ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏

ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』(ふたりのJTリロイ ベストセラーさっかのうらのうら、JT LeRoy)は2018年アメリカ合衆国イギリスカナダドラマ映画。監督はジャスティン・ケリー英語版、出演はローラ・ダーンクリステン・スチュワートなど。衝撃的な内容の自伝的小説で人気ベストセラー作家となった美少年J・T・リロイが実は2人の女性が作り上げた架空の作家だったというスキャンダルを、J・T・リロイの容姿を演じていた女性サヴァンナ・クヌープ英語版2007年に発表した回顧録Girl Boy Girl: How I Became JT Leroy』を原作として描いている。クヌープ本人が監督のケリーとともに脚本を執筆している。

ふたりのJ・T・リロイ
ベストセラー作家の裏の裏
JT LeRoy
監督ジャスティン・ケリー英語版
脚本ジャスティン・ケリー
サヴァンナ・クヌープ英語版
原作サヴァンナ・クヌープ
Girl Boy Girl: How I Became JT Leroy
製作ジェフ・ビーズリー
マーク・アミン英語版
ソー・ブラッドウェル
カシアン・エルウィズ英語版
ジーリ・サラン
パトリック・ウォームズリー
ジュリー・ヨーン英語版
製作総指揮トレイシー・クリスチャン
タイラー・ボーム
ナディーン・ドゥ・バロス
ウェイン・マーク・ゴッドフリー
アンダース・エアデン
マーゴット・ハンド
ジェリー・ハウスファター
ロバート・ジョーンズ
サヴァンナ・クヌープ
ジャスティン・ケリー
フィリス・レイング
ゲイリー・パール
ジェド・ルート
デヴァン・タワーズ
カミ・ウィニコフ
出演者ローラ・ダーン
クリステン・スチュワート
ダイアン・クルーガー
ジム・スタージェス
音楽ティム・K英語版
撮影ボビー・ブコウスキー
編集アーロン・I・バトラー英語版
製作会社バッファロー・ガル・ピクチャーズ英語版
LBIエンターテインメント
ソビニ・フィルムズ
サーティー・スリー・マネジメント
配給アメリカ合衆国の旗 ユニバーサル・ピクチャーズ
日本の旗 ポニーキャニオン
公開カナダの旗 2018年9月15日TIFF英語版
アメリカ合衆国の旗 2019年4月26日
日本の旗 2020年2月14日
上映時間108分[1]
製作国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
イギリスの旗 イギリス
カナダの旗 カナダ
言語英語
製作費$2,000,000[2]
興行収入世界の旗 $1,688[3]
日本の旗 400万円[4]
テンプレートを表示

ストーリー

1999年ローラ・アルバートJ・T・リロイのペンネームで『サラ、神に背いた少年英語版』を書き上げたが、あろうことか「著者の実体験に基づいた小説」と偽って発表した。同作でリロイは「ウェストバージニア州出身の18歳で、母親に強制されて男娼になった人物」として描写された。リロイの過酷な体験は多くの人々の心を打ち、アルバートの小説は一躍ベストセラーとなった。ところが、事ここに至り大きな問題が発生した。マスメディアがリロイ本人に取材したいと言い出したのである。対応を迫られたアルバートは義理の妹、サヴァンナにリロイを演じてもらうことにした。サヴァンナは金髪のカツラとサングラスを身につけ、公の場に姿を現した。その神秘的な風貌を目にした人々はリロイに一層魅了されることになる。

本作はJ・T・リロイの捏造が露見するまでの6年間を描き出していく。

キャスト

製作

2016年2月9日、サヴァンナ・クヌープの回顧録『Girl Boy Girl: How I Became JT Leroy』の映画化に際して、クリステン・スチュワート、ヘレナ・ボナム・カータージェームズ・フランコが起用されたと報じられた[5]2017年3月22日、ローラ・ダーンが本作の出演交渉に臨んでいるとの報道があった[6]。5月16日、ダイアン・クルーガーがキャスト入りした[7]。23日、ジム・スタージェスが本作に出演することになったと報じられた[8]。8月1日、ケルヴィン・ハリソン・Jr、コートニー・ラヴ、ジェームズ・ジャガーの出演が決まったとの報道があった[9]

本作の主要撮影は2017年8月にカナダで行われた[10]

公開

2018年9月15日、本作は第43回トロント国際映画祭英語版でプレミア上映された[11][12]。12月14日、ユニバーサル・ピクチャーズが本作の全米配給権を購入したと報じられた[13]

評価

本作に対する批評家からの評価は平凡なものに留まっている。映画批評集積サイトのRotten Tomatoesには81件のレビューがあり、批評家支持率は54%、平均点は10点満点で6.02点となっている。サイト側による批評家の見解の要約は「ストーリーと主題をもっと掘り下げて欲しかったと思う観客が出るかもしれないが、『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』は驚異的な実話を面白くドラマ化している。」となっている[14]。また、Metacriticには23件のレビューがあり、加重平均値は53/100となっている[15]

出典

関連項目

外部リンク