オーストラリア有袋類
オーストラリア有袋類(オーストラリアゆうたいるい、Australidelphia)または豪州袋類(ごうしゅうふくろるい)は有袋類の系統群。有袋類のおよそ4分の3が含まれる。チロエオポッサム(南アメリカ)を除き、オーストラリアに分布する。南アメリカのチロエオポッサムの系統は最も基盤的であることが遺伝子の解析からわかっている[3][4]。この分類群に対してはEuaustralidelphiaという名前も提唱されている[4]。
オーストラリア有袋類 | |||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
オグロワラビー Wallabia bicolor | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
| |||||||||||||||||||||||||||
学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Australidelphia Szalay, 1982 | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
オーストラリア有袋類[1] 豪州袋類[2] | |||||||||||||||||||||||||||
現生目 | |||||||||||||||||||||||||||
有袋類の中では南アメリカ大陸に分布するオポッサム形目と少丘歯目が基盤的であることがわかっている。このことから、オーストラリア有袋類は他の現生有袋類の系統とともに南アメリカで誕生し、ミクロビオテリウム目が分岐した後に、一度の移動で南極を経由してオーストラリアに至ったと考えられる[3][4]。
系統
May-Collado, Kilpatrick & Agnarsson 2015[5] にBlack et al. 2012[6]による絶滅分類群を加えた分岐図。