ロシアの連邦市

連邦構成主体の一種

ロシアの連邦市は、ロシア連邦構成主体の一つ。周囲の州から独立して単独で連邦構成主体を構成しロシア連邦政府の直轄下にある。

概要

ロシア連邦は85の連邦構成主体に分かれるが、そのうち3つは連邦市(連邦直轄市、ロシア語: Город федерального значения, 英語: federal city)を称する。

首都モスクワサンクトペテルブルクの二大都市とクリミア半島の軍港都市セヴァストポリが連邦市とされ、周囲のモスクワ州レニングラード州クリミア共和国から独立した連邦構成主体になっている。なおモスクワとサンクトペテルブルクは周囲を占める州の州都でもある(クリミア共和国の首都はロシアに併合される以前のウクライナ統治時代から、シンフェロポリに置かれている)。またセヴァストポリに関しては元々ウクライナの特別市であったが、2014年のロシアによるクリミア・セヴァストポリの編入後に連邦市となったもので、この編入は国際的に認められておらず、その地位は係争中である[1]

ロシア連邦政府の直轄を受ける都市には、この3都市のほかには、宇宙開発上重要なカザフスタンバイコヌールがある。

連邦市は他の都市とは違い、異なった地方自治のシステムを持つ。市の下には行政区があり、さらにその下は市内地区(Внутригородские территории городов)という自治体が形成されている。モスクワには125、サンクトペテルブルクには111の市内地区があり、住民による選挙を通じて近隣行政を行っている。

一覧

地図上の数字 #コードISOコード都市名都市旗紋章連邦管区経済地区面積
(km²)[2]
人口
(2002年)[3]
177MOWモスクワ 中央連邦管区中央経済地区1,10010,382,754
278SPEサンクトペテルブルク 北西連邦管区北西経済地区1,4394,662,547
392(なし)セヴァストポリ 南部連邦管区北カフカース経済地区1,079344,479
(2013年)

脚注

関連項目