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阻集器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

阻集器(そしゅうき)とは、配管の閉塞の原因となったり・有害・危険・再利用可能な物質を排水中から分離・回収し自然流下により水のみを排出する排水設備である。排水トラップと一体となったものが多い。

排水の流速・温度を低下させて浮上・沈降させ、物質を分離する。

型式

グリーストラップ
ガソリンスタンドに設置されているガソリントラップ。
住宅の浴室に設置されているヘアキャッチャー
グリス阻集器
厨房設備排水中の油脂を冷却凝固あるいはせき止めて分離し、配管の閉塞を防止するためのもの。詳細は「グリース・トラップ」を参照。
オイル阻集器
自動車修理工場やガソリンスタンドなど、車両の移動が頻繁な場所で油を浮上分離し排水中への流出を防止するもの。引火の危険があるので単独通気としなければならない。「ガソリン・トラップ」とも呼ばれている。但し、現状はガソリンの漏洩よりはむしろ洗車・降雨による土埃の堆積が多くなっている[1]
毛髪阻集器
美容院理髪店公衆浴場プールなどで化粧品の油脂・毛髪などの流出を防止するもの。「ヘアトラップ」や「ヘアキャッチャー」とも呼ばれる。
土砂阻集器
土木・建築の現場、生コンクリートのプラントなどで土砂やセメントなどを沈降分離するためのもの。「サンドトラップ」とも呼ばれる。
洗濯場阻集器
衣類などのクリーニング作業所でボタンや繊維くずを分離回収するためのもの。
プラスタ阻集器
歯科医院や美術教室、陶芸室などで石膏・粘土や貴金属詰め物などの固形物を回収するためのもの。
瓶詰め機械用阻集器
瓶詰め工程における硝子くずなどを回収するためのもの。
家庭用の簡易な阻集器
かごやネットの形状をしている場合がほとんどであり、台所の調理などで野菜くずなどを集めるもの、洗面所で洗ったりゆすいだりする時のもの、洗濯機に溜まった糸くずなどを集めるもの、浴室で溜まった毛髪や垢を集めるものなどがある。

阻集器の管理

  • 定期的に清掃を行い物質の回収を行う。閉塞の恐れがあるので内部の回収物を流出配管に流してはならない。
  • 屋外に設置する場合、点検用の蓋に隙間があると、雨水が流入するおそれがあるので常に密閉した状態にする必要がある。
  • 廃油や汚泥などは、産業廃棄物とみなされるため、専門の処理業者に処分の委託をする必要がある[2]

出典

関連項目

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