チネグランデ

チネグランデイタリア語: Cine Grande, 1962年12月1日開業 - 2011年1月10日 閉館)は、かつて存在した日本の映画館である。開業当時の名称は川崎グランド劇場(かわさきグランドげきじょう)、1984年川崎グランド1(かわさきグランドワン)と改称、1987年から閉館まではチネグランデと称した。

チネグランデ
Cine Grande
情報
正式名称チネグランデ
旧名称川崎グランド劇場(グランド1)
完成1962年
開館1962年12月1日
閉館2011年1月10日
最終公演フラガール
客席数844席
設備ドルビーデジタルサラウンドEX、DTS
70mm映写機
用途映画上映
運営株式会社チッタエンタテイメント
所在地210-0023
神奈川県川崎市川崎区小川町1番地25
アクセス川崎駅東口から徒歩5分
さいか屋隣接
外部リンクhttp://cinecitta.co.jp/
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略歴・概要

1962年(昭和37年)12月1日、美須合名会社が経営する映画館街川崎映画街に、川崎グランド劇場として開業する[1][2][3]。神奈川県内最大級の800席規模の大きな劇場の誕生を得て、当時の川崎映画街は、同館を含めて12館となった[2]

1974年(昭和49年)4月1日、美須合名と美須商事が合併して、株式会社カワサキ・ミス(社長美須君江)を設立、同館は同社興行部の直下となる[4]。1982年(昭和57年)10月25日、カワサキ・ミスから興行部門が分離独立、美須興行株式会社(会長美須君江、社長太郎田智、現在の株式会社チネチッタ)を設立、同館の経営は美須興行の直下となる[5]

1984年(昭和59年)、川崎グランド1と改称すると同時に、川崎東宝劇場、川崎東映、川崎ロイヤル、川崎スカイ劇場が川崎グランド2-5と改称する[6]。川崎スカラ座、川崎名画座、川崎銀星座、川崎ニュース劇場はチネチッタ誕生まで、あるいは一部はその後もそのまま営業を続けた[6]。当時の川崎映画街は、同館を含めて9館であった[6]。1985年(昭和60年)、川崎映画街の再開発が着手される[2]

1987年(昭和62年)、同館が位置する川崎映画街がチネチッタとして生まれ変わり、同館はチネグランデと改称する[1]

2009年(平成21年)は松竹映画『男はつらいよ』の40周年を記念して、同年1月1日から6月19日まで、同シリーズ全48作のうち半数となる24作を厳選した特集上映を行った[7]。この年の11月7日に公開された佐々木希主演の映画『天使の恋』(監督寒竹ゆり、配給ギャガ)では、同劇場内及び近隣のチネチッタ通りで撮影が行われている[8]

2010年(平成22年)4月24日、テレビアニメ『天体戦士サンレッド』第2期開始記念のオールナイトイベントをチネグランデにて開催。開催1ヵ月前の3月27日には、同アニメのキャラクター「ヴァンプ将軍」がチネチッタの一日館長としてPR活動を行った[9]。また同年7月24日には、劇場版アニメ『TRIGUN Badlands Rumble』(配給クロックワークス)の上映会が行われ、上映後には同作出演の声優・小野坂昌也速水奨雪野五月らがトークショーを行っている[10]

2011年(平成23年)1月10日、「チネグランデ ファイナル記念特別無料上映会」として、同日20時からの『フラガール』の無料興行、同日22時からの同作の監督李相日を迎えたトークショウをもって、老朽化を理由に閉館、約48年の歴史の幕を下ろした[1][3]。跡地には、フットサルコートをメインとしたスポーツ施設『アレーナチッタ』が同年12月10日にオープンした[11]

事業場データ

脚注・出典

参考文献

  • 『映画年鑑 1975』、時事映画通信社、1974年12月1日。
  • 『映画年鑑 1983』、時事映画通信社、1982年12月1日。
  • 『映画年鑑 1984』、時事映画通信社、1983年12月1日。
  • 『映画館名簿 一九九八年』、『映画年鑑 1998』別冊、時事映画通信社、1997年12月1日。

関連項目

外部リンク