1989年のアメリカンリーグチャンピオンシップシリーズ

メジャーリーグベースボールの第21回アメリカンリーグ優勝決定シリーズ

1989年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)ポストシーズンは10月3日に開幕した。アメリカンリーグの第21回リーグチャンピオンシップシリーズ英語: 21st American League Championship Series、以下「リーグ優勝決定戦」と表記)は、同日から8日にかけて計5試合が開催された。その結果、オークランド・アスレチックス西地区)がトロント・ブルージェイズ東地区)を4勝1敗で下し、2年連続14回目のリーグ優勝および13回目のワールドシリーズ進出を果たした。

1989年アメリカンリーグ
チャンピオンシップシリーズ
チーム勝数
オークランド・アスレチックス4
トロント・ブルージェイズ1
シリーズ情報
試合日程10月3日–8日
観客動員5試合合計:24万9247人
1試合平均:04万9849人
MVPリッキー・ヘンダーソン(OAK)
殿堂表彰者トニー・ラルーサ(OAK監督)
デニス・エカーズリー(OAK投手)
リッキー・ヘンダーソン(OAK外野手)
パット・ギリック(TOR GM)
フレッド・マグリフ(TOR内野手)
チーム情報
オークランド・アスレチックス(OAK)
シリーズ出場2年連続8回目
GMサンディ・アルダーソン
監督トニー・ラルーサ
シーズン成績99勝63敗・勝率.611
西地区優勝

トロント・ブルージェイズ(TOR)
シリーズ出場4年ぶり2回目
GMパット・ギリック
監督シト・ガストン
シーズン成績89勝73敗・勝率.549
東地区優勝

 < 1988
ALCS
1989

1990 > 

 < 1988
NLCS
1989

1990 > 
ワールドシリーズ

両球団がリーグ優勝決定戦で対戦するのはこれが初めて。この年のレギュラーシーズンでは両球団は12試合対戦し、アスレチックスが7勝5敗と勝ち越していた[1]。この年途中、ブルージェイズは本拠地球場をエキシビション・スタジアムからスカイドームへ移している。今シリーズ第3戦は球場史上初めてのポストシーズン試合であり[2]、開催都市の歴史上最多の観客を集めた野球の試合となった[3]。この試合はブルージェイズが勝利したものの、他の試合は全てアスレチックスが制した。シリーズMVPには、第2戦で4盗塁を決め第4戦で2点本塁打を2本放つなど、5試合で打率.400・2本塁打・5打点OPS 1.609・8盗塁という成績を残したアスレチックスのリッキー・ヘンダーソンが選出された。1シリーズ8盗塁はポストシーズン新記録である[注 1][4]。このあとアスレチックスは、ワールドシリーズでもナショナルリーグ王者サンフランシスコ・ジャイアンツを4勝0敗で下し、15年ぶり9度目の優勝を成し遂げた。

試合結果

1989年のアメリカンリーグ優勝決定戦は10月3日に開幕し、途中に移動日を挟んで6日間で5試合が行われた。日程・結果は以下の通り。

日付試合ビジター球団(先攻)スコアホーム球団(後攻)開催球場
10月03日(火)第1戦トロント・ブルージェイズ3-7オークランド・アスレチックスオークランド・アラメダ・
カウンティ・コロシアム
10月04日(水)第2戦トロント・ブルージェイズ3-6オークランド・アスレチックス
10月05日(木)移動日
10月06日(金)第3戦オークランド・アスレチックス3-7トロント・ブルージェイズスカイドーム
10月07日(土)第4戦オークランド・アスレチックス6-5トロント・ブルージェイズ
10月08日(日)第5戦オークランド・アスレチックス4-3トロント・ブルージェイズ
優勝:オークランド・アスレチックス(4勝1敗 / 2年連続14度目)

第1戦 10月3日

 123456789RHE
トロント・ブルージェイズ020100000351
オークランド・アスレチックス01001302X7110
  1. デーブ・スチュワート(1勝)  デーブ・スティーブ(1敗)  
  2. 本塁打
    TOR:アーニー・ウィット1号ソロ
    OAK:デーブ・ヘンダーソン1号ソロ、マーク・マグワイア1号ソロ
  3. 審判
    [球審]デーブ・フィリップス
    [塁審]一塁: ダン・モリソン、二塁: デイル・フォード、三塁: デリル・カズンズ
    [外審]左翼: リック・リード、右翼: スティーブ・パレルモ
  4. 試合開始時刻: 太平洋夏時間UTC-7)午後5時26分 試合時間: 2時間52分 観客: 4万9435人 気温: 65°F(18.3°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
トロント・ブルージェイズオークランド・アスレチックス
打順守備選手打席打順守備選手打席
1L・モスビー1R・ヘンダーソン
2M・ウィルソン2C・ランスフォード
3F・マグリフ3J・カンセコ
4G・ベル4DHD・パーカー
5T・フェルナンデス5D・ヘンダーソン
6E・ウィット6M・マグワイア
7K・グルーバー7T・スタインバック
8DHL・マジーリ8T・フィリップス
9N・リリアーノ9M・ガイエゴ
先発投手投球先発投手投球
D・スティーブD・スチュワート

第2戦 10月4日

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トロント・ブルージェイズ001000020351
オークランド・アスレチックス00020310X691
  1. マイク・ムーア(1勝)  トッド・ストットルマイヤー(1敗)  Sデニス・エカーズリー(1S)  
  2. 本塁打
    OAK:デーブ・パーカー1号ソロ
  3. 審判
    [球審]ダン・モリソン
    [塁審]一塁: デイル・フォード、二塁: デリル・カズンズ、三塁: リック・リード
    [外審]左翼: スティーブ・パレルモ、右翼: デーブ・フィリップス
  4. 試合開始時刻: 太平洋夏時間UTC-7)午後0時10分 試合時間: 3時間20分 観客: 4万9444人 気温: 66°F(18.9°C)
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
トロント・ブルージェイズオークランド・アスレチックス
打順守備選手打席打順守備選手打席
1L・モスビー1R・ヘンダーソン
2M・ウィルソン2C・ランスフォード
3F・マグリフ3DHD・パーカー
4G・ベル4M・マグワイア
5T・フェルナンデス5D・ヘンダーソン
6E・ウィット6R・ハッシー
7K・グルーバー7T・フィリップス
8DHL・マジーリ8S・ハビアー
9N・リリアーノ9W・ワイス
先発投手投球先発投手投球
T・ストットルマイヤーM・ムーア

第3戦 10月6日

 123456789RHE
オークランド・アスレチックス101100000381
トロント・ブルージェイズ00040030X780
  1. ジミー・キー(1勝)  :ストーム・デービス(1敗)  
  2. 本塁打
    OAK:デーブ・パーカー2号ソロ
  3. 審判
    [球審]デイル・フォード
    [塁審]一塁: デリル・カズンズ、二塁: リック・リード、三塁: スティーブ・パレルモ
    [外審]左翼: デーブ・フィリップス、右翼: ダン・モリソン
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後7時22分 試合時間: 2時間54分 観客: 5万268人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
オークランド・アスレチックストロント・ブルージェイズ
打順守備選手打席打順守備選手打席
1R・ヘンダーソン1L・モスビー
2C・ランスフォード2M・ウィルソン
3J・カンセコ3F・マグリフ
4M・マグワイア4DHG・ベル
5D・ヘンダーソン5T・フェルナンデス
6T・スタインバック6E・ウィット
7DHD・パーカー7K・グルーバー
8T・フィリップス8M・リー
9M・ガイエゴ9J・フェリックス
先発投手投球先発投手投球
S・デービスJ・キー

第4戦 10月7日

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
リッキー・ヘンダーソンが3回表と5回表に2点本塁打を放ち、アスレチックスの6得点中4打点を稼ぐ(2分1秒)
3回表、ホセ・カンセコのソロ本塁打でアスレチックスが3点目を挙げる(55秒)
 123456789RHE
オークランド・アスレチックス0030201006111
トロント・ブルージェイズ0001011205130
  1. ボブ・ウェルチ(1勝)  マイク・フラナガン(1敗)  Sデニス・エカーズリー(2S)  
  2. 本塁打
    OAK:リッキー・ヘンダーソン1号2ラン・2号2ラン、ホセ・カンセコ1号ソロ
  3. 審判
    [球審]デリル・カズンズ
    [塁審]一塁: リック・リード、二塁: スティーブ・パレルモ、三塁: デーブ・フィリップス
    [外審]左翼: ダン・モリソン、右翼: デイル・フォード
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後1時20分 試合時間: 3時間29分 観客: 5万76人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
オークランド・アスレチックストロント・ブルージェイズ
打順守備選手打席打順守備選手打席
1R・ヘンダーソン1L・モスビー
2D・ヘンダーソン2M・ウィルソン
3J・カンセコ3F・マグリフ
4M・マグワイア4DHG・ベル
5DHT・スタインバック5T・フェルナンデス
6T・フィリップス6E・ウィット
7R・ハッシー7K・グルーバー
8M・ガイエゴ8M・リー
9W・ワイス9J・フェリックス
先発投手投球先発投手投球
B・ウェルチM・フラナガン

第5戦 10月8日

映像外部リンク
MLB.comによる動画(英語)
9回裏、デニス・エカーズリーがジュニオール・フェリックスを空振り三振に仕留めて試合終了、アスレチックスのリーグ連覇が決定(1分33秒)
 123456789RHE
オークランド・アスレチックス101000200440
トロント・ブルージェイズ000000012390
  1. デーブ・スチュワート(2勝)  デーブ・スティーブ(2敗)  Sデニス・エカーズリー(3S)  
  2. 本塁打
    TOR:ロイド・モスビー1号ソロ、ジョージ・ベル1号ソロ
  3. 審判
    [球審]リック・リード
    [塁審]一塁: スティーブ・パレルモ、二塁: デーブ・フィリップス、三塁: ダン・モリソン
    [外審]左翼: デイル・フォード、右翼: デリル・カズンズ
  4. 試合開始時刻: 東部夏時間UTC-4)午後4時35分 試合時間: 2時間52分 観客: 5万24人
    詳細: MLB.com Gameday / Baseball-Reference.com
両チームの先発ラインナップ
オークランド・アスレチックストロント・ブルージェイズ
打順守備選手打席打順守備選手打席
1R・ヘンダーソン1L・モスビー
2T・フィリップス2M・ウィルソン
3J・カンセコ3F・マグリフ
4DHD・パーカー4DHG・ベル
5D・ヘンダーソン5T・フェルナンデス
6M・マグワイア6E・ウィット
7T・スタインバック7K・グルーバー
8W・ワイス8J・フェリックス
9M・ガイエゴ9N・リリアーノ
先発投手投球先発投手投球
D・スチュワートD・スティーブ

脚注

注釈

出典

外部リンク

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