果菜
果菜(かさい、英: fruit vegetable[1])とは、果実が食用部位となる野菜のことであり、キュウリ、カボチャ、インゲンマメ、エンドウ、ナス、トマト、ピーマン、オクラなどがある。メロン、スイカ、イチゴはふつう果物として扱われるが、生産分野ではこれらは野菜とされ、その中で果菜や果実的野菜(果物的果菜)に類別される。
以下では野菜の一型としての果菜について解説するが、より広い意味で、果物と野菜を合わせたものを果菜とよぶこともある[2]。
定義
野菜のうち、果実やそれに含まれる種子を食用部位とするものは果菜とよばれる[3][2][4]。果菜は、ウリ類(キュウリ、スイカなど)、マメ類(インゲンマメ、エンドウなど)、ナス類(トマト、ピーマンなど)、その他雑果類(オクラ、イチゴなど)に分けられることもある[5]。野菜の定義は分野によって異なり、生産分野では主食とはされない草本植物に由来するものを野菜としているため、メロン、スイカ、イチゴも野菜であり、その中では果菜に分類される。これらの果実は甘く、利用分野では野菜ではなく果物として扱われるため、特に「果実的野菜」や「果物的果菜」とよばれることがある[5][6]。またマメ科の作物のうち、未熟の果実や種子は野菜(果菜)とされるが、完熟した種子はふつう穀類として扱われる[5][4]。トウモロコシも熟した果実は穀類として扱われるが、広く食用とされるスイートコーンの未熟果は果菜とされ、また未熟な花穂(ベビーコーン、ヤングコーン[7])も利用される[5][4]。
果菜は果実や種子を食用とするが、トマトやスイカ、イチゴなど成熟した果実を利用するものと、ピーマン、キュウリ、エンドウ(サヤエンドウ)、オクラのように未熟果実を利用するものがある[4]。
おもな果菜
一般的に果菜に分類される野菜には、下表のようなものがある[5][4][8]。★は甘くふつう果物として扱われ、日本では分野によっては果実的野菜(果物的果菜)に分類されるものを示す[5][6]。***は日本における指定野菜(消費量が多く、収穫量と出荷量が毎年調査される)、**は指定野菜に準ずる野菜、*は地域特産野菜生産状況調査(調査は隔年)の対象種である(2022年現在)[9]。
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク
- 果菜類. コトバンクより2022年12月20日閲覧。
- “野菜類の区分はどのようになっているのか教えてください。”. 農林水産省. 2022年12月22日閲覧。
- “主な野菜の主要な分類の比較”. 独立行政法人農畜産業振興機構. 2022年12月22日閲覧。
- “旬の野菜・くだもの検索結果:果菜類”. JAグループ. 2022年12月22日閲覧。