アセナフチレン

アセナフチレン: Acenaphthylene[1][2]は、多環芳香族炭化水素の一種。ナフタレンの1位と8位をエチレンでつないだ形状を持ち、コールタールなどに含まれる。水素化によりアセナフテンとなる。

アセナフチレン
Acenaphthylene
Skeletal formulaSpace-filling model
識別情報
CAS登録番号208-96-8 チェック
PubChem9161
ChemSpider8807 チェック
UNII1Z25C36811 チェック
ChEBI
特性
化学式C12H8
モル質量152.19 g mol−1
外観黄色の結晶性粉末
密度0.8987 g cm-3
融点

91.8 °C, 365 K, 197 °F

沸点

280 °C, 553 K, 536 °F

への溶解度不溶
エタノールへの溶解度易溶
ジエチルエーテルへの溶解度易溶
ベンゼンへの溶解度易溶
クロロホルムへの溶解度可溶
危険性
安全データシート(外部リンク)MSDS
RフレーズR22 R36 R37 R38
SフレーズS26 S36 S37 S39
引火点?°C
関連する物質
関連物質アセナフテン
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

他の多くの多環芳香族炭化水素と異なり、蛍光を発しない。

アセナフチレン誘導体のアセトキシメチルアセナフチレンおよびヒドロキシメチルアセナフチレンは高い反射防止効果を持ち、高集積回路素子の製造において反射防止膜の材料となる。重合体のポリアセナフチレンや、スチレン無水マレイン酸などとの共重合体は、低吸湿性や低誘電率性などの特性を持ち、応用が研究されている[3]

脚注

外部リンク