傭兵の募集、使用、資金供与及び訓練を禁止する条約

傭兵の募集、使用、資金供与及び訓練を禁止する条約 (International Convention against the Recruitment, Use, Financing and Training of Mercenaries) とは1989年12月4日に国際連合総会で採択された国際条約である。

傭兵の募集、使用、資金供与及び訓練を禁止する条約
起草国際連合総会
署名1989年12月4日
署名場所ニューヨーク
発効2001年9月
締約国32ヶ国
主な内容傭兵の募集、使用、資金供与及び訓練を禁止する
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2001年9月にコスタリカが26番目の批准国になって発効された。条約締約国は32か国にとどまっており、アメリカロシアといった大国は批准していない。

条約内容の要約

傭兵を募集、使用、財政支援、訓練すること及び戦闘に参加する傭兵は処罰される。締約国が、これらの行為を禁止し、防止及び処罰のための措置をとること、また、これらの行為が行われている場合に、締約国が国際連合事務総長へ通報すべきことを定める。

外人部隊は正式に軍人として扱われるため傭兵には該当せず、主権国家が委託する民間軍事会社は規制対象に含まれない事になっている。

署名および批准国

2016年12月現在、この条約は35カ国によって推進されている。条約に署名および批准した国は以下となる。[1][2]

国名署名日批准日Notes
イタリア1990年2月5日1995年8月21日
セーシェル1990年3月12日
ザイール1990年3月20日ザイールとして署名された。のちのコンゴ民主共和国
ナイジェリア1990年4月4日
モルディブ1990年7月17日1991年9月11日
コンゴ人民共和国1990年7月20日コンゴ人民共和国として署名された。のちのコンゴ共和国
ウクライナ1990年9月21日1993年9月13日ウクライナ・ソビエト社会主義共和国として署名。
モロッコ1990年10月5日
スリナム1990年2月27日1990年8月10日
ウルグアイ1990年11月20日1999年7月14日
ドイツ1990年12月12日
バルバドス1990年12月13日1992年7月10日
ベラルーシ1990年12月13日1997年5月28日白ロシア・ソビエト社会主義共和国として署名。
ルーマニア1990年12月17日
カメルーン1990年12月21日1996年1月1日
ポーランド1990年12月28日
トーゴ1991年2月25日
アンゴラ1990年12月28日
キプロス1993年7月8日
ジョージア1995年6月8日
トルクメニスタン1996年9月18日
アゼルバイジャン1997年4月12日
サウジアラビア1997年4月14日同日に署名
ウズベキスタン1998年1月19日
モーリタニア1998年2月9日
カタール1999年3月26日
セネガル1999年7月9日
クロアチア2000年3月27日
リビア2000年9月22日
セルビア2001年3月12日2016年1月14日ユーゴスラビア連邦共和国として署名
コスタリカ2001年9月20日
マリ共和国2002年4月12日
ベルギー2002年5月5日同日に署名
ギニア2003年6月18日
ニュージーランド2004年9月22日
リベリア2005年9月16日
モルドバ2006年2月28日同日に署名
モンテネグロ2006年10月23日
ペルー2007年3月23日
キューバ2007年9月2日
カナダ2008年1月1日
シリア2008年1月19日同日に署名
ベネズエラ2013年11月12日
エクアドル2016年12月12日


出典

脚注