カリアリ・カルチョ

イタリアのサッカークラブ

カリアリ・カルチョCagliari Calcio)は、イタリアカリャリサルデーニャ島)を本拠地とするサッカークラブである。2023-24シーズンからはセリエAに所属。

カリアリ・カルチョ
原語表記Cagliari Calcio S.p.A.
愛称Casteddu(サルデーニャ語)
Rossoblù(赤と青)
クラブカラー    紺色
   
創設年1920年
所属リーグセリエA
所属ディビジョン1部(2023-24
昨季リーグ順位5位(2022-23
ホームタウンサルデーニャの旗 カリャリ
ホームスタジアム
サルデーニャ・アレーナ
収容人数16,000
代表者イタリアの旗 トンマーゾ・ジュリーニイタリア語版
監督イタリアの旗 クラウディオ・ラニエリ
公式サイト公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
サードカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

1969-70シーズンにはエースストライカーのルイジ・リーヴァを擁し、現在のところ唯一となるセリエA優勝を果たした。

チェッリーノ会長と監督

カリアリのマッシモ・チェッリーノ会長は、パレルモマウリツィオ・ザンパリーニ会長やリヴォルノのアルド・スピネッリ会長と並んで、セリエA屈指の名物会長として知られており、他の名物会長の例に漏れず監督関連のエピソードは事欠かない。

まず、監督交代が非常に多いことで有名で、年間3~4回の監督交代も珍しくない。2005-06シーズンは、開幕前に就任したアッティリオ・テッセルを開幕戦で破れた直後に解任し、前シーズン指揮を執っていたダニエレ・アッリゴーニを呼び戻すも2節終了後に辞任し、第3節にしてシーズン3人目の指揮官が指揮を執るという極めて異常な事態に陥った。その3人目のダヴィデ・バッラルディーニも成績不振でシーズン中盤にチームを去り、4人目のネド・ソネッティでようやく落ち着いた。

2006-07シーズンは、マルコ・ジャンパオロが開幕から指揮を執るが、クラブ上層部と揉め事を起こし、シーズン中盤に解任するも、後任のフランコ・コロンバ就任後、チームは極度の成績不振に陥ったため、ジャンパオロを再任させて事なきを得た。

2007-08シーズンもジャンパオロがそのまま引き続き指揮を執ったものの、主力を大量に失った穴を埋めきれず序盤から低迷し解任される。後任には、05-06シーズンにチームを残留へと導いたネド・ソネッティを招聘するものの、低迷を続け、ソネッティを解任しジャンパオロ復任を目論むも、ジャンパオロが復任を拒否。その為、クラブはとりあえずソネッティを留任させたものの、またすぐに解任し、ダヴィデ・バッラルディーニが指揮を執ってクラブを残留に導いた。バッラルディーニもその功績にもかかわらず留任せず、若手のマッシミリアーノ・アッレグリが招聘された。

2011-12シーズンは、開幕前の2011年8月12日ロベルト・ドナドーニを解任し、マッシモ・フィッカデンティを招聘したものの、低迷を続け、フィッカデンティを解任し、バッラルディーニが復任したものの、またすぐに解任し、フィッカデンティを再任させて事なきを得た。

チェッリーノ会長の行動には批判が多いものの、監督交代の成功率が非常に高く、結果的に戦力の貧弱なカリアリをセリエAに残留させ続けている手腕を評価する声もある。2004-05シーズンには、セリエC1でしか実績を残していないアッリゴーニを招聘して大旋風を巻き起こしたことを皮切りに、2007-08シーズンにはほぼ降格が確実な情勢から、トップチームで指揮を執った経験のないバッラルディーニを起用して奇跡的な残留を遂げたり、アッレグリも下部リーグでしか経験のない監督で、就任当初40歳と若いことから能力を疑問視されていたが、結果的には上位進出を果たすなど、無名の新人監督に機会を与えて成功させており、保守的でベテラン監督が起用されやすいプロビンチャでは非常に珍しい監督人事を行っている。

以前からのホームスタジアムであったスタディオ・サンテーリアの老朽化の問題からカリャリより遠く離れたトリエステスタディオ・ネレオ・ロッコでたびたび主催試合が行われている。2012-13シーズンからスタディオ・イス・アレナスをホームとしているが、安全面で問題があるとして観客の収容が認められず、ホーム開幕戦となった第2節アタランタBC戦は無観客試合となった。続くASローマ戦でも無観客試合が通達されていたがチェッリーノはこれに従わずサポーターに来場を促したため、試合は延期され、後日3-0でローマの不戦勝とされた[1]。これらの失態とチームの不振を問われる形でフィッカデンティは解任された。後任には、クラブOBのイヴォ・プルガに、アシスタント・コーチにはディエゴ・ロペスが就任。2013-14シーズンからはディエゴ・ロペスがコーチから昇格した形で指揮を執ることとなった。

そしてカリアリは2014年7月11日、クラブのすべての株式を「Fluorsid Group」が取得すると公式サイトで発表。22年に渡りオーナーを務めていたチェリーノ会長が、ついにカリアリを手放すことになった。

タイトル

国内タイトル

  • セリエC:2回
    • 1951-52, 1961-62(ジローネB)

国際タイトル

  • なし

過去の成績

シーズンリーグ戦コッパ・イタリア
ディビジョン順位
1947-48セリエB34742332791818位
1948-49セリエC4013101748603615位
1949-5040197146756456位
1950-51381513105945435位
1951-523422847524521位
6510125111位
1952-53セリエB341410105144384位
1953-543416994230413位
1954-55341013113335339位
1955-5634151095145405位
1956-573411101330343210位
1957-58348101631442617位
1958-59381513104848434位2回戦敗退
1959-60388151536543120位1回戦敗退
1960-61セリエC3419784826452位
1961-6234171075123441位
1962-63セリエB381214124140389位1回戦敗退
1963-6438161754423492位3回戦敗退
1964-65セリエA34138133335346位準々決勝敗退
1965-663410101436373011位2回戦敗退
1966-6734131473517406位1回戦敗退
1967-6830127114438319位1回戦敗退
1968-6930141334118412位準優勝
1969-7030171124211451位3回戦敗退
1970-713081483335307位1回戦敗退
1971-723015963923394位1回戦敗退
1972-7330911102628298位2回戦敗退
1973-7430714925322810位1回戦敗退
1974-75306141022302610位1回戦敗退
1975-7630591625521916位1回戦敗退
1976-77セリエB38171564532494位1回戦敗退
1977-783812131352473712位1回戦敗退
1978-7938161754624492位準々決勝敗退
1979-80セリエA3081482729308位1回戦敗退
1980-813081482729306位1回戦敗退
1981-82307111233362512位1回戦敗退
1982-83306141023332614位ベスト16
1983-84セリエB3810161231323611位1回戦敗退
1984-853812101629323416位ベスト16
1985-86381391627383514位1回戦敗退
1986-87389131632472620位準決勝敗退
1987-88セリエC1341191434343111位1回戦敗退
1988-8934161353721451位
1989-90セリエB38171383922473位1回戦敗退
1990-91セリエA346171129442914位2回戦敗退
1991-92347151230342913位1回戦敗退
1992-9334149114533376位ベスト16
1993-943410121239483212位2回戦敗退
1994-95341310114039499位ベスト16
1995-96341181534474110位準々決勝敗退
1996-97349101545553715位ベスト16
1997-98セリエB38151855336633位ベスト32
1998-99セリエA341181549504113位ベスト32
1999-00343131829542217位準決勝敗退
2000-01セリエB3812141253455011位GS敗退
2001-023810171139394712位GS敗退
2002-03381412124746548位GS敗退
2003-0446231498051832位GS敗退
2004-05セリエA3810141451604412位準決勝敗退
2005-06388151542553914位ベスト16
2006-07389131635464017位2回戦敗退
2007-08381191840564214位ベスト16
2008-0938158154950539位4回戦敗退
2009-103811111656584416位3回戦敗退
2010-11381291744514514位4回戦敗退
2011-123810131537464315位4回戦敗退
2012-133812111543554711位ベスト16
2013-14389121734533915位3回戦敗退
2014-15388102048683418位ベスト16
2015-16セリエB4225897841831位ベスト16
2016-17セリエA381451955764711位4回戦敗退
2017-18381162133613916位4回戦敗退
2018-193810111736544115位ベスト16
2019-203811121552564514位ベスト16
2020-21389101943593716位ベスト16
2021-22386122034683018位ベスト16
2022-23セリエB38151585034605位ベスト32
2023-24セリエA38

欧州の成績

現所属メンバー

セリエA2023-2024 基本フォーメーション(4-1-3-2
2023年11月14日現在[2]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No.Pos. 選手名
1GK ボリス・ラドゥノヴィッチ
3DF エドアルド・ゴルダニガ
4DF アルベルト・ドッセーナ
5MF マルコ・マンコース
6MF マルコ・ログ
8MF ナイタン・ナンデス ( )
9FW ジャンルカ・ラパドゥーラ ( )
10MF ニコラス・ヴィオラ
14MF アレッサンドロ・デイオーラ
16MF マッテオ・プラティ
17DF パンテリス・ハツィディアコス ( )
18GK シモーネ・アレスティ
19MF ガエターノ・オリスターニオ
20MF ガストン・ペレイロ
No.Pos. 選手名
21MF ヤクブ・ヤンクト
22GK シモーネ・スクフェット
23DF マテウシュ・ヴィテスカ
24DF エリオ・カプラドッシ
25MF イブラヒム・スレマナ ★
27DF トンマーゾ・アウジェッロ
28DF ガブリエレ・ザッパ
29MF アントワーヌ・マクンブ ( )
30FW レオナルド・パヴォレッティ
32FW アンドレア・ペターニャ
33DF アダム・オベルト
37DF パウロ・アッツィ ( )
38FW ヤコポ・デソグス
61FW エルドル・ショムロドフ
77FW ジト・ルヴンボ
99DF アレッサンドロ・ディ・パルド

※括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。

※11番はルイジ・リーヴァ、13番はダヴィデ・アストーリ 永久欠番

レンタル移籍選手

in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No.Pos. 選手名
19MF ガエターノ・オリスターニオ (インテル)
32FW アンドレア・ペターニャ (モンツァ)
No.Pos. 選手名
61FW エルドル・ショムロドフ (ローマ)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No.Pos. 選手名
--GK ジュゼッペ・チョッチ (ペスカーラ)
--DF ダヴィデ・ヴェローリ (カタンザーロ)
--DF サルヴァトーレ・ボッキア (ノヴァーラ)
--DF ジョルジョ・アルターレ (ヴェネツィア)
--DF クリスティアン・トラヴァリーニ (テルナーナ)
No.Pos. 選手名
--MF ラズヴァン・マリン (エンポリFC)
--MF クリストス・クルファリディス (フェラルピサロ)
--FW イサイアス・デルプーポ (USチッタ・ディ・ポンテデーラ)
--FW ニク・プレレツ (WSGティロル)
--FW ジャンルカ・コンティーニ (オルビア)

永久欠番

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No.Pos. 選手名
11FW ルイジ・リーヴァ
No.Pos. 選手名
13DF ダヴィデ・アストーリ

歴代監督

歴代所属選手

GK

DF

MF

FW

脚注

外部リンク