ケンブリッジシャー

イングランドの州


ケンブリッジシャーCambridgeshire)とは、イースト・アングリアにあるイングランドのカウンティ。北部でリンカンシャー、北東部でノーフォーク、東部でサフォーク、南部でエセックスハートフォードシャー、西部でベッドフォードシャーおよびノーサンプトンシャーと接している。古くはケンブリッジ州(the county of Cambridge)とも呼ばれた。州都ケンブリッジ市。現在のケンブリッジシャーは1974年にケンブリッジシャーおよびエリー島とハンティンドンおよびピーターバラというカウンティの合併により形成された。前者はケンブリッジシャー、エリー島、後者はハンティンフォードシャー、ソーク・オブ・ペーターバラという歴史的地域区分(英語版原文: historical counties)から1965年にそれぞれ形成された。 このカウンティはシリコン・フェンとして知られる地域の大部分を含んでいる。地方行政はケンブリッジシャー州議会と、イングランドの単一自治体であるピーターバラ市議会によって分担されている。州議会の下には、ケンブリッジ市議会、サウス・ケンブリッジシャー地区議会、イースト・ケンブリッジ地区議会、ハンティンドンシャー地区議会、フェンランド地区議会という5つの地区議会がある[1]

ケンブリッジシャー
地理
様態典礼および非都市カウンティ
リージョンイングランド東部
面積
総面積
行政区画
行政面積
15 位
3,389 km2 (1,309 sq mi)
15 位
3,046 km2 (1,176 sq mi)
カウンシル所在地ケンブリッジ
ISO 3166-2GB-CAM
ONSコード12
NUTS 3UKH12
人口統計
人口
総人口 (2018年中期推計値)
人口密度
行政区分
登録人口
28位
852,523
252/km2 (650/sq mi)
18位
651,482
民族構成94.6% 白色人種
2.6% アジア系
政治

ケンブリッジシャー州議会
国会議員
ディストリクト
  1. ケンブリッジ
  2. サウス・ケンブリッジシャー
  3. ハンティンドンシャー
  4. フェンランド
  5. イースト・ケンブリッジシャー
  6. ピーターバラ(独立行政区)

歴史

ケンブリッジシャーはフェンゲートのフラグ・フェンで知られる。フラグ・フェンは国内最古の新石器時代の通年定住地であり、スコットランドのバーディーンにあるバルブリディーと並び重要な遺跡である。イースト・ケンブリッジでは石器時代青銅器時代鉄器時代の遺物が大量に出土した。そのうち大部分はアイルハムで発見されたものである。

ドゥームズデイ・ブックには、ケンブリッジシャーが「グラントブリッジシャー(正確にはGrentebrigescire)」として記録されていた。これはグランタ川と関係している。

いくつかの地方自治体が単一化された結果、今日のケンブリッジシャーはイースト・アングリアの大部分を含んでいる。1888年に州議会制が導入された際には、ケンブリッジシャーの伝統的な地域区分に従い、別々の議会が以下の地域に設立された。

  • ケンブリッジ周辺南部
  • ザ・リバティー・オブ・アイル・オブ・エリー

1965年、この2つの行政州は合併しケンブリッジシャーおよびアイル・オブ・エリーが形成された[2]。1972年地方自治法のもと、これは西方にあったハンティンドンおよびピーターバラと合併した(後者は1965年にハンティンドンシャーとピーターバラ司法官区の合併により形成されていた。ピーターバラ司法官区は、元々はノーサンプトンシャーの一部だった。ノーサンプトンシャーは独自の州議会を持っている)。その結果形成された州は単純にケンブリッジシャーと呼ばれた[3]。1998年から、ピーターバラ市はイングランドの単一自治体として独立した行政区となっている。当市はロード・レフテナントなど典礼的な目的において関連付けられ、また警察や消防サービスなどの機能において連携している[4]

2002年には、自然植物保護団体のプラントライフ(Plantlife)がヨウシュオキナグサ(Pulsatilla vulgaris)をケンブリッジシャーの非公式な州花として指定した。

州の軍事部隊ケンブリッジシャー連隊(通称フェン・タイガース)は、南アフリカのボーア戦争第一次世界大戦第二次世界大戦に従軍した。この州は地形が平坦であり、また大陸と近いために、第二次世界大戦の間に英国軍がここに多くの飛行場を英空軍爆撃司令部、戦闘機軍団、同盟していた合衆国陸軍航空軍向けに建設した。この協力を記念して、ケンブリッジ・アメリカン・セレモニー・アンド・メモリアルがマディングリーにある。これは第二次大戦中に戦死した米国軍人に対するイングランド内で唯一の墓地である。

ヨークシャーの「タイク」(Tyke)やリンカンシャーの「イエローベリー」(Yellowbelly)などのように、イングランドの大半のには、その州の出身者に対する愛称がある。ケンブリッジシャー出身者に対する伝統的な愛称は「ケンブリッジシャー・キャメル」(Cambridgeshire Camel)か、あるいはフェンズ(Fens)地方で一度は絶滅した水鳥である鶴にちなんで「ケンブリッジシャー・クレーン」(Cambridgeshire Crane)である。「フェナーズ」(Fenners)という単語は平地の多い地方からケンブリッジ北部へ来た人に対してよく用いられていた。20世紀以来、この用語は蔑称と考えられており、使用を控えるよう促されている。

ケンブリッジシャーに関する歴史的文章の原版はケンブリッジシャー・アーカイブス・アンド・ローカルスタディーズ(Cambridgeshire Archives and Local Studies)に保存されている。

交通

主な都市

脚注

外部リンク

🔥 Top keywords: メインページ飯豊まりえ高橋一生石丸伸二特別:検索キダ・タロー廣瀬智紀弥助三淵嘉子川栄李奈羽賀研二葛西美空岸辺露伴は動かない秋元優里鈴村健一ユージ虎に翼山崎育三郎STARTO ENTERTAINMENT乙黒えり出口夏希窪塚愛流木田美千代緒方賢一Never young beach田村正和ニューカレドニア猿の惑星シリーズマイケル・ゴードンプロポーズ大作戦 (テレビドラマ)スロバキア麿赤兒浅野温子笠松将竜とそばかすの姫堀田賢慎ラナルド・マクドナルド伊倉愛美仲野太賀