マルカ
マルカ(ソマリ語:Marka。古ソマリ語ではMerkaもしくはMarcaとも)は、インド洋に面したソマリア南部に位置する港町。下部シェベリ地域の主要都市で、首都モガディシュから約70キロメートル南西に位置する。メルカとも。
マルカ Marka مركا | |
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マルカの町並み | |
北緯1度42.89分0秒 東経44度46.2分0秒 / 北緯1.71483度 東経44.77000度 | |
国 | ソマリア |
自治政府 | 南西ソマリア |
州 | 下部シェベリ州 |
約350,000人 | |
等時帯 | UTC+3 (東アフリカ時間) |
概要
2008年の『エコノミスト』紙「Country Profile 2008 Somlia」は、ソマリアの主要都市として、ハルゲイサ、ベルベラ、キスマユと並べてマルカを挙げている[1]。ソマリア内戦後は支配者が何度も変わっているが、2013年時点では、ソマリア政府軍の支配下となっている。
企業
- シャベレ・メディア・ネットワーク マルカにある放送局。
歴史
マルカは地球上で最後の天然痘患者が出た場所であり、この病気はその患者アリ・マオ・マーランと接触の疑いがあった54,777人にワクチンを打つことで撲滅された[2]。
2002年2月のソマリア暫定国民政府支配時期には、イタリアのNGO職員が殺害される事件がおきている[3]。
2008年にはイスラーム武装勢力のアル・シャバブが占領した[4]。2009年時点では、首都モガディシュまでの道路を含めて、アル・シャバブ の影響力が強かった[5]。アル・シャバブの支配下となってからは、シャリーアに基づいているとされる厳しい政策が行われている。例えば2009年7月には近くの村ダンダベで起こった家畜泥棒の犯人に、マルカの裁判所は右手切断の刑罰を下している[6]。また、2009年8月には、金歯・銀歯がイスラームの法に反するとして、住民からこれを抜き取って没収する処置が取られている[7]。さらに2010年1月には国際連合世界食糧計画(WFP)の倉庫の食糧を焼き払っている[8]。
アル・シャバブは2010年末頃から劣勢に転じ、重要都市を次々にソマリア政府軍に奪われている。2012年8月にはマルカもついにソマリア政府軍に奪われた[9]。
脚注
外部リンク
- nw-merka.ch:2002年に作られたマルカを支援する団体。