エバン・モーブリー
エバン・モーブリー(Evan Mobley, 2001年6月18日 - )は、アメリカ合衆国・カリフォルニア州サンディエゴ出身のプロバスケットボール選手。NBAのクリーブランド・キャバリアーズに所属している。ポジションはセンターまたはパワーフォワード。
クリーブランド・キャバリアーズでのモーブリー (2021年) | |||||||||||||||||||||
クリーブランド・キャバリアーズ No.4 | |||||||||||||||||||||
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ポジション | C / PF | ||||||||||||||||||||
所属リーグ | NBA | ||||||||||||||||||||
基本情報 | |||||||||||||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||
生年月日 | 2001年6月18日(22歳) | ||||||||||||||||||||
出身地 | カリフォルニア州サンディエゴ | ||||||||||||||||||||
身長 | 213cm (7 ft 0 in) | ||||||||||||||||||||
体重 | 97kg (214 lb) | ||||||||||||||||||||
ウィングスパン | 224cm (7 ft 4 in)[1] | ||||||||||||||||||||
シューズ | アディダス[2] | ||||||||||||||||||||
キャリア情報 | |||||||||||||||||||||
高校 | ランチョ・クリスチャン・スクール | ||||||||||||||||||||
大学 | USC | ||||||||||||||||||||
NBAドラフト | 2021年 / 1巡目 / 全体3位[1] | ||||||||||||||||||||
クリーブランド・キャバリアーズから指名 | |||||||||||||||||||||
プロ選手期間 | 2021年–現在 | ||||||||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||||||||
2021- | クリーブランド・キャバリアーズ | ||||||||||||||||||||
受賞歴 | |||||||||||||||||||||
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Stats Basketball-Reference.com | |||||||||||||||||||||
代表歴 | |||||||||||||||||||||
キャップ | アメリカ合衆国 | ||||||||||||||||||||
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生い立ち
幼い頃から兄のアイザイアと共に元バスケットボール選手の父であるエリックの指導の下バスケットボールを始めた。当初はバスケットボールをすることに消極的だったが、8年生になると身長が6フィート4インチ(約193cm)と成長し、スポーツに興味を持つようになった[3]。
学生時代
ハイスクール
高校はカリフォルニア州テメキュラにあるランチョ・クリスチャンスクールへ進学。最初の3年間は2019年のクラスで5つ星の新人である兄アイザイアとチームメイトだった[4]。高校2年生の時、1試合平均19.2得点・10.4リバウンド・4.7ブロックを記録し、カリフォルニア州・ゲータレード年間最優秀選手賞とプレス・エンタープライズ年間最優秀選手賞に選ばれた[5][6]。高校3年生になると1試合平均20.5得点・12.2リバウンド・5.2ブロック・4.6アシストとさらに成績を伸ばし、ラン・チョクリスチャンを22勝8敗と導いた。モブリーは2年連続、カリフォルニア州・ゲータレード年間最優秀選手賞を受賞し、2年連続受賞はドリュー・ホリデー以来2人目の快挙となった[7]。また、モーガン・ウッテン年間最優秀選手賞にも選ばれ[8]、マクドナルドが主催する全米高校のオールスターゲームであるマクドナルド・オール・アメリカンゲームやジョーダン・ブランド・クラシック、ナイキ・フープサミットにも選出したが、新型コロナウイルスの影響ですべて中止された[9]。
リクルート
モブリーは2020年のクラスで5つ星として評価された[10]。2019年8月5日、USCの他にもUCLAやワシントン大学など強豪校からオファーが来ていたが、兄も在籍しているUSCに進学を決めた[11]。
氏名 | 出身 | 高校 / 大学 | 身長 | 体重 | コミット日 | |
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エバン・モブリー C | テメキュラ (カリフォルニア州) | ランチョ・クリスチャンスクール (CA) | 7 ft 0 in (2.13 m) | 205 lb (93 kg) | 2019年8月5日 | |
リクルート スターレーティング: Scout: N/A Rivals: 247Sports: ESPN: ESPNグレード: 97 | ||||||
全リクルート順位: Rivals: 4 247Sports: 3 ESPN: 3 | ||||||
出典:
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カレッジ
2020年11月25日のカリフォルニアバプティスト大学とのデビュー戦で、21得点、9リバウンドを記録し、USCは95-87で勝利した[12]。レギュラーシーズンが終わるとモブリーは、Pac-12の年間最優秀選手、最優秀守備選手、新人王に選ばれた[13]。NCAAディビジョン1の強豪カンファレンスでこの三冠を達成したのは2012年のアンソニー・デイビス以来2人目となった[14]。
NBAキャリア
クリーブランド・キャバリアーズ
2021-22シーズン
2021年のNBAドラフトにてクリーブランド・キャバリアーズに全体3位で指名され[15]、2021年8月3日にルーキースケール契約を結んだ[16]。同年10月20日のメンフィス・グリズリーズ戦でNBAデビュー。17得点、9リバウンド、6アシストとオールラウンドな活躍をしたが、キャバリアーズは132-121で敗れた[17]。3日後のアトランタ・ホークス戦では17得点、11リバウンド、4ブロックを記録し、キャリア初ダブル・ダブルを達成した[18]。同年11月7日のニューヨーク・ニックス戦でシーズンハイの26得点、9リバンド、5アシストを記録し、キャブスは126-109で勝利した[19]。11月15日のボストン・セルティックスとの試合後、右肘の捻挫のリハビリのために2~4週間離脱すると発表した[20][21]。同年12月2日、10月/11月のイースタン・カンファレンスの月間最優秀新人選手にモーブリーが選出された[22]。12月8日には2004年3月のレブロン・ジェームズ以来となるキャブスの新人選手として初めて、5ブロックを記録した[23]。2022年1月22日のオクラホマシティ・サンダー戦で、15得点とキャリアハイの17リバウンドを記録し[24]、同年2月2日のヒューストン・ロケッツ戦では、キャリアハイの29得点、12リバウンド、2アシストを記録したが、試合は104-115で敗れた[25]。2月20日に行われたNBAオールスターウィークエンド・スキルチャレンジにチーム・キャバリアーズとして出場し、優勝した[26]。
プレースタイル
大学時代はセンターでプレーしていたが、NBAに入ってからはキャバリアーズのチームメイトであるジャレット・アレンと被っていることもあり、パワーフォワードとして出場している。
NBA選手ではアンソニー・デイビスやクリス・ボッシュとよく比較され[27][28]、モーブリー自身もドラフト後の会見でボッシュやデイビス、ヤニス・アデトクンボのような選手たちと比較する人が多いと語っており[29]、デイビスはモーブリーとの直接対決の後にインタビューで「エリートのショットブロッカーで、ロブの脅威がある。ルーキー時代の俺に似ている部分がいくつかあるけど、おそらくシュートは俺より少し上手いだろうね。」と話している[28]。他にもケビン・ガーネットに近いという意見も多い[30][31][32]。
オフェンス
7フッターの身長に機動性と運動性を備え、ポストアップからのフェイダウェイやミドルショット、ピックフェードの3ポイントも打つことができ[1]、安定したハンドリング、時にはパサーとしてチームオフェンスの流れを遮ることなく貢献する[33][34]。また、効率的なプットバックで得点を量産する[34]。
ガード並みのレイアップ技術も備えており、対戦したカイル・クーズマからは「ジョージ・ガービンに最も近い人物を生で見てしまった」と評された[35]。
ディフェンス
軽いフットワークからピックアンドロールディフェンスやガード相手に対するペリメーターディフェンスにも対応可能であり、リム回りでは224cmの恵まれたウィングスパンを活かしてショットブロッカーとしても活躍している[34]。
個人成績
略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | PPG | 平均得点 | 太字 | キャリアハイ |
リーグリーダー |
NBA
レギュラーシーズン
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2021–22 | CLE | 69 | 69 | 33.8 | .508 | .250 | .663 | 8.3 | 2.5 | .8 | 1.7 | 15.0 |
2022–23 | 79 | 79 | 34.4 | .554 | .216 | .674 | 9.0 | 2.8 | .8 | 1.5 | 16.2 | |
通算 | 148 | 148 | 34.1 | .533 | .232 | .669 | 8.7 | 2.7 | .8 | 1.6 | 15.6 |
プレーオフ
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2023 | CLE | 5 | 5 | 37.6 | .458 | .0 | .625 | 10.0 | 2.0 | 0.6 | 1.2 | 9.8 |
通算 | 5 | 5 | 37.6 | .458 | .0 | .625 | 10.0 | 2.0 | 0.6 | 1.2 | 9.8 |
カレッジ
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | PPG |
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2020–21[36] | USC | 33 | 33 | 33.9 | .578 | .300 | .694 | 8.7 | 2.4 | .8 | 2.9 | 16.4 |
受賞歴
- NBA
- NBA月間最優秀新人賞: 11月/12月部門[22]
- NBAスキルチャレンジ優勝: 2022
- NCAA
- オールアメリカン・コンセンサスセカンドチーム: 2021
- Pac-12年間最優秀選手: 2021
- オールPac-12ファーストチーム: 2021
- Pac-12年間最優秀守備選手: 2021
- Pac-12オールディフェンシブチーム: 2021
- Pac-12新人王: 2021
- Pac-12オールフレッシュマンチーム: 2021
- ハイスクール
- モーガン・ウッテン最優秀選手賞: 2020
- 2× カリフォルニア州ゲータレード最優秀選手賞: 2019, 2020
- プレス・エンタープライズ最優秀選手賞: 2020
- マクドナルド・オール・アメリカン: 2020
- ジョーダン・ブランド・クラシック: 2020
- ナイキ・フープサミット: 2020
脚注
外部リンク
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- 選手の通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、ESPN、Eurobasket、RealGM、Yahoo
- ドラフト情報 NBADraft.net、DraftExpress
- カレッジ通算成績と情報 Sports-Reference、ESPN College、Rivals、247Sports
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