スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ

イタリアのサッカー専用スタジアム

スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァStadio Giuseppe Meazza) は、イタリアミラノにあるサッカー専用スタジアムインテル・ミラノACミランがホームスタジアムとして使用しており、両クラブが共同保有するM-Iスタディオ有限会社によって管理・運用されている。

スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
Stadio Giuseppe Meazza
サン・シーロ
San Siro

UEFA 4/4stars
地図
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァの位置(ミラノ内)
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァの位置(ロンバルディア州内)
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァの位置(イタリア内)
スタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ
施設情報
所在地イタリアの旗 イタリア ミラノ アンジェロ・モラッティ通り 1-20151
位置北緯45度28分41秒 東経9度07分26.21秒 / 北緯45.47806度 東経9.1239472度 / 45.47806; 9.1239472 東経9度07分26.21秒 / 北緯45.47806度 東経9.1239472度 / 45.47806; 9.1239472
起工1925年8月1日
開場1926年9月19日
修繕1937年-1939年、1954年-1955年、1987年-1990年、2015年-2016年
所有者ミラノ市
運用者M-Iスタディオ有限会社
グラウンドDessoグラスマスター
ピッチサイズ105m x 68 m
設計者イタリアの旗 ウリッセ・スタッキーニイタリア語版
建設者イタリアの旗 SA Immobiliare Lampugnano
ウェブサイトsansirostadium.com
旧称
スタディオ・コムナーレ・ディ・サン・シーロ
使用チーム、大会
ACミラン (セリエA)(1926-現在)
インテル・ミラノ (セリエA)(1948-現在)
1934 FIFAワールドカップ
UEFA欧州選手権1980
1990 FIFAワールドカップ
2026年ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック
収容人員
75,817 (制限有り)
80,018 (制限無し)
アクセス
#アクセスを参照

概要

1926年にACミランの本拠地として開場し、1937年から1939年にかけて行われた改修工事でそれまでのグラウンド形式からスタジアムへと生まれ変わった。第二次世界大戦後の1954年に施された大規模な拡張工事で現在の多層構造をとる約10万人収容のビッグスタジアムとなり、1987年からの3年間で現在の最上部にあたる3階席が新設された。1990年に完成した観客席最上部にあたる3階席からは、スタジアムのピッチを見下ろす、いわゆる俯瞰できるほど高い位置にあり、観客席の傾斜も急勾配である[1]。2022-23シーズン現在の収容人数は全席が座席の75,000人である。

開場から以来ACミランがホームスタジアムとして使用する中で1947年からはインテルナツィオナーレ・ミラノもホームスタジアムとしている。ミラノ市内にあるスカラ座にちなんでカルチョのスカラ座またはサッカーのスカラ座とも呼ばれ[2]、現存するスタジアムでは4番目に古く、かつ国内のサッカースタジアムにおいては最大の収容能力を持つスタジアムとなっている。

その歴史を通して数多くのサッカーの国際大会が開催されてはいるが、その他スポーツの会場となった過去がある。2009年のラグビーユニオンや1960年のボクシング世界王者決定戦がその一例である。2026年にはミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の開会式もこのスタジアムで行われる予定である[3]

スタジアム名

スタジアム開場の1926年から1980年までは正式名称のスタディオ・コムナーレ・ディ・サン・シーロ(Stadio Comunale di San Siro)を略してサン・シーロと呼ばれていた[4]。しかし、1980年にインテル・ミラノの黄金期を牽引したジュゼッペ・メアッツァが死去すると、スタジアムの所有者であったミラノ市は現在の正式名称であるスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(Stadio Giuseppe Meazza)へと改名した[5]。インテル・ミラノのサポーター側はこの決定を受け入れたものの、ACミランのサポーターたちはこの決定を快く思わなかったため、サン・シーロという愛称を使用し続けている[4]。しかし、時代を経るに従ってこの問題は徐々に薄れており、どちらの名称を使用するかは個人の自由でもある[4]

なお、サン・シーロとはミラノ西部にある教会から取られている[6]

建て替え計画

2019年秋からインテルとACミランは新スタジアムを自前で建設する提案を共同で行うことになった。現在駐車場となっている敷地内に6万人収容の新スタジアムを建設するという計画で敷地内にはホテルやオフィスビル、ショッピングセンターなどを併設して収益を出す形にする予定となっていた。2022年3月には新スタジアム建設候補地の錯綜[7]、ミラノ市議会やロンバルディア州議会の反対などでその後の交渉が進展していない[8]

アクセス

市内西部に位置し、交通の便はよい。

  • トラム - 16番のトラムに乗り、終点 (San Siro Stadio M5) で下車。
  • 地下鉄 - Linea M5の終点、サン・シーロ・スターディオ駅で下車。

開催された主な試合・イベント

サッカー

日付ホームチーム結果アウェーチームラウンド
1934年5月27日 スイス3-2 オランダ1回戦
1934年5月31日 ドイツ2-1 スウェーデン準々決勝
1934年6月3日 イタリア1-0 オーストリア準決勝
日付ホームチーム結果アウェーチームラウンド
1980年6月12日 スペイン0-0 イタリアグループB
1980年6月15日 ベルギー2-1 スペイン
1980年6月17日 オランダ1-1 チェコスロバキアグループA
日付ホームチーム結果アウェーチームラウンド
1990年6月8日 アルゼンチン0-1 カメルーングループB (開幕戦)
1990年6月10日 西ドイツ4-1 ユーゴスラビアグループD
1990年6月15日5-1 アラブ首長国連邦
1990年6月19日1-1 コロンビア
1990年6月24日2-1 オランダベスト16
1990年7月1日 チェコスロバキア0-1 西ドイツ準々決勝
日付ホームチーム結果アウェーチームラウンド
2021年10月6日 イタリア1-2 スペイン準決勝
2021年10月10日 スペイン1-2 フランス決勝
  • その他
日付ホームチーム結果アウェーチームラウンド
1965年5月27日 インテル・ミラノ1-0 SLベンフィカUEFAチャンピオンズカップ1964-65決勝
1970年5月6日 フェイエノールト2-1
(a.e.t.)
セルティックFCUEFAチャンピオンズカップ1969-70決勝
2001年5月23日 FCバイエルン・ミュンヘン1-1
5-4 (p)
バレンシアCFUEFAチャンピオンズリーグ2000-01決勝
2016年5月28日 レアル・マドリード1-1
5-3 (p)
アトレティコ・マドリードUEFAチャンピオンズリーグ2015-16決勝

ボクシング

コンサート

このスタジアムで開催された主なコンサート一覧

日付アーティスト観客
1985年6月21日ブルース・スプリングスティーン65,000
1987年6月10日デヴィッド・ボウイ70,000
1997年6月18日マイケル・ジャクソン65,000
2005年7月20日U2137,427
2005年7月21日
2006年7月11日ボ・ディドリー56,175
2009年6月18日デペッシュ・モード57,544
2009年7月14日マドンナ55,338
2010年6月8日ミューズ60,000
2013年6月29日ボン・ジョヴィ51,131
2014年6月28日ワン・ダイレクション111,531
2014年6月29日
2016年7月13日リアーナ53,000
2016年7月18日ビヨンセ54,313
2017年7月3日コールドプレイ117,307
2017年7月4日
2019年6月19日エド・シーラン54,892
2022年6月21日ローリング・ストーンズ57,204

ギャラリー

2011年に撮影されたパノラマ

関連項目

脚注

外部リンク

先代
スタッド・ド・フランス
サンドニ
UEFAチャンピオンズリーグ
決勝戦会場

2001
次代
ハムデン・パーク
グラスゴー
先代
オリンピアシュタディオン
UEFAチャンピオンズリーグ
決勝戦会場

2016
次代
ミレニアム・スタジアム