ダイアナモンキー

ダイアナモンキー(Cercopithecus diana)は、哺乳綱霊長目オナガザル科オナガザル属に分類される霊長類。

ダイアナモンキー
ダイアナモンキー
ダイアナモンキー Cercopithecus diana
保全状況評価[1][2][3]
ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン:真核生物 Eukaryota
:動物界 Animalia
:脊索動物門 Chordata
亜門:脊椎動物亜門 Vertebrata
:哺乳綱 Mammalia
:霊長目 Primates
:オナガザル科 Cercopithecidae
亜科:オナガザル亜科
Cercopithecinae
:オナガザル属 Cercopithecus
:ダイアナモンキー C. diana
学名
Cercopithecus diana
(Linnaeus, 1758)[3]
シノニム

Simia diana Linnaeus, 1758[3]

和名
ダイアナモンキー[4]
英名
Diana guenon[3]
Diana monkey[3]

分布

ギニア南東部、コートジボワール南部、シエラレオネリベリア[3]

形態

体長オス53-62cm、メス44-48cm。尾長70-90cm。体重オス3.5-7.5kg、メス2.2-5kg。全身は灰色や暗灰色の体毛で被われる。喉から胸部は白、背中は赤褐色、臀部は赤、尾は黒い体毛で被われる。額には三日月状に白い斑紋が入る。種小名dianaはローマ神話における月の女神「ディアナ(ダイアナ)」の意で、額の斑紋に由来し和名や英名と同義。大腿部から膝にかけて白い筋模様が入る。

分類

以前は亜種C. d. rolowayが含まれていたが、独立種ロロウェイモンキーC. rolowayとして分割する説が有力とされる[3]

生態

熱帯雨林に生息するが、水辺にある乾燥林に生息することもある。樹上棲で、主に樹冠部で生活する。1頭のオスとメスからなる5-50頭の中規模な群れを形成し生活する。他種と混群を形成する事もある。昼行性

食性は植物食傾向の強い雑食で、木の果実種子、樹脂、昆虫などを食べる。

繁殖様式は胎生。1回に1頭の幼獣を産む。

人間との関係

森林伐採や木炭採取・農地開発・採掘などによる生息地の破壊、狩猟などにより生息数は減少している[3]。1976年にガーナ個体群(ガーナには本種の亜種とされていたロロウェイモンキーが分布する)がワシントン条約附属書IIIに、1977年に霊長目単位でワシントン条約附属書IIに、1981年にワシントン条約附属書Iに掲載されている[2]

日本ではケルコピテクス属(オナガザル属)単位で、特定動物に指定されている[5]

出典

  • 今泉吉典、松井孝爾監修 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、30、210頁。
  • 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科3 霊長類』、平凡社、1986年、84頁。
  • 小原秀雄・浦本昌紀・太田英利・松井正文編著 『動物世界遺産 レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』、講談社、2000年、32、144-145頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 動物』、小学館、2002年、138頁。

関連項目

🔥 Top keywords: メインページ宮崎麗果特別:検索豊後水道松本忠久土居志央梨若葉竜也能登半島地震 (2024年)田中雄士長谷部誠井上道義The GazettE若林志穂服部百音黒木啓司REITA虎に翼平井理央出口夏希サーブ (盲導犬)三鷹事件セウォル号沈没事故白眞勲三淵嘉子高橋克也 (オウム真理教)ME:Iルーシー・ブラックマン事件佐藤ありさ杉咲花蜜谷浩弥水野真紀亀井亜紀子 (政治家)熊本地震 (2016年)水原一平井川意高中川安奈 (アナウンサー)内藤剛志いなば食品YOSHIKI