小説現代新人賞

小説現代新人賞(しょうせつげんだいしんじんしょう、1963年 - 2005年)は、講談社が主催していた公募新人文学賞。ジャンルを問わずに中短編小説を募集し、受賞者には賞金100万円が授与され、受賞作は講談社発行の小説誌『小説現代』に掲載された。2006年より小説現代長編新人賞に改組された。

受賞作一覧

第1回から第10回

回(年)受賞者受賞作
第1回(1963年)受賞中山あい子「優しい女」
第2回(1964年)受賞長尾宇迦「山風記」
第3回(1964年)受賞八切止夫「寸法武者」
第4回(1965年)受賞竹内松太郎「地の炎」
第5回(1965年)受賞伏見丘太郎「悪い指」
第6回(1966年)受賞五木寛之「さらば、モスクワ愚連隊」
藤本泉「媼繁昌記」
第7回(1966年)受賞淵田隆雄「アイヌ遊侠伝」
第8回(1967年)受賞佐々木二郎「巨大な祭典」
第9回(1967年)受賞高橋宏「ひげ」[注 1]
第10回(1968年)受賞岩井護「雪の日のおりん」

第11回から第20回

回(年)受賞者受賞作
第11回(1968年)受賞見矢百代「サント・ジュヌビエーブの丘で」
第12回(1969年)受賞笠原淳「漂泊の門出」
第13回(1969年)受賞渡辺利弥「とんがり」
第14回(1970年)受賞加堂秀三「町の底」
亀井宏「弱き者は死ね」
第15回(1970年)受賞赤江瀑「ニジンスキーの手」
新宮正春「安南の六連銭」
第16回(1971年)受賞北川修「幻花」
第17回(1971年)受賞岡本好古「空母プロメテウス」
第18回(1972年)受賞有明夏夫「FL無宿のテーマ」
第19回(1972年)受賞志野亮一郎「拾った剣豪」
上段十三「TOKYOアナザー鎮魂曲」
第20回(1973年)受賞松木修平「機械野郎」
皆川博子「アルカディアの夏」

第21回から第30回

回(年)受賞者受賞作
第21回(1973年)受賞南原幹雄「女絵地獄」
第22回(1974年)受賞谷口哲秋[注 2]「海へのチチェローネ」
飯塚伎「屠る」
勝目梓「寝台の方舟」
第23回(1974年)受賞もりたなるお[注 3]「頂」
第24回(1975年)受賞澤田ふじ子[注 4]「石女(うまずめ)」
和田頴太「密猟者(ザ・ボウチャー)」
第25回(1975年)受賞芦原公「関係者以外立入り禁止」
青木千枝子「わたしのマリコさん」
第26回(1976年)受賞作なし
第27回(1976年)受賞志茂田景樹「やっとこ探偵」
金木静「鎮魂夏」
第28回(1977年)受賞川上健一「跳べ、ジョー!B・Bの魂が見てるぞ」
岩城武史「それからの二人」
第29回(1977年)受賞羽村滋「天保水滸伝のライター」
第30回(1978年)受賞達忠「横須賀ドブ板通り」

第31回から第40回

回(年)受賞者受賞作
第31回(1978年)受賞山口明雄[注 5]「ハリウッドを旅するブルース」
山本多津「セカンド・ガール」
第32回(1979年)受賞白河暢子「ウィニング・ボール」
後藤翔如「名残七寸五分」
第33回(1979年)受賞森真沙子「バラード・イン・ブルー」
岡江多紀「夜更けにスローダンス」
第34回(1980年)受賞久和崎康「ラインアップ」
第35回(1980年)受賞阿井渉介[注 6]「第八東龍丸」
第36回(1981年)受賞樋口修吉「ジェームス山の李蘭」
喜多嶋隆「マルガリータを飲むには早すぎる」
第37回(1981年)受賞高林さわ[注 7]「ワバッシュ河の朝」
第38回(1982年)受賞作なし
第39回(1982年)受賞多島斗志之[注 8]「あなたは不屈のハンコ・ハンター」
越沼初美「テイク・マイ・ピクチャー」
第40回(1983年)受賞飯嶋和一「プロミスト・ランド」

第41回から第50回

回(年)受賞者受賞作
第41回(1983年)受賞作なし
第42回(1984年)受賞作なし
第43回(1984年)受賞作なし
第44回(1985年)受賞山崎光夫「安楽処方箋」
第45回(1985年)受賞作なし
第46回(1986年)受賞松村秀樹「大脳ケービング」[注 9]
岸間信明「ファイナル・ゲーム」[注 10]
第47回(1986年)受賞矢吹透「バスケット通りの人たち」
第48回(1987年)受賞加藤栄次「真作譚」
第49回(1987年)受賞杉元伶一「東京不動産キッズ」[注 11]
第50回(1988年)受賞馬場真人「グッバイ・ルビー・チューズディ」[注 12]

第51回から第60回

回(年)受賞者受賞作
第51回(1988年)受賞薄井ゆうじ「残像少年」
第52回(1989年)受賞香里了子「アスガルド」
第53回(1989年)受賞都築直子「エル・キャプ」
第54回(1990年)受賞園部晃三「ロデオ・カウボーイ」
第55回(1990年)受賞二宮隆雄「疾風伝」
小川顕太[注 13]「プラスチック高速桜(スピードチェリー)」
第56回(1991年)受賞小倉千恵「ア フール」
三田つばめ「ウォッチャー」
第57回(1991年)受賞羽島トオル「銀の雨」[注 14]
第58回(1992年)受賞水城昭彦「三十五歳、独身。」
第59回(1992年)受賞渡辺容子[注 15]「売る女、脱ぐ女」
第60回(1993年)受賞延江浩「アタシはジュース」[注 16]

第61回から第70回

回(年)受賞者受賞作
第61回(1993年)受賞西吾郎[注 17]「ふざけんな、ミーノ」
第62回(1994年)受賞和田徹「空中庭園」
広岡千明「猫の生涯」
第63回(1995年)受賞荒尾和彦「苦い酒」
第64回(1996年)受賞岩井三四二「一所懸命」
第65回(1997年)受賞宮崎和雄「洗濯機は俺にまかせろ」
市山隆一「紙ヒコーキ 飛んだ」
第66回(1998年)受賞竹内真「神楽坂ファミリー」
金城一紀[注 18]「レヴォリューションNo.3」
第67回(1999年)受賞上野哲也「海の空 空の舟」
田原弘毅「洗うひと」
第68回(2000年)受賞犬飼六岐「筋違い半介」
第69回(2001年)受賞高尾光「テント」
綿引なおみ「弾丸迷走」
第70回(2002年)受賞栗林佐知「私の券売機」[注 19]

第71回から第73回

回(年)受賞者受賞作
第71回(2003年)受賞竹村肇「ゴーストライフ」
橘かがり「月のない晩に」
第72回(2004年)受賞朝倉かすみ「肝、焼ける」[1]
第73回(2005年)受賞狩野昌人「スリーピーホロウの座敷童子」[注 20]

選考委員

脚注

注釈

出典

関連項目