アイスサークル

アイスサークル (: ice circle)とは、寒冷期の緩やかな流れの小川や湖沼などで丸くて薄い氷が形成される自然現象。アイスディスク (英: ice disc, ice disk)、またはアイスパン (英: ice pan) とも呼ばれる。水面に円形の氷が形成され、ゆっくりと回転する。発生する原因は未解明であるが、水中に発生する渦流により形成されると考えられている[1]

ウェールズ北部のラグウィー川において2008年12月に観測された複数のアイスパン。 大きなものでは直径 30 cm (12 in) に達した。 当時は2週間に渡り降雨がなかったため水位が下がり、氷点下の気温が1週間続いていた。

しばしばスカンジナビア北米の寒い地域で観測される。希にイングランドウェールズにおいて観測されることもある [2][3][4]

大きさは大小さまざまであるが、大きいものでは直径 4 m (13 ft) に達するものも報告されている [3][5]ロシア南東部イルクーツク州に位置するバイカル湖では数 km に達したとの報告もある [1][6]

バイカル湖において、2009年4月に発見されたアイスサークル。国際宇宙ステーションから撮影した。直径は4.4 km に達する。

参照

関連項目