国鉄ポ1形貨車

国鉄ポ1形貨車(こくてつポ1がたかしゃ)は、かつて鉄道省及び1949年(昭和24年)6月1日以降は日本国有鉄道(国鉄)に在籍した10t積の陶器車有蓋車)である。

国鉄ポ1形貨車
基本情報
車種陶器車
運用者鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
所有者鉄道省
運輸通信省
運輸省
日本国有鉄道
種車ワ1形
改造所名古屋工場
改造年1934年(昭和9年)
改造数7両
消滅1953年(昭和28年)
常備駅大曽根駅多治見駅和倉駅
主要諸元
車体色
軌間1,067 mm
全長6,324 mm
全幅2,246 mm
全高3,480 mm
荷重10 t
自重7.2 t - 8.1 t
換算両数 積車1.4
換算両数 空車0.7
走り装置シュー式
車輪径860 mm
軸距3,048 mm
最高速度65 km/h
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概要

1934年(昭和9年)3月にワ1形より7両(ワ6650、ワ3977、ワ1781、ワ8766、ワ6167、ワ9227、ワ2904→ポ1 - ポ7)が名古屋工場にて陶器車に改造され、形式名は新形式であるポ1形とされた。

同時期に同工場にて同種車(ワ1形)からポ50形が同じく改造製作されたが、両形式の差異は不明である。

改造に際しては最小限の改造で済ませたため、鋼体化されることなく種車同様木造車として落成した。

全車専属貨車として名古屋地区に集中配置され、戦中期から戦後しばらくの間は有蓋車代用の運用も行われた。このため戦後の1950年(昭和25年)に陶器車として再整備を行ったがこの時点で改造より17年、製造から起算すると30年以上経過していたため翌々年に「老朽貨車の形式廃車」の対象形式に指定され、1952年(昭和27年)6月26日通達「車管第1232号」により告示された。(当時全車が在籍していた)

塗色は、であり、全長は6,324 mm、全幅は2,246 mm、全高は3,480 mm、軸距は3,048 mm、自重は7.2 t - 8.1 t、換算両数は積車1.4、空車0.7、最高運転速度は65 km/h、車軸は10 t長軸であった。

最後まで在籍した2両(ポ2, ポ7)が1953年(昭和28年)10月6日に廃車となり、同時に形式消滅となった。

参考文献

  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)

関連項目