クニ河内

1940-, ミュージシャン。

クニ 河内(クニ かわち、1940年昭和15年〉7月7日 - )は、日本ミュージシャンである。本名:河内 邦夫(かわち くにお)。実弟は作曲家のチト河内。代表曲に「透明人間」、提供楽曲に「そっとおやすみ」などがある。

クニ 河内
出生名河内 邦夫
生誕 (1940-07-07) 1940年7月7日(83歳)
出身地日本の旗 日本福岡県
ジャンルグループ・サウンズ
J-POP
職業シンガーソングライター
作曲家
アレンジャー
ピアニスト
担当楽器
ピアノ
キーボード
活動期間1964年 -
共同作業者ザ・ハプニングス・フォー
羅生門
公式サイト有限会社クニ

来歴

福岡県福岡市出身。1964年、24歳の年に弟のチト河内らと『サンライズ』を結成。1967年にザ・ハプニングス・フォーと改名し、同年「あなたが欲しい」でデビューした[1]。平行して作曲家としても活動し、布施明にヒット曲「そっとおやすみ」を提供した。1970年にはアルバム『切狂言』を、クニ河内とかれのともだち名義で発表した(ジョー山中石間秀樹も参加)。1972年の解散後は、作曲家・編曲家としてカルメンマキ、伊東きよ子ら多くのミュージシャンに楽曲を提供した。

1977年に、東京都目黒区に音楽事務所Kunimusicを設立。テレビ番組『ワンツー・どん』、『うたって・ゴー』(共にNHK教育)では、「クニおじさん」や「クニさん」の呼び名で出演した。

1980年以降は、THE ALFEE中島みゆき所ジョージなどポニーキャニオンの歌手の編曲を多く担当した。それと並行して先述の教育番組出演に加えて子供向けの歌の創作にも力を入れており、NHKの『おかあさんといっしょ』に「コケコッコ体操」・「魔法使いの子守唄」、『みんなのうた』に「ドラキュラのうた」・「少年海賊団の唄」など、日本テレビの『ロンパールーム』に「ものまねたいそう」「とんでけ!あかいたましろいたま」、『新・ロンパールーム』に「ロンパランポン」、フジテレビの『ひらけ!ポンキッキ』に「ペンギン・ポン!」・「こまります」、そして『ピンポンパン』に「ザ・しりとり」と、当時放送されたほとんどの幼児向け番組に楽曲を提供した。

Kunimusicは2000年代に北海道帯広市岩内町に移転させ、クニ河内は帯広の自宅を拠点に音楽活動を続けている。Kunimusicには木琴・マリンバ奏者で、クニ河内の妻である野田美佳も在籍している。

バンド歴

ディスコグラフィー(ソロ活動のみ)

シングル

発売日レーベル品番タイトル作詞作曲編曲備考
1972年東芝音楽工業

キャピトルレコード

CTP-2276A透明人間クニ河内日本歌謡祭'72作曲家グランプリ受賞曲
B水溜りと蓮華草
1972年ポリドールDR-1718A一本のペンクニ河内
B歌えなくなる前に

オリジナルアルバム

発売日レーベル規格規格品番アルバム備考
1972年5月東芝音楽工業

キャピトルレコード

LPCTP-5054僕の声が聞こえるかい

Side:A

  1. だから人は
  2. 恋人よ
  3. 牝猫
  4. もう隠すことなんかない
  5. 僕の声が聞こえるかい
  6. おまえは今、何処を歩いている
  7. 天使の主催によるコンサート

Side:B

  1. 切手を貼らない手紙
  2. 俺の鍵はおまえの手の中
  3. 臆病風に吹かれて
  4. おまえが残したものは
  5. 水溜りと蓮華草
  6. だから愛は
1998年3月25日PヴァインレコードCD(紙ジャケ)PCD-1582
1972年11月ポリドールLPMR-5017歌えなくなる前に

※ 全曲、作詞・作曲・編曲:クニ河内

Side:A

  1. 歌えなくなる前に
  2. 何だろう
  3. 一本のペン
  4. 人ごみの中で
  5. 肩ならべて
  6. 窓から
  7. 金持の金持さん

Side:B

  1. 風よりご苦労さん
  2. 雨降り大将
  3. ひとりぼっちの愛
  4. おお!お兄さん、ねえ!娘さん
  5. 最後の手紙
  6. 不思議な夢の物語
2007年3月9日ディスクユニオンCD(紙ジャケ)PROA-89
1972年LPBABY ROCK HIT ROCK

※ クニ河内とその仲間たち 名義

Side:A

  1. 幸福泥棒
  2. あなただけでいい
  3. さようならの紅いバラ
  4. ふりむかないで
  5. 素足の世代
  6. 希望の旅
  7. BABY

Side:B

  1. 恋の追憶
  2. 瀬戸の花嫁
  3. 純潔
  4. ひとりじゃないの
  5. 心の痛み
  6. 運がよければいいことあるさ
  7. 待っている女
2006年2月28日ダイキサウンド(株)CD(紙ジャケ)DICR-2005
1977年9月21日LP愛はまだ氷りついたまま

※ 全曲、作詞・作曲・編曲:クニ河内

Side:A

  1. いつしか人は
  2. 君は気まま
  3. ひとり展覧会
  4. ハテナの朝
  5. あなたが欲しい

Side:B

  1. 愛はまだ氷りついたまま
  2. 心に雨を
  3. 時計
  4. 愛の住み家
  5. 夜の窓はあけたくない
1992年CDふしぎだな

※ ソロライブアルバム

  1. 恋って何?
  2. 恋こい
  3. 太陽とボク
  4. スズメのオシッコ
  5. あなたがいない
  6. たいくつな日曜日
  7. ゆらりふわり
  8. 夕焼けがわらってる
  9. デュエット
  10. シーソー
  11. 山芋さん
  12. 平凡な関係
  13. ふしぎだな
2008年12月22日スタジオレラCDぼくのうたを クニ河内作品集

ディスク:1

  1. おはようこんにちはこんばんはおやすみ
  2. 花がさいた
  3. 新幹線
  4. 苺の花嫁さん
  5. こんにちはであくしゅ
  6. クジラ
  7. 三角関係
  8. 風のにおい
  9. アリさんの宅急便
  10. ほっぺたでた
  11. イヌさんワン
  12. パパとるすばん
  13. ニワトリは、ね
  14. 空のおかしやさん
  15. シャボン玉
  16. おかあさんといると
  17. かえるはかえる
  18. はやくあしたになあれ

ディスク:2

  1. 風の郵便屋さん
  2. ゴリラくん
  3. 山のおまつり
  4. にんじんごぼうだいこん
  5. たべすぎチョコチョコアライグマ
  6. おちばのおまつり
  7. ぶへ
  8. さびしがりやさんこんにちは
  9. かぜそやそや
  10. さっぱろすっきり
  11. ブランブランブランコ
  12. うたってメリークリスマス
  13. もちもち
  14. あたらしいたんじょうび
  15. 冬の雪だるまかき氷
  16. わすれないってやくそく
  17. ぼくのうたを

企画物アルバムへの参加

  • 切狂言(1970年)- クニ河内とかれのともだち(クニ河内、ジョー山中石間秀樹)名義
  • クニさんピーマンのおはなし体操 (1987年)
  • もりのさんぽうた (1993年)
  • クニさんのまど まどさんのクニ (2001年)
  • はじまる (2004年)
  • ぼくのこと まちのこと きみのこと (2004年)

楽曲提供

映画

テレビ番組

NHKみんなのうた

歌唱曲

▲はラジオのみの再放送。

放送期間曲目コーラス・デュエット再放送備考
1975年(昭和50年)8月 - 9月ドラキュラのうた東京放送児童合唱団詳細[3]
1976年(昭和51年)6月 - 7月少年海賊団の唄2003年(平成15年)4月 - 5月▲
2015年(平成27年)4月 - 5月▲
2017年(平成29年)8月 - 9月
[4]
1977年(昭和52年)6月 - 7月苺の花嫁さん麻呂2016年(平成28年)2月 - 3月
2022年(令和4年)6月 - 7月
[5]
1978年(昭和53年)4月 - 5月さびしがりやさん こんにちはフィーリング・フリー2012年(平成24年)3月20日[6][7]
1981年(昭和56年)10月 - 11月いっトイレ(なし)(なし)[7]
1984年(昭和59年)6月 - 7月ひとりぼっちの歌1985年(昭和60年)6月 - 7月
1986年(昭和61年)8月 - 9月
1988年(昭和63年)4月 - 5月
2018年(平成30年)6月 - 7月
[7]

その他

放送期間曲目歌唱再放送備考
1976年(昭和51年)2月 - 3月若者と小犬とクロアサン日吉ミミ1987年(昭和62年)8月 - 9月[8]
1981年(昭和56年)4月 - 5月地球の仲間トランザム1978年(昭和53年)10月 - 11月
2012年(平成24年)3月20日[6]
2022年(令和4年)4月 - 5月▲
[9]
1986年(昭和61年)12月 - 1987年(昭和62年)1月昨日 今日 明日香坂みゆき1987年(昭和62年)10月 - 11月
1992年(平成4年)10月 - 11月▲
2001年(平成13年)10月 - 11月▲
[10]

舞台音楽

ゲーム音楽

  • ビバ・ラスベガス(1988年)(作曲)

CMソング

出演

テレビ番組

受賞歴

  • 日本歌謡祭'72・作曲家グランプリ、入賞(「透明人間」)
  • オリジナルコンフィデンス(オリコン)編曲賞(「あばよ」)
  • 帯広市文化賞(2020年)
  • 十勝文化賞(2023年)

脚注

関連項目

公式サイト