ダビド・ゴファン

ダビド・ゴファンDavid Goffin, フランス語発音: [david ɡɔfɛ̃][1], 1990年12月7日 - )は、ベルギーロクールフランス語版出身の男子プロテニス選手。日本語では「ゴフィン」表記も多い。これまでにATPツアーでシングルス6勝、ダブルス1勝を挙げている。身長180cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。自己最高ランキングはシングルス7位。ダブルス158位。

ダビド・ゴファン
David Goffin
2022年モンテカルロ・マスターズでのダビド・ゴファン
基本情報
国籍ベルギーの旗 ベルギー
出身地同・ロクールフランス語版
生年月日 (1990-12-07) 1990年12月7日(33歳)
身長180cm
体重70kg
利き手
バックハンド両手打ち
ツアー経歴
デビュー年2009年
ツアー通算7勝
シングルス6勝
ダブルス1勝
生涯獲得賞金17,138,858 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪ベスト8(2017)
全仏ベスト8(2016)
全英ベスト8(2019・22)
全米4回戦(2017-20)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪1回戦(2013)
全米1回戦(2012・15)
国別対抗戦最高成績
デビス杯準優勝(2015・17)
ATP杯ベスト8(2020)
キャリア自己最高ランキング
シングルス7位(2017年11月20日)
ダブルス158位(2019年7月15日)
2022年7月4日現在

選手経歴

ジュニア時代 

ベルギーで生まれ、5歳からテニスを始める。

2008年 ジュニア世界10位

ジュニア時代ではシングルスにおいて、戦績76勝44敗の成績を残して、同年7月にはジュニア世界ランキングで10位を記録。またジュニア時にはグランドスラム2008年全仏オープンで2回戦進出。2008年ウィンブルドン選手権では1回戦敗退。

2009年 プロ転向

フューチャーズATPチャレンジャーツアーを中心に活動する。この年の最も良い成績はイタリアトーディで開催された大会で予選から4試合連続で勝利して、ベスト4入りである。準決勝では当時世界ランキング84位のシモン・グロイルにストレートで敗退した。同年にプロ転向。

2010年 トップ250入り

昨年同様にフューチャーズATPチャレンジャーツアーを中心に世界を巡り、様々な戦績を挙げて、ランキングを上昇させる。年間最終ランキングは233位。

2011年 ツアー初勝利

チェンナイ・オープンで当時インドNo.1選手であったソムデブ・デブバルマンを破る金星を上げ、ATPツアー初勝利を飾った。2回戦では当大会を制するスタニスラス・ワウリンカに敗れた。

2012年 トップ50入り

全仏オープンでは予選決勝で敗退したが、ガエル・モンフィスの直前欠場によりラッキールーザーで4大大会に初出場する。1回戦でラデク・ステパネクを6-2, 4-6, 2-6, 6-4, 6-2で、2回戦でアルノー・クレマンを3-6, 7-6(2), 0-6, 6-2, 6-1で、3回戦でルカシュ・クボットを7-6(4), 7-5, 6-1で破り4回戦に進出した。ラッキールーザーが4大大会の男子シングルスで4回戦に進出したのは1995年ウィンブルドン選手権ディック・ノーマン以来17年ぶりという快挙だった[2][3]。4回戦では憧れのロジャー・フェデラーと対戦し第1セットを先取したが7-5, 5-7, 2-6, 4-6で敗れた[4]

ウィンブルドンでも1回戦で前年ベスト8のバーナード・トミックを3-6, 6-3, 6-4, 6-4で破り3回戦まで進出した。7月のロンドン五輪でオリンピックに初出場した。シングルス1回戦でフアン・モナコに4-6, 1-6で敗れた。チェンナイ・オープンウィンストン・セーラム・オープンバレンシア・オープン500の3大会でベスト8に進出し、2012年年頭の174位から42位までランキングを上げている。

2014年 ツアー初優勝

その後怪我に苦しみランキングを下げてしまったが、7月のオーストリア・オープンでツアー初の決勝に進出し地元のドミニク・ティームを4–6, 6–1, 6–3で破りツアー初優勝を果たした[5]。9月のモゼール・オープンでは第8シードで出場し、準々決勝で第1シードのジョー=ウィルフリード・ツォンガを1-6, 7-6(5), 7-5で破ると、決勝でジョアン・ソウザに6-4, 6-3で勝利しツアー2勝目をあげる。10月のスイス・インドアに第7シードで出場。準々決勝で世界ランク9位のミロシュ・ラオニッチを6–7(3), 6–3, 6-4で勝利するなど、決勝に進出。決勝でフェデラーに2-6, 2-6で敗れ準優勝。

2014年ウィンストン・セーラム・オープンでのダビド・ゴファン

2015年 デビス杯準優勝

5月のBNLイタリア国際マスターズ1000初のベスト8進出を果たした。全仏オープンでは3回戦でジェレミー・シャルディーに敗れた。その後のトップシェルフ・オープンでは決勝まで進みニコラ・マユに敗れ準優勝にこそなりはしたものの、翌週の世界ランキングでは自身の記録を更新する15位とした。

ウィンブルドン選手権においても自身初めての4回戦に進み、第4シードのスタン・ワウリンカに6-7(3), 6-7(7), 4-6と善戦し、敗れたもののグラスコートによる適応力の高さを示した。また、大会後の世界ランキングでも14位とし再び自身の持つ記録を塗り替えた。

8月のシンシナティ・マスターズでは世界ランク1位のノバク・ジョコビッチを第3セット第3ゲーム時点で4-6, 6-2, 3-0の2ブレークアップに持ち込むもそのあと6ゲーム連取され敗れた。全米オープンでは3回戦のロベルト・バウティスタ・アグート戦では第4セットで途中棄権した。

デビスカップではベルギー代表のエースとして活躍。初戦の前回王者スイス戦では第5戦でアドリアン・ボッセルに勝利し、準々決勝進出を決める。準々決勝カナダ戦では第2戦でフィリップ・ペリウォに勝利し準決勝進出に貢献。準決勝アルゼンチン戦では第1戦で、フェデリコ・デルボニスに、第4戦でディエゴ・シュワルツマンに勝利し、ベルギーを1904年以来の決勝に導いた。決勝イギリス戦では第1戦でカイル・エドマンドに3-6, 1-6, 6-2, 6-1, 6-0で勝利。第3戦のダブルスにもスティーブ・ダルシスと組んで出場するがマリー兄弟に4-6, 6-4, 3-6, 2-6で敗れた。第4戦で世界ランク2位のアンディ・マリーと対戦し3-6, 5-7, 3-6で敗れ、デビスカップ初優勝はならなかった。

2016年 全仏ベスト8

全豪オープンでは初めて4回戦に進出したものの、第3シードのフェデラーに2-6, 1-6, 4-6で敗れた。BNPパリバ・オープンでは4回戦で世界ランク4位のワウリンカを6-3, 5-7, 7-6(5)で破ると、準々決勝でマリン・チリッチを7-6(4), 6-2で勝利し、マスターズ1000初のベスト4進出。準決勝でミロシュ・ラオニッチに3-6, 6-3, 3-6で敗れた。続くマイアミ・オープンでは準々決勝でジル・シモンに3-6, 6-2, 6-1で勝利しマスターズ2大会連続ベスト4進出。準決勝ではジョコビッチに6-7(5), 4-6で敗れた。大会後の世界ランキングで自己最高の13位に浮上する。

BNLイタリア国際では3回戦で世界ランク8位のトマーシュ・ベルディヒを6-0, 6-0のダブルベーグルで勝利し、2年連続のベスト8入りを果たす。準々決勝ではマリーに1-6, 5-7で敗れた。全仏オープンでは4回戦でエルネスツ・ガルビスに4-6, 6-2, 6-2, 6-3で勝利し、自身初のグランドスラムでベスト8に進出。準々決勝のドミニク・ティーム戦はお互いに初のベスト4進出とトップ10入りを懸けた一戦となったが、6-4, 6-7(7), 4-6, 1-6で敗れた。全仏後の世界ランキングで自己最高の11位となった。

ウィンブルドン選手権では4回戦でミロシュ・ラオニッチから2セットを先取するも6-4, 6-3, 4-6, 4-6, 4-6で逆転負けした。

リオ五輪シングルスでは3回戦でトマス・ベルッシに6-7(10), 4-6で敗れた。

全米オープンでは初戦でジャレッド・ドナルドソンに6-4, 5-7, 4-6, 0-6で敗れた。初参戦した10月の楽天ジャパン・オープンでは準決勝で第4シードのチリッチに勝利し決勝進出。決勝で第6シードのニック・キリオスに6-4, 3-6, 5-7で敗れ、ATP500初優勝はならなかった。

上海マスターズでもフアン・マルティン・デル・ポトロガエル・モンフィスなどを破り準々決勝進出を果たす。準々決勝でマリーに敗れた。翌週地元ベルギーで今年から開催となるヨーロピアン・オープンに第1シードで出場。準決勝でディエゴ・シュワルツマンに敗れ、地元優勝は果たせなかった。

レースランキングで11位となりATPワールドツアー・ファイナルズ出場とはならなかったが、交替選手の1番手に選出された。モンフィスが3戦目を怪我で棄権したため、替わりに出場しジョコビッチと対戦。1-6, 2-6で敗れた。

2017年 全豪ベスト8 ATPファイナルズ準優勝 2度のデビス杯準優勝 世界7位

全豪オープンでは4回戦でドミニク・ティームに5-7, 7-6(4), 6-2, 6-2で勝利し、グランドスラムで2度目、全豪で初のベスト8に進出。準々決勝でグリゴール・ディミトロフに3-6, 2-6, 4-6で敗れた。2月のソフィア・オープンでは決勝進出するもディミトロフに敗れ、準優勝。翌週のABNアムロ世界テニス・トーナメントでは準々決勝でディミトロフに6-4, 1-6, 6-3で勝利。準決勝でピエール=ユーグ・エルベールに勝利し決勝進出。決勝ではジョー=ウィルフリード・ツォンガに6-4, 4-6, 1-6で敗れて2週連続の準優勝となった。2月20日付の世界ランキングで10位となりトップ10入りを果たす。

クレーコートシーズンでは4月のモンテカルロ・マスターズで準々決勝でノバク・ジョコビッチを6-2, 3-6, 7-5のフルセットで下して初勝利を挙げる。準決勝でラファエル・ナダルと対戦したが、第1セットのリードしている展開で物議を醸す判定がされ、勢いを失うと3-6, 1-6で敗れた[6]ムチュア・マドリード・オープンでは3回戦で第5シードミロシュ・ラオニッチをストレートで破り準々決勝に進出。しかしまたもやナダルに敗れた。全仏オープンは3回戦のオラシオ・セバジョス戦で第1セット途中にコートカバーに足を取られ転倒、右足首を負傷し棄権を余儀無くされた[7]

ウィンブルドンは欠場し7月のクロアチア・オープンで復帰、全米オープンは4回戦まで進出するもアンドレイ・ルブレフに敗れた。9月の深圳オープン決勝でアレクサンドル・ドルゴポロフに6-4, 6-7(5), 6-3で勝利し、3年ぶりの優勝となるツアー3勝目を挙げる。翌週の楽天ジャパン・オープンでは2年連続で決勝進出。決勝でアドリアン・マナリノに6-3, 7-5で勝利し、2週連続優勝とATP500初優勝を果たす。

レースランキング8位(出場を辞退したスタン・ワウリンカを除くと7位)で、交替出場の2016年を除いて初出場となったATPファイナルズでは、ラウンドロビン第1戦でラファエル・ナダルから初勝利を挙げると、第3戦でドミニク・ティームに勝利し2勝1敗の2位で突破。準決勝でこれまで一度も勝てなかったロジャー・フェデラーに2-6, 6-3, 6-4で勝利し初の決勝進出。これによりゴファンは今季唯一フェデラーとナダル両方を下した選手となった。決勝ではグリゴール・ディミトロフに5-7, 6-4, 3-6で敗れて準優勝となった。大会後のランキングで自己最高の7位を記録。翌週のデビスカップ決勝フランス戦では、第1戦でリュカ・プイユ、1勝2敗で迎えた第4戦でジョー=ウィルフリード・ツォンガに勝利と奮闘するも、ベルギーは2勝3敗で敗れて2年前と同様に準優勝に終わった。

2018年 マスターズベスト4

全豪オープンでは第7シードでの出場となったがジュリアン・ベネトーに逆転を許して2回戦敗退。ABNアムロ世界テニス・トーナメントでベスト4入りしたが、準決勝では左目に自打球を受けて途中棄権した[8]ABNアムロ世界テニス・トーナメントでもベスト4入りするも、準決勝でグリゴール・ディミトロフに敗れた。マイアミ・オープンで復帰したが、1回戦でジョアン・ソウザに0-6, 1-6で敗れた。

モンテカルロ・マスターズBNLイタリア国際では準々決勝でグリゴール・ディミトロフに敗れた。バルセロナ・オープンでは準決勝でラファエル・ナダルに敗れた。マドリード・オープンでは3回戦でカイル・エドマンドに敗れた。BNLイタリア国際では準々決勝でアレクサンダー・ズベレフに敗退した。第8シードとして迎えた全仏オープンは3回戦でガエル・モンフィスをフルセットで破るも、4回戦でマルコ・チェッキナートに5-7, 6-4, 0-6, 3-6で敗れた。ウィンブルドンでは第10シードとして出場するも、マシュー・エブデンに初戦敗退。

ウエスタン・アンド・サザン・オープンではベスト4入りするも、準決勝でロジャー・フェデラーに敗れた。第10シードとして迎えた全米オープンでは4回戦でマリン・チリッチにストレートで敗れた。レーバーカップには欧州代表として参戦。シングルスではディエゴ・シュワルツマンに6-4, 4-6, 11-9で勝利。ダブルスではディミトロフと組み、ダブルスではジャック・ソック/ニック・キリオス組に3-6, 4-6で敗れたが、チーム・ヨーロッパの優勝に貢献した。深圳オープンの1回戦でアンディ・マリーに敗れた後に肘の怪我を理由にシーズンを終了した[9]。年間最終ランキングは22位。

2019年 ウィンブルドンベスト8 マスターズ準優勝

2019年全仏オープンでのダビド・ゴファン

カタール・エクソンモービル・オープンはシングルスでは1回戦敗退に終わったが、ピエール=ユーグ・エルベールと組んだダブルスではツアー初優勝を果たした[10]全豪オープンは3回戦でダニール・メドベージェフに敗れた。オープン13エストリル・オープンでベスト4入りしたが、それぞれステファノス・シチパスに敗れた。

全仏オープンでは3回戦で赤土の覇者ナダルに敗れた。リベマ・オープンでは準々決勝でアドリアン・マナリノに敗れた。ノベンティ・オープンで準優勝を果たして、ウィンブルドン選手権ではダニール・メドベージェフらを破り、初のベスト8入りした。準々決勝では第1シードのジョコビッチに敗れた。

ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは準決勝でリシャール・ガスケを下し、初のマスターズ1000決勝進出するも、決勝ではダニール・メドベージェフに6-7(3), 4-6で敗れ準優勝。全米オープンでは4回戦に進出したがフェデラーに敗れ、ベスト8入りを3年連続で逃した。

モゼール・オープンでは初戦でパブロ・カレーニョ・ブスタに敗れた。ジャパン・オープン・テニス選手権ではジョコビッチに敗れたが、ベスト4入りした。上海マスターズは3回戦でフェデラーに敗れた。パリ・マスターズでは初戦でディミトロフに敗退。

その後はデビスカップ2019で母国ベルギー代表として活躍。年間最終ランキングは11位。

2020年 ATP杯ベスト8

新設された国別対抗戦ATPカップではグループステージでモルドバラドゥ・アルボットブルガリアディミトロフらに勝利してベルギー代表はベスト8入り。準々決勝のスペイン戦ではラファエル・ナダルに勝利した。結果はベスト8。

全豪オープンでは第7シードとして出場。1回戦でジェレミー・シャルディー、2回戦でピエール=ユーグ・エルベールを下したが、3回戦でアンドレイ・ルブレフに敗れた。南フランス・オープンではベスト4入り。準決勝でバセク・ポシュピシルに敗退。ABNアムロ世界テニス・トーナメントでは2回戦でヤニック・シナーに敗れた。オープン13では初戦敗退。3月から8月半ばまで新型コロナウイルス感染症の流行によりツアーが中断に。

ツアー再開後のウエスタン・アンド・サザン・オープンでは2回戦でヤン=レナード・ストルフに敗退。全米オープンでは第7シードとして出場して、4回戦進出。初のベスト8入りをかけて挑んだがデニス・シャポバロフに敗れた。

BNLイタリア国際ではマリン・チリッチ全仏オープンではヤニック・シナーにそれぞれ初戦敗退で早期敗退が続いた。感染症の陽性反応が出て欠場もあった[11]。年間最終ランキングは15位。

2021年 ツアー5勝目

2021年全仏オープンでのダビド・ゴファン

アンタルヤ・オープンではベスト8入りするも準々決勝でステファノ・トラヴァーリャに敗れた。アデレード国際1ではカルロス・アルカラスに初戦敗退。全豪オープンでは1回戦ではマッチポイントを握ったにもかかわらずアレクセイ・ポピリンに6-3, 4-6, 7-6(4), 6-7(6), 3-6のフルセットの死闘の末に惜敗。しかし、南フランス・オープンの決勝でロベルト・バウティスタ・アグートを5-7, 6-4, 6-2で破り3年半ぶりのツアー優勝を果たした[12]

マイアミ・オープンでは初戦敗退。モンテカルロ・マスターズではベスト8入りするも準々決勝でダニエル・エバンスに敗退。バルセロナ・オープンでは2回戦のキャメロン・ノリー戦の途中で棄権。BNLイタリア国際ではフェデリコ・デルボニスに2回戦敗退。リヨン・オープンではアルヤズ・ベデネに1回戦敗退。

全仏オープンでは第13シードで出場したが、ロレンツォ・ムゼッティに1回戦敗退。ウィンブルドン選手権は怪我のため欠場。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは1回戦でギド・ペラに敗退し、ランキングを30位台まで降下。2021年全米オープンでは1回戦でマッケンジー・マクドナルドにストレートで敗退。その直後に膝の負傷により、シーズンを終了することを発表した。年間最終ランキングは39位。

2022年 ウィンブルドンベスト8

2022年モンテカルロ・マスターズでのダビド・ゴファン

シドニー・テニス・クラシックでは準々決勝でアンディ・マリーに2-6の時点で途中棄権。迎えた全豪オープンでは1回戦で第24シードのダニエル・エバンスに4-6, 3-6, 0-6のストレートで敗れた。その後は早期敗退が続いたが、ハサン2世グランプリでは決勝でアレックス・モルカンを3-6, 6-3, 6-3で破り、ツアー7勝目を挙げた。

モンテカルロ・マスターズでは3回戦でアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナに敗れた。マドリード・オープンでは1回戦でアスラン・カラツェフ、2回戦でボーティック・ファン・デ・ザンスフルプらを破るも、3回戦でラファエル・ナダルに3-6, 7-5, 6-7(9)のフルセットの末に敗れた。BNLイタリア国際では2回戦でジェンソン・ブルックスビーに敗れた。迎えた全仏オープンでは1回戦でイジー・レヘチカを6-4, 4-6, 6-4, 6-4で勝利して初戦突破。2回戦では第24シードのフランシス・ティアフォーを3-6, 7-6(1), 6-2, 6-4で破り、3回戦進出。3回戦では第12シードのホベルト・ホルカシュに5-7, 2-6, 1-6のストレートで敗退。

ウィンブルドン選手権では3回戦でウゴ・アンベールを4-6, 7-5, 6-2, 7-5で破る。4回戦で第23シードのティアフォーを7-6(3), 5-7, 5-7, 6-4, 7-5で破り、2019年以来の大会ベスト8入り。準々決勝では第9シードのキャメロン・ノリーに6-3, 5-7, 6-2, 3-6, 5-7のフルセットの末に敗れた[13]

記録

※オープン化以降

世界ランクトップ10にダブルベーグル(6–0, 6–0)で勝利
2016年BNLイタリア国際3回戦の世界ランク8位トマーシュ・ベルディヒ

プレースタイル

正確かつパワーのある堅実なグランドストロークで相手をコート中走り回らせるオフェンシブ・ベースライナー。バックのダウン・ザ・ラインも得意としており、リターン率も比較的高く、サーブも125 mph (202 km/h)のスピードのサーブを放つことができる[要出典]

ウェアとシューズはアシックス、ラケットはWilson Blade 98 18x20 Countervailを使用している[要出典]

主要大会決勝

ATPファイナルズ

シングルス: 1 (1準優勝)

結果大会サーフェス対戦相手スコア
準優勝2017 ロンドンハード (室内) グリゴール・ディミトロフ5-7, 6-4, 3-6

マスターズ1000

シングルス: 1 (1準優勝)

結果大会サーフェス対戦相手スコア
準優勝2019 シンシナティハード ダニール・メドベージェフ6-7(3-7), 4-6

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 15回 (6勝9敗)

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–1)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–1)
ATPツアー500 (1–4)
ATPツアー250 (5–3)
サーフェス別タイトル
ハード (5–6)
クレー (1–1)
芝 (0–2)
カーペット (0–0)
結果No.決勝日大会サーフェス対戦相手スコア
優勝1.2014年8月2日 キッツビュールクレー ドミニク・ティーム4-6, 6-1, 6-3
優勝2.2014年9月21日 メスハード (室内) ジョアン・ソウザ6-4, 6-3
準優勝1.2014年10月26日 バーゼルハード (室内) ロジャー・フェデラー2-6, 2-6
準優勝2.2015年6月14日 スヘルトーヘンボス ニコラ・マユ6-7(1-7), 1-6
準優勝3.2015年8月2日 グシュタードクレー ドミニク・ティーム5-7, 2-6
準優勝4.2016年10月9日 東京ハード ニック・キリオス6-4, 3-6, 5-7
準優勝5.2017年2月12日 ソフィアハード (室内) グリゴール・ディミトロフ5-7, 4-6
準優勝6.2017年2月19日 ロッテルダムハード (室内) ジョー=ウィルフリード・ツォンガ6-4, 4-6, 1-6
優勝3.2017年10月1日 深圳ハード アレクサンドル・ドルゴポロフ6-4, 6-7(5-7), 6-3
優勝4.2017年10月8日 東京ハード アドリアン・マナリノ6-3, 7-5
準優勝7.2017年11月19日 ロンドンハード (室内) グリゴール・ディミトロフ5-7, 6-4, 3-6
準優勝8.2019年6月23日 ハレ ロジャー・フェデラー6-7(2-7), 1-6
準優勝9.2019年8月18日 シンシナティハード ダニール・メドベージェフ6-7(3-7), 4-6
優勝5.2021年2月28日 モンペリエハード (室内) ロベルト・バウティスタ・アグート5-7, 6-4, 6-2
優勝6.2022年4月10日 マラケシュクレー アレックス・モルチャン3-6, 6-3, 6-3

ダブルス: 1回 (1勝0敗)

結果No.決勝日大会サーフェスパートナー対戦相手スコア
優勝1.2019年1月6日 ドーハハード ピエール=ユーグ・エルベール ロビン・ハーセ
マトウィ・ミドルコープ
5-7, 6-4, [10-4]

シングルス成績

略語の説明
 W  F SFQF#RRRQ#LQ A Z#PO G  S  B NMS P NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

4大大会シングルス

大会20112012201320142015201620172018201920202021202220232024通算成績
全豪オープンQ1Q21RA2R4RQF2R3R3R1R1RA1R13–10
全仏オープンA4R1R1R3RQF3R4R3R1R1R3R1R18–12
ウィンブルドンQ33R1R1R4R4RA1RQFNHAQF3R18–9
全米オープンQ31R1R3R3R1R4R4R4R4R1R1RQ116–11

大会最高成績

大会成績
ATPファイナルズF2017
インディアンウェルズSF2016
マイアミSF2016
モンテカルロSF2017
マドリードQF2017
ローマQF2015, 2016, 2018
カナダ3R2015, 2016
シンシナティF2019
上海QF2016
パリ3R2015–2017
オリンピック3R2016
デビスカップF2015, 2017
ATPカップQF2020

脚注

外部リンク

受賞
先代
ラファエル・ナダル
ATPカムバック賞
2014
次代
ブノワ・ペール