ケイ素の同位体

ケイ素には多くの同位体が存在するが、その質量数は22から44の間である。28Si(最も豊富な同位体;92.23%)、29Si(4.67%)、30Si(3.1%)が安定同位体である。32Siはアルゴンの崩壊で生じる放射性同位体であり、半減期約132年でβ-崩壊により32Pに崩壊し、32Pは半減期14.28日でβ-崩壊して32Sを生成する。標準原子量は28.0855(3) u

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同位体
核種
Z(p)N(n)同位体質量 (u)半減期核スピン数天然存在比天然存在比
(範囲)
励起エネルギー
22Si14822.03453(22)#29(2) ms0+
23Si14923.02552(21)#42.3(4) ms3/2+#
24Si141024.011546(21)140(8) ms0+
25Si141125.004106(11)220(3) ms5/2+
26Si141225.992330(3)2.234(13) s0+
27Si141326.98670491(16)4.16(2) s5/2+
28Si141427.9769265325(19)STABLE0+0.92223(19)0.92205-0.92241
29Si141528.976494700(22)STABLE1/2+0.04685(8)0.04678-0.04692
30Si141629.97377017(3)STABLE0+0.03092(11)0.03082-0.03102
31Si141730.97536323(4)157.3(3) min3/2+
32Si141831.97414808(5)132(13) a0+
33Si141932.978000(17)6.18(18) s(3/2+)
34Si142033.978576(15)2.77(20) s0+
35Si142134.98458(4)780(120) ms7/2-#
36Si142235.98660(13)0.45(6) s0+
37Si142336.99294(18)90(60) ms(7/2-)#
38Si142437.99563(15)90# ms [>1 µs]0+
39Si142539.00207(36)47.5(20) ms7/2-#
40Si142640.00587(60)33.0(10) ms0+
41Si142741.01456(198)20.0(25) ms7/2-#
42Si142842.01979(54)#13(4) ms0+
43Si142943.02866(75)#15# ms [>260 ns]3/2-#
44Si143044.03526(86)#10# ms0+
  • #でマークされた値は、全てが純粋に実験値から算出されたものではなく、一部体系的な傾向から導き出された推定値を含んでいる。明確なデータが得られていない核スピンに関しては、かっこ書きで表記している。
  • 数値の最後にかっこ書きで表記しているのは、その値の誤差を示している。誤差の値は、同位体の構成と標準の原子質量に関しては、IUPACが公表する誤差で表記しており、それ以外の値は、標準偏差を表記している。
  • 同位体存在比の正確さと質量数は変化によって制限される。天然存在比の範囲は、通常の地球上のどの場所でも同じはずである。

参考文献

外部リンク