ザック・ウィーラー

アメリカの野球選手 (1990 - )

ザカリー・ハリソン・ウィーラーZachary Harrison Wheeler, 1990年5月30日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州コブ郡スマーナ英語版出身のプロ野球選手投手)。右投左打。MLBフィラデルフィア・フィリーズ所属。

ザック・ウィーラー
Zack Wheeler
フィラデルフィア・フィリーズ #45
フィラデルフィア・フィリーズ時代
(2022年9月21日)
基本情報
国籍アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地ジョージア州コブ郡スマーナ英語版
生年月日 (1990-05-30) 1990年5月30日(33歳)
身長
体重
6' 4" =約193 cm
185 lb =約83.9 kg
選手情報
投球・打席右投左打
ポジション投手
プロ入り2009年 MLBドラフト1巡目
初出場2013年6月18日
年俸$24,500,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

プロ入りとジャイアンツ傘下時代

2009年MLBドラフト1巡目(全体6位)でサンフランシスコ・ジャイアンツから指名を受ける。330万ドル契約金を提示され、ケネソー州立大学英語版への進学を取りやめて入団[2]

2010年にA級オーガスタ・グリーンジャケッツ英語版でプロデビュー。一度の登板につき3イニング、50球という投球制限を課され、慎重に育成された[3]。7月にはオールスター・フューチャーズゲームにアメリカ合衆国選抜として選出された[4]

メッツ時代

ニューヨーク・メッツ時代
(2019年3月3日)

2011年7月11日にカルロス・ベルトランとのトレードで、ニューヨーク・メッツへ移籍した[5]

2012年はAA級ビンガムトン・メッツとAAA級バッファロー・バイソンズで12勝8敗、防御率3.26を記録した。シーズン終了後には、MLB公式サイトの有望株トップ100において、第6位にランクインした[6]。11月20日にメッツの40人枠に加えられた[7]

2013年6月18日のアトランタ・ブレーブス戦に先発し、メジャーデビューを果たした。最終的には17試合に先発登板して7勝5敗、防御率3.42、WHIP1.36という、まずまずの成績を残した。

2014年は、フルシーズン先発ローテーションで投げた。防御率は前年よりやや悪化して3.54だったものの、メジャー初の完封勝利を含む11勝を記録した。また、驚異的な三振奪取能力を発揮し、185.1イニングで187奪三振、奪三振率9.1という数値を記録した。しかし、制球力で課題が見え、1.0イニング当たりの投球数17.8は、リーグワーストだった[8]

2015年3月16日に右肘内側即副靭帯英語版の断裂が判明し、5月25日にトミー・ジョン手術を受け[9]、シーズンを全休した。

2016年8月6日、A+級セントルーシー・メッツで実戦復帰したが、その後の状態がよくないため、そのままシーズンを終えた[10]

2017年は3年ぶりにメジャーに復帰したが、右腕の故障で2度故障者リスト入りし、8月24日にシーズンを切り上げた[11]。17試合の先発で3勝7敗、防御率5.21に留まった。

2018年は先発ローテーションの争いに敗れ、開幕はAAA級ラスベガス・フィフティワンズ[12]で迎えた。それでも4月11日に昇格してマイアミ・マーリンズ戦で先発した。その後はローテーションを守り、29試合の先発で12勝7敗、防御率3.31の成績を残した。

2019年は31試合の先発で11勝8敗、防御率3.96を記録した。オフの10月31日にFAとなった[13]

フィリーズ時代

2019年12月9日にフィラデルフィア・フィリーズと5年総額1億1800万ドルで契約を結んだ[14]

2020年COVID-19の影響で60試合の短縮シーズンとなり、開幕2試合目の7月25日のマイアミ・マーリンズ戦が新天地デビュー戦となった。順調に先発ローテーションを守り、最終成績11試合の先発、4勝2敗、防御率2.92を記録した。しかし、9月9日にジーンズを履く際に爪がはがれる怪我をしており、オフの10月に手術を受けた[15]

2021年前半戦を防御率2.26の好成績で折り返すと、自身初となるオールスターゲームに選出された[16]。7月13日に開催されたオールスターゲームでは9回表二死から登板し、オールスターゲーム初出場を果たした[17]。最終的に最多奪三振のタイトルを獲得した。オフの11月23日に自身初めてオールMLBチームのセカンドチーム先発投手の1人に選出された[18]

選手としての特徴

投球データ(2021年レギュラーシーズン)
球種割合平均球速最高球速
%mphkm/hmphkm/h
フォーシーム42.497.2156.4100.3161.4
スライダー24.991.5147.395.5153.7
シンカー18.296.7155.699.8160.6
カーブ10.781.5131.284.8136.5
チェンジアップ3.890.6145.894.5152.1

球種はフォーシームシンカースライダーカーブチェンジアップの5種類[19]。最も効果的な球種として、以前はシンカーを好んでいたが、最近は最速100.6mph[20](約161.9km/h)、平均97.2mph(約156.4km/h)を計測するフォーシームを多用し始めてから成績が向上した[21]。変化球の中ではスライダーとカーブの評価が高い。若手の頃は制球に不安を残していたが、徐々に改善されてフィリーズ移籍以降、安定した成績を残している。[2]

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2013NYM17170007500.583431100.090104624846042383.421.36
20143232110111100.500794185.116714793111879084733.541.33
201717170003700.30038686.197154013811053505.211.59
2018292900012700.632744182.11501455091792169673.311.12
2019313100011800.579828195.11962250421955093863.961.26
2020PHI11110004200.66728871.06731627530026232.921.17
20213232321141000.583849213.11691646182476072662.781.01
2022262600012700.632607153.01251334171631152482.821.04
2023323200013600.684787192.01682039092121082773.611.08
MLB:9年227227431876300.58057141378.21229127405146014013125735283.451.19
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手(P)












2013NYM1715011.000
201432102222.941
20171781011.947
201829622021.000
201931132020.943
2020PHI1141213.941
202132202624.958
2022261111011.000
202332161511.969
MLB22789143915.963
  • 2023年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

表彰

記録

MiLB
MLB

背番号

  • 45(2013年 - 2014年、2017年 - )

脚注

関連項目

外部リンク

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