ハヴァント

イングランドの町

ハヴァント(Havant)は、イングランド南東部ハンプシャーにある町(タウン)。同名のカウンティ(人口約12万5千人)はこの町(人口45,826人)とその郊外(ヘイリング島英語版などを含む)によって構成されている。第二次世界大戦後の20年で人口が倍以上に増加し、風景も田園地帯から住宅地帯へと変貌した。現在はポーツマス都市圏に組み込まれており、住民の多くが通勤している。

ハヴァント

ハイ・ストリートで開催されている市の様子
ハヴァントの位置(ハンプシャー内)
ハヴァント
ハヴァント
ハンプシャーにおけるハヴァントの位置
面積20.34 km2 (7.85 sq mi)
人口45,826人 [1]
人口密度2,253/km2 (5,840/sq mi)
英式座標
SU717062
非都市ディストリクト
シャイア・カウンティ
リージョン
構成国イングランドの旗 イングランド
イギリスの旗 イギリス
郵便地域HAVANT
郵便番号PO9
市外局番023
警察ハンプシャー
消防ハンプシャー
救急医療サウス・セントラル
欧州議会サウス・イースト・イングランド
場所一覧
イギリス
イングランド
ハンプシャー
北緯50度51分00秒 西経0度58分48秒 / 北緯50.85000度 西経0.98000度 / 50.85000; -0.98000 西経0度58分48秒 / 北緯50.85000度 西経0.98000度 / 50.85000; -0.98000

歴史

19世紀から20世紀に行われた発掘調査でローマ時代の遺物が見つかっており、同時代から人々が生活していたことがわかっている[2]

また紀元前935年には「ハマフンタ」という名で史料に言及がある[2]

ドゥームズデイ・ブックが製作された頃の1086年には100人ほどが生活していた。1200年にはウィンチェスター大聖堂修道士たちがこの町で開かれる市の権利を握っていた。また1450年ごろにはフェアが毎年開催されていた[2]

この町には数多くの水車小屋が建てられており、これを利用した羊皮紙製造や酒の醸造などが行われていた[2]

1760年には大火が発生し、教会とコテージ1軒ずつを残してその他全ての建物が焼失した。なお、このコテージは現在パブとして利用されていて、建物を支える2本の梁はアルマダ艦隊から回収されたもの、その中にある「ベアポスト」にはかつてイギリスで最後に踊った熊がつながれていたという伝承が残っている。一方でこの大火によって道の拡幅が行われ、駅馬車の宿場としても発展するようになった。また1784年1811年には小規模な地震に見舞われている。

1847年にはハヴァント駅英語版が開業し、チチェスター経由でポーツマスブライトンと繋がった。さらに1859年にはポーツマス直通線英語版が開通したことでロンドンへも乗り換えなしで行けるようになった。さらに1867年にはヘイリング島英語版への支線が開業したが、1960年代半ばに廃線となっている。

1894年には町で初めての病院ができたが、これは1939年に閉鎖されている[2]

気候

ハヴァントの気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温記録 °C°F17
(63)
16
(61)
21
(70)
25
(77)
32
(90)
36
(97)
35
(95)
37
(99)
34
(93)
27
(81)
18
(64)
16
(61)
37
(99)
平均最高気温 °C°F8
(46)
8
(46)
11
(52)
13
(55)
17
(63)
20
(68)
23
(73)
24
(75)
19
(66)
16
(61)
11
(52)
9
(48)
14.9
(58.8)
平均最低気温 °C°F2
(36)
1
(34)
3
(37)
5
(41)
8
(46)
11
(52)
13
(55)
14
(57)
12
(54)
8
(46)
5
(41)
3
(37)
7.1
(44.7)
最低気温記録 °C°F−10
(14)
−9
(16)
−8
(18)
−4
(25)
−1
(30)
2
(36)
5
(41)
6
(43)
0
(32)
−4
(25)
−6
(21)
−8
(18)
−10
(14)
降水量 mm (inch)85
(3.35)
60
(2.36)
62
(2.44)
54
(2.13)
50
(1.97)
50
(1.97)
42
(1.65)
57
(2.24)
74
(2.91)
90
(3.54)
85
(3.35)
90
(3.54)
799
(31.45)
平均月間日照時間658513020023023525523017012590601,875
出典:Met Office[3]

スポーツ

脚注

外部リンク