ベンクトゥシャール灯台

ベンクトゥシャール灯台(ベンクトゥシャールとうだい、フィンランド語: Bengtskärin majakka英語: Bengtskär lighthouse)はフィンランドハンコから25キロメートル南西にある諸島海英語版にある灯台[1]。灯台は1906年にベンクトゥシャール英語版というスケリー英語版(岩礁)に建てられた。塔高は46メートル、灯火標高は52メートルであり、北欧の灯台としては最も灯火標高の高いものである。

ベンクトゥシャール灯台
ベンクトゥシャール灯台、2010年撮影。
ベンクトゥシャール灯台の位置(フィンランド内)
ベンクトゥシャール灯台
位置北緯59度43分24.6秒 東経22度29分57.8秒 / 北緯59.723500度 東経22.499389度 / 59.723500; 22.499389 東経22度29分57.8秒 / 北緯59.723500度 東経22.499389度 / 59.723500; 22.499389
構造花崗岩の塔
塔の形バルコニーと灯室つきの円柱状の塔、隣に3と1/2階の灯台守の家
マーキング/
パターン
未塗装の塔、緑の屋根、赤いバルコニー
灯質Fl (3) W 20s.
塔高46メートル
灯火標高51メートル
建設1906年
アドミラルティ番号C4906
NGA番号15268
ARLHS番号FIN-001
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歴史

夜のベンクトゥシャール灯台、2013年撮影。

灯台の建設計画は立てられて久しいが、1905年に蒸気船のヘルシングフォルス英語版リューベックからヘルシンキへ航行する途中でベンクトゥシャール近辺で座礁、船員数人が溺死する事故がおきると、灯台の建設に緊急性があるとして計画は急ピッチで進められ、灯台は翌年に竣工した。継続戦争中の1941年、ハンコに駐留していたソビエト連邦の部隊がベンクトゥシャールに上陸して灯台を破壊しようとした英語版が失敗した。

現代ではベンクトゥシャール灯台が人気な観光地になり[2]、年間の観光客の人数は13,000から15,000となっている[3]。また博物館と小さなホテルが経営されており、花崗岩製のフィンランドサウナ英語版もある[4]

脚注

外部リンク