八ヶ郷用水
概要
八ヶ郷用水は、中野市の水田221haと畑294haの農地を灌漑している。また、八ヶ郷とは、夜間瀬川中野扇状地の郷村(更科・小田中・西条・吉田・一本木・若宮・竹原・中野)による水利共同体である。山ノ内町志賀高原大沼池より流れいでる横井川と、志賀高原横手山ガラン沢より湧き出る水を集めた寒沢堰から角間川と流れる水が、合流して夜間瀬川となる[1]。
八ヶ郷用水は、夜間瀬川にかかる夜間瀬橋付近の八ヶ郷用水取入れ口で取水され[2]、分水タンクにて更科堰・小田中堰・中野堰・西条堰・吉田堰・一本木堰・若宮堰・竹原堰の、八つに分水される[3]。
水利権
中野八ヶ郷水利史
八ヶ郷用水の「水利権」を中野市八ヶ郷土地改良区が今後も維持するために発刊された。[4]
疎水百選
分水タンク地番
八ヶ郷用水取入れ口分水タンクは幅50m位で、一本木区(旧一本木村)・栗和田区(旧栗和田村)・竹原区(旧竹原村)に跨っていて松崎と呼ばれている。
八ヶ郷用水取入れ口付近で行われているドンドン焼き
八ヶ郷用水取入れ口付近では毎年、一栗竹(一本木区・栗和田区・竹原区)の有志によりドンドン焼きが行われている。
脚注
参考文献
- 小野右内 著「発刊のことば」、中野八ヶ郷水利史編纂委員会編集 編『中野八ヶ郷水利史』中野八ヶ郷土地改良区、1983年、1頁。
- 黒崎一男「ふるさと歴史散歩(54) 八ヶ郷用水取入口付近の歴史」『高井』第208号、高井地方史研究会、2019年。
- 『八ケ郷組合誌』下高井郡夜間瀬川普通水利組合、1939年。
東経138度23分48秒 / 北緯36.75889度 東経138.39675度