ルノー・タリスマン

タリスマンTALISMAN)は、ルノーがかつて発表したコンセプトカーならびに、製造・販売していた自動車。車名は英語で「お守り」を意味する。

ルノー・タリスマン (現行)

コンセプトモデル

ルノー・タリスマン
ボディ
乗車定員4人
ボディタイプ3ドアクーペ
駆動方式後輪駆動
パワートレイン
エンジンVK45DE
車両寸法
全長4,800mm
全幅1,950mm
全高1,380mm
車両重量1,600kg
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2000年、「Z12」の名でスケッチを公開したのが始まりである。その後、2001年フランクフルトモーターショーにてガラスルーフとガルウィングドア採用のコンセプトモデルとして発表された。デザインしたのは当時、チーフデザイナーだったパトリック・ル・ケマン。

特徴のひとつであるガルウイングドアは電動油圧アクチュエーターを介して自動開閉が可能なだけではなく、2,450mmの長さを誇るため、センターピラーレス構造と相まって優れた乗降性とインテリアの個性をアピール。シートはセンタートンネル左右に、独立したものを2つずつ浮かして取り付けている。各シートは固定式だが、ダッシュボードとペダルが一体で前後に動くことで、理想のドライビングポジションを得る仕組みとなっている。また、インテリア中央にはタグ・ホイヤー製のクロックが埋蔵されている。

市販モデル

ルノー・タリスマン
セダン (フロント)
セダン (リア)
概要
別名ルノーサムスン・SM6
製造国 フランス ドゥエー
販売期間2015年-2022年
ボディ
ボディタイプ4ドアセダン
5ドアステーションワゴン
駆動方式FF
パワートレイン
エンジンM5M型 1.6L直噴ターボ
K9K型 1.5Lコモンレール式ディーゼル
R9M型 1.6Lコモンレール式ディーゼル
変速機6/7EDC
6MT
車両寸法
ホイールベース2,810mm
全長4,850mm
全幅1,870mm
全高1,460mm
系譜
先代ラグナ
ルノー・ラティテュード
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上述のコンセプトカーとは、車名以外の共通点は全くない。

開発は傘下の韓国ルノーサムスン自動車(当時)主導の下、共同で行われた。

2015年6月29日に新型Dセグメントセダンの車名が「タリスマン」と発表され、ティーザーキャンペーンが開始された[1]。7月6日、パリ近郊のシャンティイにて、ルノー・グループCEOカルロス・ゴーンとコーポレートデザイン担当副社長ローレンス・ヴァン・デン・アッカーが出席して発表会が行われた[2][3]。9月17日から開催されるフランクフルトモーターショーにて、エステートと併せて一般公開され、セダンは2015年12月から、エステートは翌2016年4月から販売が開始された。エステートは国によって名称が変化する(フランス・オランダはEstate(エステート)だが、イタリアはSporter(スポーター)、ドイツスウェーデンアイスランドはGrandtour(グランドツアー)、スペインはSPORT TOURER(スポーツツアラー)、など)。生産はフランスドゥエー工場にて行われる。尚、セダン市場の世界的な減少により、エスパス同様、右ハンドルの生産計画は今のところないため、イギリスオーストラリア日本といった右ハンドル圏への導入の可能性はほぼ皆無である。そのため、オーストラリア市場等の右ハンドル圏ではメガーヌIⅤセダンをラティテュード/フルエンスの統合後継車種として充てている。

プラットフォームはルノー=日産アライアンス(現・ルノー・日産・三菱アライアンス)が開発したCMF-C/Dを採用。セダンの場合、トランクルームは608リットルの容量を確保し、60:40の分割可倒リアシートで長い荷物の積み込みも可能となっている。

エンジンは日産主導開発の「M5M」(≒MR16DDT)と呼ばれる1.6L直噴ガソリンターボ(出力特性により「TCe 150」「TCe 200」の2種)、ならびにルノーが開発した1.5L「K9K」(出力特性により「dCi 110」「dCi 130」の2種)と1.6L「R9M」(dCi 160)の2種のディーゼルエンジンが用意され、ラグナやラティテュードに設定されたV型6気筒は非設定である。トランスミッションはM5Mが7速EDCのみ、dCi 110とdCi 130は6速MTまたは6速EDC、dCi 160が6速EDCのみとなる。尚、EDCはいずれもゲトラグ社製である。

ダッシュボードに搭載されるR-Link 2インフォテインメントシステムは7インチまたは8.7インチのタッチスクリーンを備え、R-Linkストアにてアプリケーションが入手可能である。

2016年1月13日、ルノーサムスン自動車(現・ルノーコリア自動車)がタリスマンのリバッジ車であるSM6を発表した。SM6はドゥエーではなく、韓国・釜山江西区にある釜山工場にて生産が行われ、同年3月から販売が開始された。エンジンはタリスマンと共通のM5M型1.6L GDIターボに加え、タリスマンに未設定のM4R型2.0L・GDiガソリンならびに同2.0L・LPLiの計3種類[4]で、タリスマンにも設定されるディーゼルエンジンは、SM6においては1.5Lのみとなる。また、ボディタイプはセダンのみの設定で、ラティテュード(新興国向けのみ)ならびにラティテュードの兄弟車であるSM5は廃止とはならず、引き続き2019年まで販売された。

2022年、販売不振が引き金となり、クリーンアップ計画による削減車種とされて生産・販売終了。兄弟車のSM6は継続生産・販売される。

グランドツアー (フロント)
グランドツアー (リア)
兄弟車ルノーコリア・SM6

脚注

関連項目

外部リンク


ルノー ロードカータイムライン 1980年代-
タイプ1980年代1990年代2000年代2010年代2020年代
01234567890123456789012345678901234567890123
コンパクトトゥインゴトゥインゴIIトゥインゴIII
5/7シュペール5クリオIクリオIIクリオIIIクリオIVクリオV
シンボルIシンボルII
モデュス
カングーカングーIIカングーIII
149/1119メガーヌIメガーヌIIメガーヌIIIメガーヌIV
フルエンスメガーヌIVセダン
パルス
スカラIスカラII
ミドル1821ラグナIラグナIIラグナIII
20/3025サフランヴェルサティスラティテュード/サフラン
アッパータリスマン(中国向け)
タリスマン
ミニバンセニックIセニックIIセニックIIIセニックIV
エスパスIエスパスIIエスパスIIIエスパスIVエスパスVエスパスVI
クーペフエゴアヴァンタイムラグナクーペ
オープンウインド
SUVキャプチャーキャプチャーII
カジャー
オーストラル
コレオスコレオスII
アルカナ
ピックアップトラックアラスカン
貨物自動車マスターIマスターIIマスターIII
トラフィックIトラフィックIIトラフィックIII
エクスプレス
アルピーヌ/ルノースポールA310V6A610スパイダーA110(2017)
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