Microsoft Windows Server 2012

Windows Server 2012(ウィンドウズ サーバー 2012)は、マイクロソフトが発売しているサーバー向けオペレーティングシステムである。クライアント用オペレーティングシステムであるWindows 8のサーバー向けの位置づけであり、同社 Windows Server 2008 R2 の後継である。

Microsoft Windows Server 2012
Microsoft Windows ファミリー
開発者
Microsoft
ウェブサイトWindows Server 2012 (アーカイブ)
リリース情報
リリース日2012年9月5日 (11年前) (2012-09-05) [info]
最新の安定版6.2 (Build 9200) - 2012年9月5日 (11年前) (2012-09-05) [info]
ソースモデルプロプライエタリ
ライセンスマイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項
カーネルハイブリッド カーネル
プラットフォームAMD64
先行品

Windows Server 2008 R2

Windows Home Server 2011
後続品Windows Server 2012 R2
サポート状態
延長サポート終了
メインストリーム サポート終了日: 2018年10月9日(終了済み)延長サポート終了日: 2023年10月10日(終了済み)[1]

概要

Windows 2000以降、初めて Itanium のサポートがない Windows Server である。開発コードネームは「Windows Server 8」だった。2011年9月9日にデベロッパープレビュー、2012年2月29日ベータ版6月1日Release Candidate が公開され、2012年夏にRTMが完成した。2012年9月5日よりボリュームライセンスの販売を開始、パッケージはWindows 8に先行し、9月26日より発売された。

新機能

ユーザーインターフェイス

サーバーマネージャーが再設計され複数サーバーの管理が容易になった[2]。Server Core モードでインストールしない限り、Windows 8 のように Modern UI が利用可能になった[3]。Windows Server 2008 R2 では 200 程度だった[4] Windows PowerShell のコマンドレット数は 2300 に増加し、自動補完もついた[4]

エディション

Windows Server 2012よりWindows 8と同様、エディション構成がシンプル化されている。

  • Windows Server 2012 Datacenter
    • 「Standard」の上位版。機能面で大きな違いはない。
  • Windows Server 2012 Standard
    • プロセッサライセンスとCALが提供され、1つのプロセッサライセンスで2基までのCPUをカバーする。
  • Windows Server 2012 Essentials
    • 中小企業向けエディション。機能を統合させるため、「Windows Home Server」の新バージョンの開発は行わず、2013年12月31日で提供を終了する。
  • Windows Server 2012 Foundation
    • OEM専用エディション。

インストールオプション

Windows Server 2008 R2 とは異なり、Windows Server 2012 は Server Core と GUI インストールを再インストールすることなく切り替えることができる[5]。さらに第3のインストールオプションとして Microsoft 管理コンソール (MMC) とサーバーマネージャーは走らせることができるが、Windows Explorer や他の GUI シェルなしという選択肢がある[6]

IP アドレス管理 (IPAM)

IPアドレス管理の新しいロールが搭載された。IPv4IPv6 の両方がサポートされている[6]

ReFS

ReFSResilient File System、元の開発コードは “Protogon”)は元々はファイルサーバー向けだった、新しいファイルシステムであり、NTFS を改良したものになっている[7]

システム要件

32ビットや Itanium のサポートがない。

  • CPU - x64、1.4GHz以上
  • メモリ - 512MB以上
  • ストレージ - 32GB以上

Windows Server 2012 R2

Windows Server 2012 R2
Microsoft Windows ファミリー
開発者
マイクロソフト
ウェブサイトWindows Server 2012 R2 (アーカイブ)
リリース情報
最新の安定版6.3 (Build 9600) - 2013年10月17日(米国時間) [info]
ソースモデルプロプライエタリ
ライセンスマイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項
カーネルハイブリッド カーネル
プラットフォームAMD64
先行品Windows Server 2012
後続品Windows Server 2016
サポート状態
延長サポート終了
メインストリーム サポート終了日:2018年10月9日(終了済み)
延長サポート終了日:2023年10月10日(終了済み)[8]

2013年10月17日、Windows Server 2012 R2 がリリースされた。2013年6月3日に TechEd North America で発表された[9]Windows 8.1をベースとしている。

2013年5月31日に発行された Windows Server 2012 R2 データシートによれば、このOSには Essentials、Standard、Datacenter の3つのエディションがある[10][11]。Windows Server 2012 と同様に、Datacenter と Standard エディションは機能的には同一であるが、ライセンスにより仮想化権限の違いがある。Essentials エディションはいくつかの制限付きで Datacenter と Standard 製品と同じ機能を備えている[12]

Windows 8に無償で提供されたWindows 8.1と異なり、Windows Server 2012とは別製品として提供されるため、Windows Server 2012から無償でアップグレードすることはできない。

関連項目

参照

参考文献

  • Stanek, William R. (2012) (英語). Windows Server 2012 Pocket Consultant. レドモンド: Microsoft Press. ISBN 978-0-7356-6633-7 

外部リンク