クリス・ライトル

クリス・ライトルChris Lytle1974年8月18日 - )は、アメリカ合衆国男性総合格闘家プロボクサーインディアナ州インディアナポリス出身。インテグレイテッド・ファイティング・アカデミー所属。元Cage Rage世界ウェルター級王者。元HOOKnSHOOT世界ウェルター級王者。

クリス・ライトル
基本情報
本名クリス・スコット・ライトル
(Chris Scott Lytle)
通称ライツアウト (Lights Out)
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1974-08-18) 1974年8月18日(49歳)
出身地インディアナ州インディアナポリス
所属リングスポーツ パーマーズ・ジム
→I.F.アカデミー
身長180cm
体重77kg
リーチ173cm
階級ウェルター級
バックボーンボクシング
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パンクラス道場に留学していた経験がある。格闘家として活躍する一方で、インディアナポリスの消防士としても有名。長いキャリアにもかかわらず、KOや一本による敗北がない(カットによるTKO負けを除く)。

来歴

サウスポート高校時代はレスリング部に所属。卒業後はインディアナ大学に進学。19歳の時に街で、タン・スー・ドー(韓国式カンフー)の道場を見つけ興味を持ち習い始め、さらにその道場の選手にインテグレイテッド・ファイティング・アカデミーのジェイソン・ゴドシーを紹介され、総合格闘技の練習を始めた[1]

1999年4月18日、初参戦となったパンクラス渋谷修身とパンクラチオンマッチで対戦し、時間切れドロー。

2000年11月17日、UFC初参戦となったUFC 28でベン・イヤーウッドと対戦し、0-3の判定負けを喫した。

2002年6月25日、プロボクシングデビュー。

2002年12月21日、パンクラス・ミドル級(-82kg)王座次期挑戦者決定戦で竹内出と対戦し、0-2の判定負けを喫し挑戦権獲得に失敗した。

2003年3月8日、HOOKnSHOOT世界ウェルター級王座決定戦でアーロン・ライリーと対戦し、パンチでKO勝ちを収め王座獲得に成功した[2]

2003年11月21日、3年ぶりのUFC参戦となったUFC 45ロビー・ローラーと対戦し、0-3の判定負けを喫した。

2006年2月4日、Cage Rage 15の世界ウェルター級王座決定戦でロス・メイソンと対戦し、チョークスリーパーで一本勝ちを収め王座獲得に成功した。

TUF

2006年8月、リアリティ番組The Ultimate Fighter」のシーズン4にチーム・モージョのウェルター級選手として参加。トーナメントではピート・スプラット、ディン・トーマスを破り決勝に進出するも、ウェルター級タイトル挑戦権を賭けた決勝でマット・セラにスプリットの判定で敗れ、シーズン準優勝となった。

UFC復帰

2007年7月7日、UFC 73でジェイソン・ギリアムに腕ひしぎ三角固めで一本勝ちを収めサブミッション・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2007年7月、約1年余りに渡って保持していたCage Rage世界ウェルター級王座を返上。ライトルはその理由を、自らの友人のウェルター級選手達にタイトル取得の機会を与えるためとしている[3]

2007年11月17日、UFC 78チアゴ・アウベスと対戦し、2R終了時に左瞼カットによるドクターストップでTKO負けとなったもののファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2008年2月2日、UFC 81でカイル・ブラッドリーと対戦し、開始33秒パウンドでTKO勝ちを収めノックアウト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。10月18日、UFC 89ポール・テイラーと対戦し、判定勝ちを収めファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した。

2009年1月17日、UFC 93マーカス・デイヴィスと対戦し、判定負けとなったもののファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[4]。6月20日、The Ultimate Fighter: United States vs. United Kingdom Finaleケヴィン・バーンズと対戦し、判定勝ちを収めファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞した[5]

2010年2月20日、UFC 110でブライアン・フォスターと対戦し、膝十字固めで下し、サブミッション・オブ・ザ・ナイトを賞受した[6]。7月3日、UFC 116マット・ブラウンと対戦し、ストレートアームバーで一本勝ちを収めた[7]。9月25日、UFC 119マット・セラと対戦し、3-0の判定勝ちを収めた[8]

2011年2月27日、UFC 127ブライアン・エバーソールと対戦し、0-3の判定負け[9]。連勝は4でストップしたものの、ファイト・オブ・ザ・ナイトを賞受した。

2011年8月14日、引退試合となったUFC Live: Hardy vs. Lytleダン・ハーディーと対戦し、3ラウンド終盤にギロチンチョークで一本勝ち。ファイト・オブ・ザ・ナイトとサブミッション・オブ・ザ・ナイトを賞受した。試合後、オクタゴンに子供たちを呼び込み抱擁を交わした[10]

戦績

総合格闘技

総合格闘技 戦績
54 試合(T)KO一本判定その他引き分け無効試合
313226050
1820160
勝敗対戦相手試合結果大会名開催年月日
ダン・ハーディー3R 4:16 ギロチンチョークUFC Live: Hardy vs. Lytle2011年8月14日
×ブライアン・エバーソール5分3R終了 判定0-3UFC 127: Penn vs. Fitch2011年2月27日
マット・セラ5分3R終了 判定3-0UFC 119: Mir vs. Cro Cop2010年9月25日
マット・ブラウン2R 2:02 ストレートアームバーUFC 116: Lesnar vs. Carwin2010年7月3日
ブライアン・フォスター1R 1:41 膝十字固めUFC 110: Nogueira vs. Velasquez2010年2月20日
ケヴィン・バーンズ5分3R終了 判定3-0The Ultimate Fighter: United States vs. United Kingdom Finale2009年6月20日
×マーカス・デイヴィス5分3R終了 判定1-2UFC 93: Franklin vs. Henderson2009年1月17日
ポール・テイラー5分3R終了 判定3-0UFC 89: Bisping vs. Leben2008年10月18日
×ジョシュ・コスチェック5分3R終了 判定0-3UFC 86: Jackson vs. Griffin2008年7月5日
カイル・ブラッドリー1R 0:33 TKO(右フック→パウンド)UFC 81: Breaking Point2008年2月2日
×チアゴ・アウベス2R終了時 TKO(ドクターストップ)UFC 78: Validation2007年11月17日
マット・ブラウン2R 2:49 フロントチョークUFL: Fight Night at Conseco Fieldhouse2007年8月11日
ジェイソン・ギリアム1R 2:15 腕ひしぎ三角固めUFC 73: Stacked2007年7月7日
×マット・ヒューズ5分3R終了 判定0-3UFC 68: The Uprising2007年3月3日
×マット・セラ5分3R終了 判定1-2The Ultimate Fighter 4 Finale
【ウェルター級トーナメント 決勝】
2006年11月11日
ロス・メイソン2R 4:57 チョークスリーパーCage Rage 15: Adrenalin Rush
【Cage Rage世界ウェルター級王座決定戦】
2006年2月4日
サヴァン・ヤング1R 3:50 ギブアップ(肘打ち)WEC 18: Unfinished Business2006年1月13日
×ジョー・リッグス2R 2:00 TKO(カット)UFC 55: Fury2005年10月7日
ブライアン・ダン1R 2:03 TKO(パンチ連打)Legends of Fighting 12005年8月13日
パット・ヒーリー5分3R終了 判定2-1WEC 15: Judgment Day2005年5月19日
×カロ・パリジャン5分3R終了 判定0-3UFC 51: Super Saturday2005年2月5日
JT・テイラー1R 2:53 前腕チョークWEC 12: Halloween Fury 32004年10月21日
ロナルド・ジューン2R 1:17 フロントチョークUFC 49: Unfinished Business2004年8月21日
ティキ・ゴーセン2R 1:55 ブルドッグチョークUFC 47: It's On2004年4月2日
ピート・スプラット1R 0:46 チョークスリーパーRSF: Shooto Challenge 2
【修斗米大陸ミドル級王者決定トーナメント 1回戦】
2004年1月2日
×ロビー・ローラー5分3R終了 判定0-3UFC 45: Revolution2003年11月21日
デリック・ノーブル2R 2:04 チョークスリーパーRSF: Shooto Challenge2003年10月3日
チャット・ラベンダー1R 0:55 三角絞めAbsolute Fighting Championships 52003年9月5日
ラバーン・クラーク5分3R終了 判定3-0Battleground 1: War Cry2003年7月19日
×大石幸史5分3R終了 判定1-2PANCRASE 2003 HYBRID TOUR2003年4月12日
アーロン・ライリー1R 3:31 KO(パンチ)HOOKnSHOOT: Boot Camp 1.1
【HnS世界ウェルター級王座決定戦】
2003年3月8日
×竹内出5分3R終了 判定0-2PANCRASE 2002 SPIRIT TOUR
【ミドル級王座次期挑戦者決定戦】
2002年12月21日
星野勇二1R 2:12 三角絞めPANCRASE 2002 SPIRIT TOUR2002年10月29日
×ニック・ディアス5分3R終了 判定0-3IFC Warriors Challenge 172002年7月12日
三崎和雄5分3R終了 判定3-0PANCRASE 2001 PROOF TOUR2001年12月1日
ジェイク・アンブロウズ1R 1:49 チョークスリーパーCage Rage 22001年4月14日
デイブ・ストラッサー18分1R終了 ドローReality Submission Fighting 32001年3月30日
ニック・ハイド5分3R終了 ドローCircle City Challenge2001年2月3日
ビーバー1R 2:18 チョークスリーパーBad Boy Competition2000年11月24日
マイク・ハートム1R 3:41 ギブアップ(パンチ連打)Bad Boy Competition2000年11月24日
×ベン・イヤーウッド5分2R終了 判定0-3UFC 28: High Stakes2000年11月17日
×ショーニー・カーター10分1R+延長3分2R終了 判定0-3PANCRASE 2000 TRANS TOUR
【ミドル級ランキングトーナメント 準決勝】
2000年9月24日
小幡太郎1R 2:56 肩固めPANCRASE 2000 TRANS TOUR
【ミドル級ランキングトーナメント 1回戦】
2000年7月23日
×石井大輔10分+延長3分終了 判定0-3PANCRASE 2000 TRANS TOUR
【ライトヘビー級ランキングトーナメント 1回戦】
2000年6月26日
CJ・フェルナンデス1R 3:54 三角絞めHOOKnSHOOT: Double Fury 12000年3月17日
×KEI山宮10分1R終了 判定0-3PANCRASE 2000 TRANS TOUR2000年1月23日
美濃輪育久15分1R終了 時間切れPANCRASE 1999 BREAKTHROUGH TOUR1999年12月18日
×デイブ・メネー5分2R終了 判定0-3Extreme Challenge 291999年11月13日
ルーク・ペディゴ1R 1:57 フロントチョークHOOKnSHOOT: Millenium1999年11月6日
伊藤崇文10分+延長3分終了 判定0-0PANCRASE 1999 BREAKTHROUGH TOUR1999年8月1日
×ジェイソン・デルーシア10分終了 判定0-2PANCRASE 1999 BREAKTHROUGH TOUR1999年7月6日
渡辺大介5:30 フロントチョークPANCRASE 1999 BREAKTHROUGH TOUR1999年6月11日
渋谷修身15分1R終了 時間切れPANCRASE 1999 BREAKTHROUGH TOUR1999年4月18日
ボー・ハーシュバーガー1R 11:33 ギブアップ(パンチ連打)Neutral Grounds 101999年2月13日

プロボクシング

  • 15戦13勝1敗1分

獲得タイトル

表彰

  • UFC ファイト・オブ・ザ・ナイト(6回)
  • UFC ノックアウト・オブ・ザ・ナイト(1回)
  • UFC サブミッション・オブ・ザ・ナイト(3回)

脚注

関連項目

外部リンク

前王者
王座新設
初代Cage Rage世界ウェルター級王者

2006年2月4日 - 2007年7月

空位
次タイトル獲得者
ポール・デイリー