厚生労働大臣

日本の国務大臣

厚生労働大臣(こうせいろうどうだいじん、: Minister of Health, Labour and Welfare)は、日本厚生労働省および主任の大臣たる国務大臣[2][3]

日本の旗 日本
厚生労働大臣
Minister of Health, Labour and Welfare
厚生労働省ロゴタイプ
厚生労働省ロゴタイプ
武見敬三
現職者
武見敬三(第27代)

就任日 2023年令和5年)9月13日
所属機関内閣
担当機関厚生労働省
任命内閣総理大臣
岸田文雄
根拠法令厚生労働省設置法
国家行政組織法
前身厚生大臣
労働大臣
創設2001年平成13年)1月6日
初代坂口力
略称厚労大臣
通称厚労相
職務代行者厚生労働副大臣
羽生田俊伊佐進一
俸給年額 約2929万円[1]
ウェブサイト大臣・副大臣・政務官の紹介|厚生労働省

概要

厚生労働省が所在する中央合同庁舎第5号館

日本厚生労働省主任の大臣である[4][5]。主として社会保障行政労働行政を所管する国務大臣である。具体的には、国民生活の保障と向上、社会福祉・社会保障・公衆衛生の向上と増進、労働条件・労働環境の整備などを所管する[6]。また、厚生労働省の前身の一つである厚生省第一復員省第二復員省の流れを汲むことから、引揚者・戦傷病者・戦没者遺族・未帰還者留守家族等の援護、旧陸軍・旧海軍の残務整理も所管する[7]

沿革

中央省庁等改革基本法に基づく中央省庁再編により、2001年平成13年)1月6日に厚生労働省が設置された[8]。それにともない、厚生省が所管していた社会保険公的扶助、社会福祉、公衆衛生及び医療老人保健といった社会保障行政は、厚生労働省が担うことになった。また、労働省が所管していた労働行政も、同様に厚生労働省が担うことになった。また、同時に、厚生大臣労働大臣が廃止され、新たに厚生労働大臣が設置されることになった。同日付で第2次森改造内閣(中央省庁再編後)が発足し、衆議院議員坂口力が厚生労働大臣に任命された[9]

厚生労働大臣としての在任日数が最も多いのは、坂口力(1360日)である。坂口は、第2次森改造内閣(中央省庁再編後)にて厚生労働大臣に任命され、以降、第1次小泉内閣第1次小泉第1次改造内閣第1次小泉第2次改造内閣第2次小泉内閣と計5内閣連続で厚生労働大臣を務めている。なお、坂口は細川内閣で労働大臣を務め、第2次森改造内閣(中央省庁再編前)で厚生大臣と労働大臣を務めた経験も持つ。次いで、加藤勝信(1164日)、安倍内閣塩崎恭久(1065日)、田村憲久(1001日)、舛添要一(751日)と続く。

名称

「厚生労働」という名称は、小渕第1次改造内閣当時の中央省庁等改革推進本部にて新たな省名を検討した際、内閣総理大臣小渕恵三により命名された[10]英語での呼称については「Minister of Health, Labour and Welfare」[11]とされている。

歴代大臣

厚生労働大臣
氏名内閣在職期間党派備考
1 坂口力第2次森内閣改造内閣
(中央省庁再編後)
2001年(平成13年)1月6日
- 2001年(平成13年)4月26日
公明党
2第1次小泉内閣2001年(平成13年)4月26日
- 2003年(平成15年)11月19日
再任
 第1次改造内閣留任
 第2次改造内閣
3第2次小泉内閣2003年(平成15年)11月19日
- 2004年(平成16年)9月27日
再任
4 尾辻秀久 改造内閣2004年(平成16年)9月27日
- 2005年(平成17年)9月21日
自由民主党
5第3次小泉内閣2005年(平成17年)9月21日
- 2005年(平成17年)10月31日
再任
6 川崎二郎 改造内閣2005年(平成17年)10月31日
- 2006年(平成18年)9月26日
7 柳澤伯夫第1次安倍内閣2006年(平成18年)9月26日
- 2007年(平成19年)8月27日
8 舛添要一 改造内閣2007年(平成19年)8月27日
- 2007年(平成19年)9月26日
9福田康夫内閣2007年(平成19年)9月26日
- 2008年(平成20年)9月24日
再任
 改造内閣留任
10麻生内閣2008年(平成20年)9月24日
- 2009年(平成21年)9月16日
再任
11 長妻昭鳩山由紀夫内閣2009年(平成21年)9月16日
- 2010年(平成22年)6月8日
民主党
12菅直人内閣2010年(平成22年)6月8日
- 2010年(平成22年)9月17日
再任
13 細川律夫 第1次改造内閣2010年(平成22年)9月17日
- 2011年(平成23年)9月2日
 第2次改造内閣留任
14 小宮山洋子野田内閣2011年(平成23年)9月2日
- 2012年(平成24年)10月1日
 第1次改造内閣留任
 第2次改造内閣
15 三井辨雄 第3次改造内閣2012年(平成24年)10月1日
- 2012年(平成24年)12月26日
16 田村憲久第2次安倍内閣2012年(平成24年)12月26日
- 2014年(平成26年)9月3日
自由民主党
17 塩崎恭久 改造内閣2014年(平成26年)9月3日
- 2014年(平成26年)12月24日
18第3次安倍内閣2014年(平成26年)12月24日
- 2017年(平成29年)8月3日
再任
 第1次改造内閣留任
 第2次改造内閣
19 加藤勝信 第3次改造内閣2017年(平成29年)8月3日
- 2017年(平成29年)11月1日
横滑り
20第4次安倍内閣2017年(平成29年)11月1日
- 2018年(平成30年)10月2日
再任
21 根本匠 第1次改造内閣2018年(平成30年)10月2日
- 2019年(令和元年)9月11日
22 加藤勝信 第2次改造内閣2019年(令和元年)9月11日
- 2020年(令和2年)9月16日
23 田村憲久菅義偉内閣2020年(令和2年)9月16日
- 2021年(令和3年)10月4日
24 後藤茂之第1次岸田内閣2021年(令和3年)10月4日
- 2021年(令和3年)11月10日
25第2次岸田内閣2021年(令和3年)11月10日
- 2022年(令和4年)8月10日
再任
26 加藤勝信 第1次改造内閣2022年8月10日
- 2023年9月13日
27 武見敬三 第2次改造内閣 2023年9月13日
- 現職
  • 辞令のある再任は就任日を記載し、辞令のない留任は就任日を記載しない。
  • 党派の欄は、就任時、または、内閣発足時の所属政党を記載した。

厚生労働大臣表彰

2012年(平成24年)10月10日、厚生労働省にて開催された「健康保険組合関係功績者厚生労働大臣表彰式」で講演する桜井充厚生労働副大臣
  • 民生委員児童委員功労章
    民生委員児童委員として功績が特に顕著な者に対して[12]、表彰状と「民生委員児童委員功労章」[13]が授与される[14]
  • 卓越技能章
    極めて優れた技能を有するとともに福祉の増進や産業の発展に寄与するなど他の模範となる者に対して[15]、表彰状、「卓越技能章」、褒賞金が授与される[16]
  • 感謝状
    日本赤十字社など認可法人公益法人に対する高額な寄付などがあった場合などに贈呈される。
    骨髄バンクに協力をした人に感謝状を贈呈している。
  • 生活衛生事業功労者(水道関係功労)
    • 水道の普及発展、水道に関する有益な調査研究、技術の改善若しくは発明発見又は水道行政に対する協力等に特に顕著な功績のあった個人又は団体及び水道事業、水道用水供給事業又は水道行政事業に従事し、抜群の功績があった個人であって、次の各号に該当するもの。(1)水道関係事業従事年数が、当該年4月1日までに 30 年(首長にあっては水道関係団体の経歴が 10 年)以上であること。ただし、団体にあっては、事業歴が 10 年以上であること。 (2)個人の場合、年齢が当該年4月1日で 50 歳以上であること。 (3) 原則として、都道府県知事又は関係団体の長の表彰を受けたことがあること[17]

脚注

出典

関連項目

外部リンク