伯爵夫人 (田口掬汀)

田口掬汀の小説
ルイズの最後から転送)

伯爵夫人』(はくしゃくふじん)は、1905年(明治38年)に発表された田口掬汀による日本小説家庭小説である。同作を原作とし、1912(明治45年)に横田商会、1915(大正4年)に日活向島撮影所がそれぞれ製作・公開した日本のサイレント映画は、いずれも『ルイズの最後』(ルイズのさいご)のタイトルであるが、これについても本項で詳述する。

伯爵夫人
前篇 / 後篇
著者田口掬汀
発行日1905年 前篇 / 1906年 後篇 全2巻
発行元田口鏡次郎
ジャンル小説家庭小説
日本の旗 日本
言語日本の旗 日本語
ページ数前篇 326 / 後篇 338
公式サイトopac.ndl.go.jp
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略歴・概要

小説『伯爵夫人』の初出は、田口掬汀の勤務先が発行する『萬朝報』紙上で、1905年(明治38年)に掲載された。同年、田口の本名である「田口鏡次郎」名義での個人事業として、『伯爵夫人』全2冊が刊行されている[1]。同作、および前年に同じく『萬朝報』に連載した『女夫波』はたいへん人気となり、いずれも映画化されている[2]

本作は、発表の7年後に、日活への合併を目前とした横田商会で『ルイズの最後』のタイトルで映画化され、その3年後に日活向島撮影所でリメイクされている[2]

映画『ルイズの最後』は、いずれのヴァージョンも、東京国立近代美術館フィルムセンターに所蔵されていない[3]

小説『伯爵夫人』は、2009年(平成21年)12月現在、すべて絶版である。青空文庫にも収録されていない[4]国立国会図書館の「近代デジタルライブラリー」には、1905年版、1910年版がデジタル画像収録されており、ウェブサイト上で閲覧・ダウンロードが可能である[5]。 ⇒ #ビブリオグラフィ

フィルモグラフィ

1912年版

ルイズの最後
監督不明
脚本不明
原作田口掬汀
製作横田商会
出演者不明
配給 横田商会
公開 1912年7月15日
製作国 日本
言語日本語
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ルイズの最後』(ルイズのさいご)は、1912年(明治45年)製作・公開、横田商会製作・配給による日本のサイレント映画女性映画である。

スタッフ・作品データ・キャスト(1912年版)

1915年版

ルイズの最後
伯爵夫人
監督小口忠
脚本不明
原作 田口掬汀
製作日活向島撮影所
出演者不明
配給 日活
公開 1915年2月
製作国 日本
言語日本語
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ルイズの最後』(ルイズのさいご)は、1915年(大正4年)製作・公開、日活向島撮影所製作、日活配給による日本のサイレント映画、女性映画である。別名『伯爵夫人』(はくしゃくふじん)。

スタッフ・作品データ・キャスト(1915年版)

ビブリオグラフィ

国立国会図書館蔵書[1]

  • 『伯爵夫人』前篇・後篇、田口鏡次郎、1905年 - 1906年
  • 『伯爵夫人 終編』、日高有倫堂、1910年

外部リンク