リェイダ県

スペインの県

リェイダ県カタルーニャ語: Província de Lleida[2]は、スペインカタルーニャ州。県都はリェイダアラン語表記はProvíncia de Lhèida(リェイダ県)、スペイン語表記はProvincia de Lérida(レリダ県)であるが、カタルーニャ語表記が公式名である。

リェイダ県
リェイダ県の旗リェイダ県の紋章
リェイダ県の位置
リェイダ県の位置
 カタルーニャ州
県都 リェイダ
公用語カタルーニャ語
カスティーリャ語
アラン語
議会
 • 上院
 • 下院
 • 州議会

4議席
4議席
15議席
面積
 • 総計
 • スペイン国内の%
 • 順位

12,172.49km² [1]
2.41%
18位
人口(2010年)
 • 総計
 •スペイン国内の %
 • 人口密度
 • 順位

439,768人[1]
0.93%
36.13人/km² [1]
33位
自治体数231
住民の呼称lleidatà/-tana、leridano/-a
郵便番号25
ISO 3166-2ES-L
県議会公式ページ
スペインの県 スペインの旗

地理

カタルーニャ州ジローナ県バルセロナ県タラゴナ県アラゴン州サラゴサ県ウエスカ県フランスアンドラ公国に接している。

リェイダ県ではナシモモなどの果物の生産が盛んである。リェイダ県にはアイグアストルタス・イ・アスターニ・ダ・サン・マウリーシ国立公園カタルーニャ語版がある。

人口

リェイダ県の人口推移 1900-2010
出典:INE(スペイン国立統計局)1900年 - 1991年[3]、1996年 - [4]

歴史

1833年スペイン地方行政区分再編ではスペイン全土に49のが設置された。この際にレリダ県も設置され、県都はレリダに定められた。カタルーニャ語名のLleida(リェイダ県/リェイダ)ではなく、スペイン語名のLérida(レリダ県/レリダ)が正式名称となっている。

1939年から1975年のフランコ独裁体制化を経て、スペインの民主化英語版移行期の1970年代末から1980年代初頭にはスペイン全土に17の自治州が設置された。1979年9月18日にはレリダ県など4県からなるカタルーニャ州が発足した。カタルーニャ語スペイン語がカタルーニャ州の公用語に定められた。

1992年には県と県都の正式名称が、スペイン語名のLérida(レリダ県/レリダ)からカタルーニャ語名のLleida(リェイダ県/リェイダ)に変更された。2010年9月21日にはアラン語が公用語に追加された。

行政区画

主な自治体

リェイダ県には231のムニシピオ(基礎自治体)がある。県都リェイダはリェイダ県の人口の約30%を有している。リェイダ以外の主要な町には、大司教座があるラ・セウ・ドゥルジェイ、ムリャルーサ、サルベーラタラガなどがある。

順位基礎自治体人口
(2011年)
1リェイダ138,416サグリアー
2タラガ17,129ウルジェイ
3バラゲー16,877ヌゲーラ
4ムリャルーサ14,705プラ・ドゥルジェイ
5ラ・セウ・ドゥルジェイ13,009アルト・ウルジェイ
6サルベーラ9,390サガーラ
7スルゾーナ9,304スルズネス
8アルカラース8,350サグリアー
9アルマセーリャス6,662サグリアー
10ラス・ボルジャス・ブランカス6,034ガリーガス

リェイダ県には13のコマルカ(郡)がある。

司法管轄区

リェイダ県の司法管轄区

リェイダ県は10の司法管轄区に分けられる[5]。太字は中心自治体。

  1. トレム司法管轄区[6] - アベーリャ・ダ・ラ・コンカ、アリンス、アル・アネウ、Baix Pallars、Castell de Mur、コンカ・ダ・ダル、Espot、アステーリ・ダネウ、アステーリ・ダ・カルドース、ファレーラ、ガベート・ダ・ラ・コンカ、ラ・ギンゲータ・ダネウ、イゾーナ・イ・コンカ・ダリャー、Lladorre、リャブルシー、リミアーナ、ラ・ポブラ・ダ・サグー、アル・ポン・ダ・スエル、リアルプ、Salàs de Pallars、サン・エステーベ・ダ・ラ・サルガ、サローカ・ダ・バリェーラ、サンタラーダ、スリゲーラ、Sort、タラルン、ティルビア、ラ・トーラ・ダカブデーリャ、トレム、ラ・バル・ダ・ブイー、バル・ダ・カルドース、ビラリェー
  2. バラゲー司法管轄区[7] - Àger、アグラムン、アルベーザ、アルファラース、アルジェーリ、アルグアイラ、アルマナー、アローズ・ダ・バラゲー、アルテーザ・ダ・セグラ、ラス・アベリャーナス・イ・サンタ・リーニャ、バラゲー、バルベンス、ベルカイラ・ドゥルジェイ、ベルムン・ドゥルジェイ、Bellvís、カバナボーナ、カマラーザ、カスタリョー・ダ・ファルファーニャ、Castellserà、クベイス、フラダーダ、ラ・フリオーラ、イバルス・ダ・ヌゲーラ、イバルス・ドゥルジェイ、リニョーラ、マナルガンス、モンガイ、ウリオーラ、オズ・ダ・バラゲー、Penelles、El Poal、ラ・プルテーリャ、Preixens、プッチベルド・ダグラムン、ラ・サンティウ・ダ・シオー、テルマンス、トゥルナボウス、トララメウ、バルフゴーナ・ダ・バラゲー、ビラノーバ・ダ・マイアー、ビラノーバ・ダ・サグリアー
  3. サルベーラ司法管轄区[8] - アングラゾーラ、バリアーナス、ベルプッチ、Castellnou de Seana、サルベーラ、シウタディーリャ、Estaràs、グラニャネーリャ、グラニェーナ・ダ・サガーラ、ギマラー、ギソーナ、イボーラ、マルダー、マステーラス、ムントリウ・ダ・サガーラ、ムントゥルネス・ダ・サガーラ、ナレーク、ラス・ウルージャス、Els Omells de na Gaia、ウソー・ダ・シオー、アルス・プランズ・ダ・シオー、Preixana、リベーラ・ドゥンダーラ、サン・ギム・ダ・フレシャネート、サン・ギム・ダ・ラ・プラーナ、サン・マルティー・ダ・リウコルプ、サン・ラモン、タラベーラ、タラガ、タロージャ・ダ・サガーラ、トラフェータ・イ・フルラジャックス、バルボーナ・ダ・ラス・モンジャス、バルドゥー、ビラグラーサ、ビラノーバ・ダ・ベルプッチ、ビラ=サナ
  4. リェイダ司法管轄区[9] - アイトーナ、アルズ・アラムース、ラルバジェース、アルバタラック、ラルビ、アルカノー、アルカラース、アルクレッジャ、アルフェース、アルマセーリャス、アルマトレート、アルピカート、アルベーカ、アルテーザ・ダ・リェイダ、アスパ、Bellaguarda、ベル=リョック・ドゥルジェイ、Benavent de Segrià、ラス・ボルジャス・ブランカス、ブベーラ、Castelldans、サルビアー・ダ・ラス・ガリーガス、アル・クグル、クルビンス、ラス・プルーガ・カルバ、ラ・フルレスタ、フンダレーリャ、フリェーダ、Gimenells i el Pla de la Font、グルメス、ラ・グラナデーリャ、ラ・グランジャ・ダスカルプ、グラニェーナ・ダ・ラス・ガリーガス、ジュンコーザ、ジュネーダ、リャルダカンス、リェイダ、マイアルス、マサルクレッチ、ミラルカム、ムリャルーサ、ムントリウ・ダ・リェイダ、アルズ・ウメリョンス、アル・パラウ・ダングラゾーラ、ラ・ポブラ・ダ・セルブラス、プッジグロース、プッジベル・ダ・リェイダ、ルサリョー、サローカ・ダ・リェイダ、サロース、シダモン、アル・スララース、ソーザス、スダネイ、スニェー、タレース、アルス・トルムス、トラベサス、トラファレーラ、トラグローサ、トーラス・ダ・セグラ、トーラ=サローナ、ビラノーバ・ダ・ラ・バルカ、アル・ビルゼイ、ビナッシャ
  5. ラ・セウ・ドゥルジェイ司法管轄区[10] - アラース・イ・セルク、アルセーガル、ベルベー・ダ・サルダーニャ、カボー、カバ、コイ・ダ・ナルゴー、Estamariu、Fígols i Alinyà、ジョーザ・イ・トゥシェン、リェス・ダ・サルダーニャ、ムンタリャー・イ・マルティネート、Montferrer i Castellbò、ウルガニャー、アル・ポン・ダ・バール、プラッツ・イ・サンソー、プルリャンス、Ribera d'Urgellet、リウ・ダ・サルダーニャ、ラ・セウ・ドゥルジェイ、ラス・バルス・ダギラー、ラス・バルス・ダ・バリーラ、ラ・バンサ・イ・フォルヌルス
  6. ビエーリャ・エ・ミジャラン司法管轄区[11] - Arres、バウゼン、Es Bòrdes、Bossòst、Canejan、レス、Naut Aran、ビエーリャ・エ・ミジャラン、Vilamòs
  7. スルソーナ司法管轄区[12] - ラ・バルニーア・ダ・リアルプ、バセーリャ、ビオスカ、カスタリャー・ダ・ラ・リベーラ、クラリアーナ・ダ・カルダネー、ラ・コーマ・イ・ラ・ペドラ、ゴーズル、ギシェルス、リャドゥルス、リュベーラ、ラ・ムルソーザ、ナベース、ウデン、ウリアーナ、ウリウス、Peramola、ピネイ・ダ・スルスネース、ピノース、ポンツ、リネー、サナウージャ、Sant Llorenç de Morunys、スルソーナ、ティウラーナ、トゥラー、ビラノーバ・ダ・ラグーダ

言語

リェイダ県の公用語は、カタルーニャ語スペイン語アラン語の3言語である。「lleidatà」として知られる特徴的な方言を持ち、定冠詞に「lo」や「los」を使う。この方言は西カタルーニャ語圏内の北西カタルーニャ語として知られ、特徴のいくつかはバレンシア語と共通する。

この県のアラン谷(バル・ダラン郡)は特殊なコマルカ(郡)であり、大きな自治権を有するほか、オック語のひとつであるガスコーニュ語の変種のアラン語が話されている。かつてはバル・ダラン郡のみに限って、アラン語はスペイン語やカタルーニャ語とともに公用語だった。2010年9月21日にはカタルーニャ自治州議会によって、アラン語がカタルーニャ州全体の公用語となった[13]

観光名所・史跡・行事

脚注

外部リンク