スペイン)

スペインの自治州

ラ・リオハ州(ラ・リオハしゅう、La Rioja)は、スペインを構成する自治州。ラ・リオハ州はラ・リオハ県のみで構成され、州都、県都はログローニョ。自治州創設以前はログローニョ県スペイン語版と呼ばれていた。

ラ・リオハ州

La Rioja
ラ・リオハ州の旗
ラ・リオハ州の紋章
紋章
スペインにおけるラ・リオハ州
スペインにおけるラ・リオハ州
国名スペインの旗 スペイン
州都ログローニョ
政府
 • 種別自治州
 • 首相ゴンサロ・カペラン英語版
面積
 • 合計5,045 km2
面積順位16位 (スペイン中1.0%)
人口
(2014年国勢調査
 • 合計319,002人
 • 順位17位(スペイン中0.7%)
ISO 3166コードES-LO
ラ・リオハ自治州憲章1982年6月9日
公用語スペイン語
下院4人(350人中)
上院4人(266人中)

バスク州ナバーラ州アラゴン州カスティーリャ・イ・レオン州と接している。エブロ川が州を横断しており、リオハ・ワインの生産地として有名である。

歴史

中世

1099年にミランダ・デ・エブロフエロ(特権法)にはリオハという地名が記載されており、この地名はこの地域を流れるオハ川英語版に由来する。10世紀頃にはナバーラ王国カスティーリャ王国がこの地域の覇権をかけて争ったが、最終的には1173年にカスティーリャ王国に併合された。

ログローニョ県(1833-1982)

19世紀前半にスペイン全土に県が設置されるまで、この地域はブルゴス地方ソリア地方に分割されていた。1808年から1813年のスペイン独立戦争ではナポレオン軍がこの地域を占領し、1814年までフランス軍の支配下にとどまった。県の設置を検討していた歴史家のフアン・アントニオ・リョレンテ英語版による1810年の計画では、この地域はブルゴスを県都とするアルランソン県の一部に組み込まれた。スペイン1812年憲法(カディス憲法)を拠り所とするカディス国会英語版では、ラ・リオハ地方を独立した県とすることが宣言された。スペイン立憲革命中の1822年1月には、ラファエル・デル・リエゴの行政改革の一環として、王令によってログローニョ県が設置されたが、フェルナンド7世はすぐにこれらの決定を破棄し、以前の地域区分の大部分を復活させた。1833年スペイン地方行政区分再編でスペイン全土に49のが設置されると、カスティーリャ・ラ・ビエハ地方の一部として再びログローニョ県スペイン語版が設置された。1841年には暫定的にログローニョ県の面積が拡大した。

ラ・リオハ州(1982-)

1939年から1975年のフランコ独裁体制を経て、民主化後の1980年には県名をログローニョ県からラ・リオハ県に改称した。1982年のサン・ミリャン基本法(ラ・リオハ州基本法)によって、ラ・リオハ県は単独でラ・リオハ自治州となった(1県1州)[1]。なお、カスティーリャ・ラ・ビエハ地方のうち本県とサンタンデール県スペイン語版(後のカンタブリア州)を除く6県はカスティーリャ・イ・レオン州の一部となっている。

1992年には公立大学のラ・リオハ大学が開校し、ワイン学などの特徴的な学科を有している。2009年には私立大学のラ・リオハ国際大学英語版が開校した。

人口

ラ・リオハ州 (スペイン)の人口推移 1900-2010
出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[2]、1996年 - [3]

行政区画

ラ・リオハ州のブドウ畑

スペインの17自治州の中ではバレアレス諸島州に次いで2番目に面積が小さく、人口は17自治州で最も少ない。人口の約半分が州都ログローニョに住んでいる。174あるムニシピオ(基礎自治体)のうち、ほぼ半数は人口が200人以下である。

基礎自治体

ラ・リオハ州の基礎自治体(2010年)
順位基礎自治体人口(人)[3]
1ログローニョ152,650 
2カラオーラ24,876 
3アルネード14,425 
4アーロ11,960 
5アルファーロ英語版9,813 
6ナヘラ8,404 
7ラルデーロ英語版8,118 
8サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ6,737 
9ビジャメディアーナ・デ・イレグア英語版6,723 
10アウトル英語版4,385 

司法管轄区

ラ・リオハ州の司法管轄区

県内は3の司法管轄区に分けられる[4]。太字は中心自治体。

  1. アロ司法管轄区[5] - アバロス、アングシアーナ、バニャーレス、バーニョス・デ・リオハ、ブリーニャス、ブリオーネス、カサラレイナ、カスタニャーレス・デ・リオハ、セジョリーゴ、シダモン、シウーリ、シルエーニャ、コルポラーレス、クスクリータ・デ・リオ・ティロン、エスカライ、フォンセーア、フォンサレーチェ、ガルバルリ、ヒミレーオ、グラニョン、アロ、エラメジュリ、エルビーアス、レイバ、マンサナーレス・デ・リオハ、オチャンドゥリ、オハカストロ、オジャウリ、パスエンゴス、ロデスノ、サハサーラ、サン・アセンシオ、サン・ミジャン・デ・ジェコラ、サン・トルクアート、サン・ビセンテ・デ・ラ・ソンシエーラ、サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ、サントゥルデ・デ・リオハ、サントゥルデッホ、ティルゴ、トルマントス、トレビアーナ、バルガニョン、ビジャルバ・デ・リオハ、ビジャロバール・デ・リオハ、ビジャール・デ・トーレ、ビジャレッホ、ビジャルタ=キンターナ、サラトン、ソラキン
  2. カラオーラ司法管轄区[6] - アギラール・デル・リオ・アラーマ、アルカナドレ、アルデアヌエバ・デ・エブロ、アルファーロ、アルネディージョ、アルネード、アウセッホ、アウトル、ベルガーサ、ベルガシージャス・バヘーラ、カラオーラ、セルベーラ・デル・リオ・アラーマ、コレーラ、コルナーゴ、エンシーソ、ガリレーア、グラバロス、エルセ、イヘーア、ムニージャ、ムーロ・デ・アグアス、ナバフン、オコン、プラデホン、プレハノ、ケル、エル・レダル、リンコン・デ・ソト、サンタ・エウラリア・バヘーラ、トゥデリージャ、バルデマデーラ、エル・ビジャール・デ・アルネード、ビジャロージャ、サルソーサ
  3. ログローニョ司法管轄区[7] - アゴンシージョ、アハミル、アルベルダ・デ・イレグア、アルベリーテ、アレサンコ、アレソン、アルマルサ・デ・カメーロス、アンギアンコ、アレンサーナ・デ・アバッホ、アレンサーナ・デ・アリーバ、アルーバル、アソフラ、バダラン、バーニョス・デ・リオ・トビーア、ベルセーオ、ベサーレス、ボバディージャ、ブリエーバ・デ・カメーロス、カベソン・デ・カメーロス、カンプロビン、カナーレス・デ・ラ・シエーラ、カーニャス、カニージャス・デ・リオ・トゥエルト、カルデナス、カストロビエッホ、セニセーロ、クラビッホ、コルドビン、ダローカ・デ・リオハ、エントレーナ、エストージョ、フエンマジョール、ガジネーロ・デ・カメーロス、オルミージャ、オルミジェッハ、オルニージョス・デ・カメーロス、オルノス・デ・モンカルビージョ、ウエルカノス、ハロン・デ・カメーロス、ラグーナ・デ・カメーロス、ラグニージャ・デル・フベーラ、ラルデーロ、レデスマ・デ・ラ・コゴージャ、レサ・デ・リオ・レサ、ログローニョ、ルンブレーラス、マンハレス、マンシージャ・デ・ラ・シエーラ、マトゥーテ、メドラーノ、ムリージョ・デ・リオ・レサ、ムーロ・エン・カメーロス、ナヘラ、ナルダ、ナバレーテ、ネスターレス、ニエバ・デ・カメーロス、オルティゴーサ・デ・カメーロス、ペドローソ、ピニージョス、プラディージョ、ラバネーラ、エル・ラシージョ・デ・カメーロス、リバフレチャ、ロブレス・デル・カスティージョ、サン・ミジャン・デ・ラ・コゴージャ、サン・ロマン・デ・カメーロス、サンタ・コローマ、サンタ・エングラシア・デル・フベーラ、ソフエーラ、ソルサーノ、ソテス、ソト・エン・カメーロス、テローバ、トビーア、トーレ・エン・カメーロス、トレシージャ・エン・カメーロス、トレシージャ・ソブレ・アレサンコ、トレモンタルボ、トリシオ、ウルニュエーラ、ベントーサ、ベントローサ、ビゲーラ、ビジャメディアーナ・デ・イレグア、ビジャヌエバ・デ・カメーロス、ビジャベラージョ、ビジャベルデ・デ・リオハ、ビジョスラーダ・デ・カメーロス、ビニエグラ・デ・アバッホ、ビニエグラ・デ・アリーバ

出身者

脚注

出典

外部リンク

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