ブリュッセル・フィルハーモニック

ブリュッセル・フィルハーモニックBrussels Philharmonic)は、ベルギーブリュッセルを本拠地とするオーケストラ。旧称:BRTフィルハーモニー管弦楽団(BRT Filharmonisch Orkest)、BRTNフィルハーモニー管弦楽団(BRTN Filharmonisch Orkest)、フランダース放送管弦楽団(Vlaams Radio Orkest)。オランダ語公共放送であるVRT(旧BRT、BRTN)の関連団体であったが、現在はフラマン語共同体の一組織となっている[1]

ブリュッセル・フィルハーモニック
Brussels Philharmonic
本拠地の「フラジェ」
基本情報
別名BRTフィルハーモニー管弦楽団
BRTNフィルハーモニー管弦楽団
ベルギー放送フィルハーモニー管弦楽団
フランダース放送管弦楽団
出身地ベルギーの旗 ベルギー ブリュッセル
ジャンルクラシック音楽
活動期間1935年 -
公式サイトwww.brusselsphilharmonic.be
メンバー音楽監督
大野和士

概要

ベルギー国立放送協会(NIR/INR)が1935年に発足させた放送用アンサンブルが前身。この団体が1977年にオランダ語放送局(BRT、現VRT)とフランス語放送局(RTBF)に分離した際、1978年にBRT側が創設したのがBRTフィルハーモニー管弦楽団である(RTBF側はRTBF交響楽団を創設したが、1991年に解散した)[2]

1998年に自主運営団体への改組に伴いフランダース放送管弦楽団と改称。2008年にミシェル・タバシュニクが就任し、同年に現在名となった[1]。それ以前の歴代の音楽監督にはフェルナン・テルビアレクサンダー・ラハバリフランク・シップウェイヨエル・レヴィ、ステファン・ドゥネーヴがいる。2022年より大野和士が首席指揮者を務める。

2005年より、イクセルにある改築されたアール・デコ建築「フラジェ(Flagey)」のスタジオ4を本拠地として定期公演を行っている。パレ・デ・ボザール(Palais des Beaux-Arts)も主要な会場である。

録音

2010年に自主レーベル「Brussels Philharmonic Recordings」を設立し、タバシュニクの指揮による音源を発表している。また、映画音楽の演奏に積極的に参加しており、ゴールデングローブ作曲賞に輝いた2004年の『アビエイター』(作曲:ハワード・ショア[3]アカデミー作曲賞とゴールデングローブ作曲賞を共に獲得した2011年の『アーティスト』(作曲:ルドヴィック・ブールス[4]サウンドトラックの演奏を担当した。2016年にはドイツ・グラモフォンよりステファヌ・ドゥネーヴ指揮『コネソン作品集』をリリース。同年のディアパソン・オブ・ジ・イヤーを受賞した。

名称の変遷と別名

  • 1935年 - 1978年:INR交響楽団(RTB-BRT交響楽団、ベルギー放送交響楽団とも)[5]
  • 1978年 - 1991年:BRTフィルハーモニー管弦楽団(ベルギー放送フィルハーモニー管弦楽団とも)
  • 1991年 - 1998年:BRTNフィルハーモニー管弦楽団(同上)
  • 1998年 - 2008年:フランダース放送管弦楽団(フランドル放送管弦楽団とも)
  • 2008年 - 現在:ブリュッセル・フィルハーモニック(ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽団とも[6]

歴代首席指揮者・音楽監督

脚注

外部リンク