ソウル市メトロ9号線

ソウル特別市を走る地下鉄路線

ソウル市メトロ9号線(ソウルしメトロきゅうごうせん)は、大韓民国ソウル特別市江西区にある開花駅から同市江東区にある中央報勲病院駅までを結ぶ鉄道路線である。

ソウル地下鉄9号線
9000系電車
9000系電車
基本情報
大韓民国の旗 大韓民国
路線網ソウル地下鉄首都圏電鉄
起点開花駅
終点中央報勲病院駅
駅数38
開業2009年7月24日
所有者ソウル特別市
運営者ソウル市メトロ9号線
ソウル交通公社
車両基地金浦車両事業所
路線諸元
路線距離40.6 km
軌間1,435 mm (標準軌)
線路数複線
電化方式直流1500V架空電車線方式
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ソウル市メトロ9号線
KBHFaKDSTa
0.0901 開花/金浦車両事業所
KRWlKRWg+r
tSTRa
tSTR+rtSTR
(  )
tKRZttABZg+r
(  )
FLUG
3.6902 金浦空港 金浦国際空港
tSTRrtSTR
(  )
tSTRqtABZgr
(  )
tBHF
4.4903 空港市場
tBHF
5.2904 新傍花
tSTRqtTBHFttSTRq
6.1905 麻谷ナル (  )
tBHF
7.5906 陽川郷校
tBHF
8.8907 加陽
tBHF
9.5908 曽米
tBHF
10.5909 登村
tBHF
11.4910 塩倉
tBHF
12.3911 新木洞
tBHF
13.5912 仙遊島
tSTRWASSER
漢江
tSTReqtTBHFhKRZWaeqtSTRaq
14.5913 堂山 (  )
tSTRWASSER
tBHF
16.0914 国会議事堂
tSTRqtTBHFttSTRq
16.9915 汝矣島 (  )
tBHF
17.7916 セッカン
STRqtKRZSTRq
( 京釜線 )
STRqtTBHFSTRq
18.9917 鷺梁津 (  )
tBHF
20.0918 ノドゥル
tBHF
21.1919 黒石
tSTRWASSER
漢江
tSTReqtTBHFhKRZWaeqtSTRaq
22.5920 銅雀 (  )
tSTRWASSER
tBHF
23.5921 旧盤浦
tBHF
24.2922 新盤浦
tSTR+rtSTR
(  )
tKRZttKRZttSTR+r
(  )
25.0923 高速ターミナル
tSTRtSTRtSTRl
(  )
tSTRltKRZttSTRq
(  )
tBHF
26.1924 砂平
extSTRqtTBHFxtextSTRq
27.0925 新論峴 (  )
tBHF
27.8926 彦州
tSTRqtTBHFttSTRq
28.7927 宣靖陵 (  )
tBHF
29.5928 三成中央
tBHF
30.3929 奉恩寺
tSTRq
tSTRq
31.7930 総合運動場 (  )
tBHF
33.1931 三田
tBHF
33.9932 石村古墳
tSTRqxtTBHFttSTRq
34.9933 石村 (  )
tBHF
35.7934 松坡ナル
tBHF
36.5935 漢城百済
tSTRqxtTBHFttSTRq
37.9936 オリンピック公園 (  )
tBHF
38.9937 遁村五輪
tKBHFe
40.6938 中央報勲病院
ソウル市メトロ9号線
首都圏電鉄9号線
ソウル地下鉄9号線
各種表記
ハングル서울시메트로 9호선
수도권 전철 9호선
서울 지하철 9호선
漢字서울市메트로9號線
首都圈電鐵9號線
서울地下鐵9號線
発音ソウルシメトゥロ・クホソン
スドックォン・チョンチョル・クホソン
ソウル・チハチョル・クホソン
日本語読み:ソウルしメトロ・きゅうごうせん
しゅとけん・でんてつ・きゅうごうせん
ソウル・ちかてつ・きゅうごうせん
英語METRO9
Seoul Subway Line 9
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ラインカラーゴールド(金色)。単独で首都圏電鉄9号線を構成する。

本項では、建設および運営などに関わる事業者3社についても記述する(後述)。

概要

1990年代に計画されたソウル地下鉄3期路線の1つである。ただし、3期地下鉄のうち10 - 12号線は計画が中止されたため、当路線は新規路線としては唯一の3期地下鉄である[注釈 1]

第1段階区間(開花駅 - 新論峴駅)は2002年4月3日に着工し、2009年6月12日に開業する予定であったが、駅務自動化設備に問題があるとして延期され、同年7月24日に開業した[1][2]

第2段階区間は、新論峴駅から東進し総合運動場駅までを延伸するもので、この区間は2015年3月28日に開業した[3][4]

第3段階区間の総合運動場駅 - 中央報勲病院駅間は、2018年12月1日に開業した[5]。さらに、公式計画ではないものの、江東区はさらに北の高徳駅ソウル地下鉄5号線)までの延伸を要望している。この他、将来的に仁川国際空港鉄道と直通運転を行う計画もある。

運賃は、民間企業が運営することから、既存の首都圏電鉄と異なる運賃体系(Tマネー基準で初乗り1,300ウォン)を採用する予定であったが、首都圏電鉄としての一体的運用の必要性から、ソウル特別市側は現在の運賃体系(当時、Tマネー基準で初乗り900ウォン)を主張し、両者の間で長い間議論が重ねられ、結局他路線と同じ運賃体系を採用することとなった。当初、異なる運賃体系を予定したことから、9号線と他線との乗換駅(一部を除く)には中間改札が設置されているが、他路線の運営主体との運賃収益の分配のために乗換客の移動経路の情報収集をする乗換ゲートであり、通過しても運賃計算には影響を及ぼさない[注釈 2][2]。ただし、新盆唐線など異なる運賃体系をとる路線・事業者が誕生し、必要時には運賃について再協議ができるとしていることから、2012年には赤字による値上げを発表するも、ソウル特別市側の抗議などにより最終的に撤回する事態になった。

路線の管理と運営は第1段階区間については既存の鉄道公社ではなく、民間企業の「ソウル市メトロ9号線株式会社」が担っている[6][7]。第2段階と第3段階区間については「ソウル交通公社」が担っている[8]

開業当初は4両編成だったが、「地獄鉄」と揶揄されるほど著しい混雑に見舞われ、労組は運営事業者が利益を最大化すべく投資を怠っている「民営化の弊害」と批判している[9]。このこともあり、全線開業までに全列車の6両化が順次実施された。

既存開業・新規開業区間における運行及び管理と線路保有
 開花新論峴総合運動場中央報勲病院
第1段階区間第2段階区間第3段階区間
施設運営・保守ソウルメトロ9号線ソウル交通公社
建設施工・列車運行
保有・建設監督ソウル特別市
都市基盤施設本部朝鮮語版

路線データ

車両

  • 9000系電車 - 6両編成。開業当初は4両編成だったが、混雑緩和のため2017年末より6両化が進められており、急行は2018年の第3段階区間開通時に6両化が完了し、2019年中にすべての列車が6両編成となった。

運行

急行(급행/Express)
金浦空港駅 - 中央報勲病院駅間で運行。2015年1月31日より朝夕ラッシュ時は7 - 8分間隔、昼間10分間隔で運行。金浦空港から汝矣島まで16分、高速ターミナルまで27分、総合運動場まで38分、中央報勲病院まで54分程で到達する。日中時間帯は加陽駅と銅雀駅で各駅停車と緩急接続を行う。
一般(일반/All-Stop)
各駅停車開花駅 - 中央報勲病院駅間で運行。2015年1月31日よりラッシュ時約7 - 8分間隔、昼間10分間隔で運行。終電時間帯には途中駅止まりの列車も運行される。日中時間帯は加陽駅と銅雀駅、三成中央駅、松坡ナル駅で急行電車の待ち合わせを行う。

沿革

駅一覧

運営事業者駅番号駅名駅間キロ (km)累計キロ (km)急行接続路線所在地
日本語ハングル英語
ソウル市メトロ9号線901開花駅개화역Gaehwa0.00.0  江西区
902金浦空港駅김포공항역Gimpo Int'l Airport3.63.6ソウル交通公社 5号線 (512)
空港鉄道 仁川国際空港鉄道 (A05)
金浦ゴールドライン運営: 金浦都市鉄道 (G109)
韓国鉄道公社 西海線 (S13)
903空港市場駅공항시장역Airport Market0.84.4| 
904新傍花駅신방화역Sinbanghwa0.85.2| 
905麻谷ナル駅
(ソウル植物園)
마곡나루역
(서울식물원)
Magongnaru
(Seoul Botanic Park)
0.96.1空港鉄道: 仁川国際空港鉄道 (A042)
906陽川郷校駅양천향교역Yangcheon Hyanggyo1.47.5| 
907加陽駅가양역Gayang1.38.8 
908曽米駅증미역Jeungmi0.79.5| 
909登村駅등촌역Deungchon1.010.5| 
910塩倉駅염창역Yeomchang0.911.4 
911新木洞駅신목동역Sinmok-dong0.912.3| 陽川区
912仙遊島駅선유도역Seonyudo1.213.5| 永登浦区
913堂山駅당산역Dangsan1.014.5ソウル交通公社: 2号線 (237)
914国会議事堂駅국회의사당역National Assembly1.516.0| 
915汝矣島駅여의도역Yeouido0.916.9ソウル交通公社: 5号線 (526)
916セッカン駅
(KB金融タウン)
샛강역
(KB금융타운)
Saetgang
(KB Financial Town)
0.817.7|南ソウル軽電鉄朝鮮語版 新林線 (S401)
917鷺梁津駅노량진역Noryangjin1.218.9韓国鉄道公社 1号線京釜電鉄線) (136)銅雀区
918ノドゥル駅노들역Nodeul1.120.0| 
919黒石駅
(中央大入口)
흑석역
(중앙대입구)
Heukseok
(Chung-Ang Univ.)
1.121.1| 
920銅雀駅
(顕忠院)
동작역
(현충원)
Dongjak
(Seoul National Cemetery)
1.422.5ソウル交通公社: 4号線地下鉄4号線) (431)
921旧盤浦駅구반포역Gubanpo1.023.5| 瑞草区
922新盤浦駅신반포역Sinbanpo0.724.2| 
923高速ターミナル駅고속터미널역Express Bus Terminal0.825.0ソウル交通公社: 3号線地下鉄3号線) (339)・ 7号線 (734)
924砂平駅사평역Sapyeong1.126.1| 
925新論峴駅신논현역Sinnonhyeon0.927.0新ソウル鉄道 新盆唐線 (D06)江南区
ソウル交通公社
926彦州駅언주역Eonju0.827.8| 
927宣靖陵駅선정릉역Seonjeongneung0.928.7韓国鉄道公社: 水仁・盆唐線 (K214)
928三成中央駅삼성중앙역Samseong Jungang0.829.5| 
929奉恩寺駅봉은사역Bongeunsa0.830.3 
930総合運動場駅종합운동장역Sports Complex1.431.7ソウル交通公社: 2号線 (218)松坡区
931三田駅삼전역Samjeon1.433.1| 
932石村古墳駅석촌고분역Seokchon Gobun0.833.9| 
933石村駅석촌역Seokchon1.034.9ソウル交通公社: 8号線 (815)
934松坡ナル駅송파나루역Songpanaru0.835.7| 
935漢城百済駅한성백제역Hanseong Baekje0.836.5| 
936オリンピック公園駅올림픽공원역Olympic Park1.437.9ソウル交通公社: 5号線馬川支線 (P550)
937遁村五輪駅둔촌오륜역Dunchon Oryun1.038.9| 
938中央報勲病院駅중앙보훈병원역VHS Medical Center1.740.6 江東区

本路線に関連する事業者

本節では、単に「9号線」と記した場合は路線としてのソウル市メトロ9号線を指すものとする。

ソウル市メトロ9号線株式会社

ソウル市メトロ9号線株式会社
Seoul Metro Line9 Corporation[16]
開花駅(左側)と本社(右側)
種類株式会社
本社所在地 韓国
ソウル特別市江西区開花洞路8-38
(開花洞)[17]
設立2004年12月[18]
業種運輸業
代表者チェ・ヨンシク[19]
外部リンクhttp://www.metro9.co.kr/site/main/index001
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ソウル市メトロ9号線株式会社
各種表記
ハングル서울시메트로9호선주식회사
漢字서울市메트로9號線株式會社
発音ソウシメトゥロ9ホソン チュシックェサ
(ソウシメトゥロ9ホソン チュシフェサ)
日本語読み:そうるしめとろ9ごうせんかぶしきがいしゃ
2000年式
MR式
英語表記:
Seoulsi Meteuro 9 Hoseon Jusikhoesa
Sŏulsi Met'ŭro 9 Hosŏn Chusikhoesa
Seoul Metro Line 9 Corporation
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ソウル市メトロ9号線株式会社(ソウルしメトロ9ごうせん、ハングル서울시메트로9호선주식회사Seoul Metro Line9 Corporation[16])は、9号線の建設と施設管理と運営を担う大韓民国鉄道事業者である。

沿革

ソウル9号線運営株式会社

ソウル9号線運営株式会社
Seoul Line 9 Operation Co., Ltd.[20]
種類株式会社
本社所在地 韓国
ソウル特別市江西区開花洞路8-38
(開花洞)[17]
設立2007年6月28日[21]
業種運輸業
外部リンクhttp://www.metro9.co.kr/site/main/index001
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ソウル9号線運営株式会社
各種表記
ハングル서울9호선운영주식회사
漢字서울9號線運營株式會社
発音ソウル9ホソンウニョンチュシクェサ
日本語読み:そうる9ごうせんうんえいかぶしきがいしゃ
英語Seoul Line 9 Operation Co., Ltd.
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ソウル9号線運営株式会社(ソウル9ごうせんうんえい、ハングル서울9호선운영주식회사Seoul Line 9 Operation Co., Ltd.[20])は、9号線の第1段階区間(開花駅 - 新論峴駅間)の運営を担っていた大韓民国鉄道事業者である。フランスの企業との合弁により設立された。

沿革

ソウルメトロ9号線運営株式会社

ソウルメトロ9号線運営株式会社
Seoul Metro Line 9 Corp.[27]
種類株式会社
本社所在地 韓国
ソウル特別市松坡区オリンピック路25
第1水泳場3階
(蚕室洞、ソウル総合運動場)[28]
設立2015年4月3日[29]
業種運輸業
資本金50億ウォン[29]
主要株主ソウルメトロ(現:ソウル交通公社) 100%[29]
外部リンクhttp://www.seoulmetro9.co.kr/index.jsp
特記事項:2018年11月28日解散。
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ソウルメトロ9号線運営株式会社
各種表記
ハングル서울메트로9호선운영주식회사
漢字서울메트로9號線運營株式會社
発音ソウルメトゥロ9ホソンウニョンチュシクェサ
英語Seoul Metro Line 9 Corp.
テンプレートを表示

ソウルメトロ9号線運営株式会社(ソウルメトロ9ごうせんうんえい、ハングル서울메트로9호선운영주식회사Seoul Metro Line 9 Corp.[27])は、9号線の第2段階区間(新論駅 - 総合運動場駅間)の運営を担っていた大韓民国鉄道事業者ソウル交通公社(旧・ソウルメトロ)の100%子会社である。

第2・第3段階区間のソウル交通公社直営化に伴い、第3段階区間開業前の2018年11月28日付で清算された[8]

沿革

脚注

注釈

出典

関連項目

外部リンク

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