島本駅

大阪府三島郡島本町桜井にある西日本旅客鉄道の駅

島本駅(しまもとえき)は、大阪府三島郡島本町桜井一丁目にある西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線である。駅番号はJR-A37。「JR京都線」の愛称区間に含まれている。

島本駅
東口(2008年3月)
しまもと
Shimamoto
JR-A36 山崎 (2.2 km)
(5.3 km) 高槻 JR-A38
地図
大阪府三島郡島本町桜井一丁目3番39号
北緯34度52分50.33秒 東経135度39分46秒 / 北緯34.8806472度 東経135.66278度 / 34.8806472; 135.66278 東経135度39分46秒 / 北緯34.8806472度 東経135.66278度 / 34.8806472; 135.66278
駅番号JR-A37
所属事業者西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線A 東海道本線JR京都線
キロ程529.9 km(東京起点)
京都から16.3 km
電報略号シマ
駅構造地上駅橋上駅
ホーム1面2線[1]
乗車人員
-統計年度-
6,798人/日(降車客含まず)
-2021年-
開業年月日2008年平成20年)3月15日
備考業務委託駅[2]
みどりの券売機プラス設置駅
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西口(2008年10月)

概要

JR京都線で最初の業務委託駅である。高槻駅 - 西明石駅間で快速になる列車を含む普通電車のみが停車する。

東口駅前には有料の駐輪場(バイク及び自転車が駐車可能、出入口は回転ゲート式)が設けられている。また、西口は現在のところ一般の自動車が通行可能な道路が整備されておらず、当面は自転車・歩行者専用道路のみ利用できる。

隣の高槻駅との駅間は5.3 kmあり、JR京都線内で最長となっている。また、当駅付近の一帯は鉄道撮影の名所としても知られているため、多くの鉄道ファンが集まる。

歴史

山崎駅高槻駅との間は1876年明治9年)の当区間の路線開業以来、7.5キロメートルもの駅間距離で、新駅構想があった。

島本町内では、国鉄時代から新駅設置に向けた動きがあり、1961年には、国鉄への陳情活動を行ったが、財政上の問題などから見送られてきた。しかし、1997年(平成9年)にJR西日本から同町に対して新駅設置の希望の有無について打診されたことを受けて、町内で設置についての本格的な検討が始まる。同町の1999年度の都市計画マスタープランでは、新駅設置予定地を合宿施設である大阪府立青年の家付近としていたが、同施設が2001年3月に閉鎖されたことで新駅東側及び駅前広場用地の取得に関する問題が解決に向けて大きく前進したため、一気に計画が進展することとなった。駅設置計画当初は2007年3月18日の開業を目指していたが、建設計画が変更されたため、開業は2008年3月15日に延期となった。また、開業式典には橋下徹大阪府知事(当時)がテープカットに参加した。

ホームの設置は、下り方面の線路を移設することでスペースを捻出して行われた。用地買収が難航していた駅西側の一部の土地は、駅開業後も所有者が買収に応じなかったため工事を着工することが出来なかったことから、西口からの歩道は一部通行止めとなっていた。このような状態が暫く続いたが、用地買収が完了し工事が再開され、2009年3月23日に通行止めとなっていた歩道が完成し、新駅設置事業の全てが完了した。

年表

駅構造

島式ホーム1面2線(幅約7メートル、長さ約250メートル=12両編成対応)を持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。当駅の前後区間は複々線だが、内側線を走行する列車のみが停車可能。また、分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。

この区間は小高い築堤上にあるため、当初は駅舎を地下に設置するいわゆる「半地下形式」で建設される計画であったが、当駅は請願駅で島本町が事業費の大半を負担しなければならず、厳しい財政状況もあって建設費用を抑えられる橋上駅に変更された経緯がある。このため、開業が約1年遅れることとなった。

JR西日本交通サービスによる業務委託駅[2]であり、ICOCA利用可能駅(ICOCAの相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)である。

のりば

のりば路線方向行先
1 JR京都線下り高槻大阪方面[4]
2上り京都草津方面[4]
  • 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。

接近メロディ

地元の要望を受け[5]、駅開業時から接近メロディが導入されている。曲は島本町内にサントリー山崎蒸溜所がある[注釈 1] ことに因み、サントリーオールドのCMソング「人間みな兄弟〜夜がくる〜」(作曲:小林亜星)が採用されている[6]2015年平成27年)3月11日まで、列車の入線時の放送では電子ベルの使用が主流となっていたJR京都線内の中間駅では唯一の接近メロディ導入となっていたが[注釈 2]、現在はJR京都線内では島本駅と大阪駅のみがJR京都線標準の接近メロディが使用されていない駅となった[7]

利用状況

「大阪府統計年鑑」と「島本町統計書」によると、2021年(令和3年)度の1日平均乗車人員6,798人である。

開業後の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度1日平均
乗車人員
出典
2007年(平成19年)4,546[* 1]
2008年(平成20年)4,083[* 2]
2009年(平成21年)4,826[* 3]
2010年(平成22年)5,286[* 4]
2011年(平成23年)5,596[* 5]
2012年(平成24年)5,889[* 6]
2013年(平成25年)6,139[* 7]
2014年(平成26年)6,344[* 8]
2015年(平成27年)6,463[* 9]
2016年(平成28年)6,519[* 10]
2017年(平成29年)6,578[* 11]
2018年(平成30年)6,720[* 12]
2019年(令和元年)7,036[* 13]
2020年(令和02年)6,764[* 14]
2021年(令和03年)6,798[* 15]

駅周辺

バス路線

駅東口のロータリー上に「JR島本駅」停留所があり、阪急バスが乗り入れている[8]。路線名は若山台線で、島本町内唯一のバス路線である。

のりば系統・行先備考
140系統:若山台センター阪急水無瀬駅経由
41系統:若山台センター/阪急水無瀬駅阪急水無瀬駅行きは土休日のみ。最終便は深夜バス
50系統:若山台センター
241系統新山崎橋本数わずか

隣の駅

西日本旅客鉄道(JR西日本)
JR京都線(東海道本線)
新快速・快速(京都駅 - 西明石駅間で快速。朝のみ運転)
通過
普通(高槻駅以西は快速となる列車を含む)
山崎駅 (JR-A36) - 島本駅 (JR-A37) - 高槻駅 (JR-A38)

脚注

記事本文

注釈

出典

利用状況

大阪府統計年鑑

関連項目

外部リンク