アンソニー・ベネット

カナダのバスケットボール選手 (1993 - )

アンソニー・ハリス・ベネット(英表記Anthony Harris Bennett 1993年3月14日‐)は、カナダオンタリオ州トロント出身のプロバスケットボール選手。ポジションはPF。史上最も最悪なドラフト1位の1人と不名誉な扱いを受けている[1]

アンソニー・ベネット
Anthony Bennett
2013年のベネット
フリーエージェント
ポジションPF
基本情報
愛称AB、The Beast
国籍カナダの旗 カナダ
生年月日 (1993-03-14) 1993年3月14日(31歳)
出身地オンタリオ州の旗 オンタリオ州トロント
身長203cm (6 ft 8 in)
体重111kg (245 lb)
ウィングスパン216cm  (7 ft 1 in)
キャリア情報
NBAドラフト2013年 / 1巡目 / 全体1位[1]
プロ選手期間2013–現在
経歴
2013-2014クリーブランド・キャバリアーズ
2014-2015ミネソタ・ティンバーウルブズ
2015-2016トロント・ラプターズ
2015-2016ラプターズ・905
2016-2017ブルックリン・ネッツ
2016ロングアイランド・ネッツ
2017トルコの旗フェネルバフチェ・ユルケル
2017ノーザンアリゾナ・サンズ
2017-2018メイン・レッドクローズ
2018-2019アグアカリエンテ・クリッパーズ 
2021プエルトリコの旗カングレヘーロス・デ・サントゥルセ
2021-2022イスラエルの旗ハポエル・エルサレムBC
2022チャイニーズタイペイの旗高雄スティーラーズ
2022-2023チャイニーズタイペイの旗新竹街口攻城獅
2023チャイニーズタイペイの旗高雄17LIVEスティーラーズ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ2009カナダの旗 カナダU-16
2010カナダの旗 カナダU-17
獲得メダル
カナダの旗 カナダ
U-16アメリカ選手権
2009 メンドーサバスケットボール
U-17世界選手権
2010 ハンブルグバスケットボール

来歴

高校時代

カナダオンタリオ州Harold M. Brathwaite Secondary Schoolに入学した。その後アメリカ合衆国ネバダ州The Henderson International Schoolに編入してプレーした[2]

大学時代

ネバダ大学ラスベガス校に入学。一年目のシーズンは35試合に出場し、1試合平均16.1得点、8.1リバウンド、1.2ブロックの活躍を見せチームをNCAAトーナメントに導くもチームは2回戦で敗退した[3][4]

NBA

2013年6月に行われたNBAドラフトクリーブランド・キャバリアーズから1位指名を受けた。カナダ人選手が1位指名を受けるのは初めてのことである[5]

指名を受けた瞬間「ワオ!」と声が聴こえるが、これはスポーツアナリストであるビル・シモンズの声であり、リアクションからサプライズ指名であることが分かる。

クリーブランド・キャバリアーズ (2013–2014)

クリーブランド・キャバリアーズ時代のベネット (2013年)

2013年8月20日、ルーキースケール契約をクリーブランド・キャバリアーズと結びNBAプレーヤーとなった[6]。ルーキーシーズンは凡庸なパフォーマンスに終始し、近年で最悪のドラフト1位指名選手との評判も立った[7]

2014年1月28日、ニューオーリンズ・ペリカンズ戦で、15得点、8リバウンド、1アシスト、1ブロックを記録したが[8]、33試合目で、これが初めての二桁得点の記録であった。1位指名選手の中では、3倍以上の試合数を要した。1位指名選手の3分の2は、初戦で2桁得点を記録している[9]。2014年2月11日、初めてのダブル・ダブル (19得点10リバウンド) を記録した[10]。2013–14シーズンは結局、52試合出場で平均4.2得点、3.0リバウンドの成績に終わった[11]

2014年7月のサマーリーグに参加し、平均13.3得点を記録した[12]

ミネソタ・ティンバーウルブズ (2014–2015)

2014年8月23日、ミネソタ・ティンバーウルブズフィラデルフィア・セブンティシクサーズクリーブランド・キャバリアーズの3チーム間のトレードで、キャバリアーズはケビン・ラブ獲得のために、アンドリュー・ウィギンスと共にベネットをミネソタ・ティンバーウルブズへ放出し、シクサーズはルック・バ・ア・ムーティとアレクシー・シェヴドをミネソタから獲得し、ドラフト1順目指名権をクリーブランドから獲得した。[13]

2014年10月19日、ルーキースケール3年目のオプションを行使し、2015-2016シーズンの延長契約を結んだ[14]。2014年11月21日、サンアントニオ・スパーズ戦でキャリア最高の20得点を記録した[15]。2015年2月21日、右足首の負傷により、2週間ロースターを外れた[16]

2015年9月23日、ミネソタ・ティンバーウルブズが、バイアウトで解雇した[17]

トロント・ラプターズ (2015-2016)

ウェイバーが明けて、フリーエージェントとなると、地元カナダトロント・ラプターズと契約を結んだ[18]。しかし、地元チームでのチャンスを生かすことが出来ず、2016年2月29日に解雇された。

ブルックリン・ネッツ (2016-2017)

2016年7月14日、ブルックリン・ネッツと契約。しかし、低迷に苦しむネッツでもチャンスを生かすことが出来ず、2017年1月9日に解雇された。

欧州へ

2017年1月12日、トルコフェネルバフチェ・ユルケルと契約[19]ユーロリーグ優勝を経験した。

Gリーグへ

2017年9月22日、フェニックス・サンズとトレーニングキャンプに関する契約を結んだ[20]が、10月11日に解雇。11月3日にサンズ傘下のノーザンアリゾナ・サンズへの入団が決定した[21]

P. リーグ+でのキャリア(2022-)

カナダ代表

ユースチーム代表

2009年のU-16アメリカ選手権[22]、2010年のU-17世界選手権で銅メダルを獲得した[23]

フル代表

2015年バスケットボール男子アメリカ選手権英語版2016年リオデジャネイロオリンピック予選英語版2020年東京オリンピック予選英語版に出場している[24]

個人成績

略称説明
  GP出場試合数  GS 先発出場試合数 MPG 平均出場時間
 FG% フィールドゴール成功率 3P% スリーポイント成功率 FT% フリースロー成功率
 RPG 平均リバウンド APG 平均アシスト SPG 平均スティール
 BPG 平均ブロック  TO 平均ターンオーバー PPG 平均得点
 太字 キャリアハイ * リーグリーダー † 優勝シーズン

NBA

レギュラーシーズン

シーズンチームGPGSMPGFG%3P%FT%RPGAPGSPGBPGPPG
2013–14CLE52012.8.356.245.6383.0.3.4.24.2
2014–15MIN57315.7.421.304.6413.8.8.5.35.2
2015–16TOR1904.4.296.214.9001.2.0.3.01.5
2016–17BKN23111.5.413.271.7223.4.5.2.15.0
通算151412.6.392.261.6703.1.5.4.24.4

NBA G-League

シーズンチームGPGSMPGFG%3P%FT%RPGAPGSPGBPGPPG
2015–16Raptors6417.9.339.250.7863.2.71.0.79.2
2016–17Long Island2235.2.500.462.5008.03.52.01.018.0
2017–18Northern Arizona141320.8.552.442.7565.61.8.6.611.9
2017–18Maine211930.9.440.418.7957.71.81.3.616.0
2018–19A.C. Clippers25720.9.537.449.8314.61.3.9.412.2
通算684524.0.482.422.7905.61.51.0.613.2

カレッジ

シーズンチームGPGSMPGFG%3P%FT%RPGAPGSPGBPGTOPPG
2012–13UNLV353124.1.533.375.7018.11.00.71.216.1
通算353124.1.533.375.7018.11.00.71.216.1

タイトル

高校

  • McDonald's All-American

大学

  • Naismith Player of the Year Finalist
  • NCAA Freshman of the Year Finalist
  • Mountain West Freshman of the Year
  • All-Mountain West First Team
  • All-NCAA First Team
  • Mountain West Player of the Year Finalist

脚注

関連項目

外部リンク