悲しき雨音
「悲しき雨音」(かなしきあまおと、原題・Rhythm of the Rain)は、1962年11月に発売されたザ・カスケーズの楽曲である。作詞作曲はカスケーズのメンバーであるジョン・クラウド・ガモーの手による。1963年3月9日に米国ポップチャートで3位まで上り詰め、米国イージーリスニングチャートでは2週連続1位に耀いた[1]。またビルボードの年間チャートでも4位にランクインしている[2]。
「悲しき雨音」 | |
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ザ・カスケーズ の シングル | |
B面 | Let Me Be |
リリース | |
ジャンル | ポップス |
時間 | |
レーベル | ヴァリアント・レコード |
作詞・作曲 | ジョン・クラウド・ガモー |
この曲は、1963年3月に全英シングルチャートで5位に食い込み、同年5月にアイルランド・ヒットチャート(英語版)で1位を獲得。カナダでも12週にわたりランクインして最高位は1位[3]。1999年にブロードキャスト・ミュージック・インクが選ぶ「20世紀のテレビ/ラジオで最も演奏された曲」で第9位となっている[4]。
日本ではカスケーズが来日した1968年にリバイバルヒットとなった[5]。
1979年のイギリス映画「さらば青春の光」においてサウンドトラックで使用され、そのサウンドトラックアルバムにも収録された[6]。
テーマ
恋人と離別した男が雨に濡れながら「どこで道を誤ったのか、別れた今でも彼女がいとおしくて仕方ない。雨よもう降らないでおくれ」と切々と歌うバラードである。
ヒットチャート
チャート (1963) | 最高位 |
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オーストラリア (シドニー) | 3 |
ベルギー | 14 |
カナダ (CHUM Chart) | 1 |
アイルランド | 1 |
ノルウェー | 7 |
英国シングルチャート[8] | 5 |
US Billboard Hot 100[9] | 3 |
米国ビルボード イージーリスニングチャート | 1 |
カバー曲
シルヴィ・ヴァルタンのカバー曲
フランスでは、リシャール・アントニー(英語版)により、「En écoutant la pluie」(英訳:Listening to the Rain)というタイトルが付けられて、シルヴィ・ヴァルタンが1963年にカバー曲をリリースをしている。米国の音楽雑誌「ビルボード」によれば、フランス国内で「En écoutant la pluie」が第1位を獲得したとしている[10][11][12]。
トラックリスト
- 7" single RCA Victor 45.277 (1963, フランス)
- A. "En écoutant la pluie" (Rhythm of the Rain)
- B. "Jamais" (Late Date Baby)[13]
- 7" EP Sylvie à l'Olympia RCA 86.007 (1963, フランス)
- A1. "En écoutant la pluie"
- A2. "Jamais"
- B1. "Avec moi"
- B2. "Mon ami"[14]
チャート
チャート (1963) | 最高位 |
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ベルギー (Ultratop 50 Wallonia)[15] | 11 |
ジェイソン・ドノヴァンのカバー曲
「悲しき雨音」 | ||||
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ジェイソン・ドノヴァン の シングル | ||||
初出アルバム『虹色のときめき』 | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ポップ | |||
時間 | ||||
レーベル | PWL | |||
作詞・作曲 | ジョン・クラウド・ガモー | |||
プロデュース | ストック・エイトキン・ウォーターマン | |||
チャート最高順位 | ||||
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ジェイソン・ドノヴァン シングル 年表 | ||||
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ジェイソン・ドノヴァンによるカバー・バージョンはドノヴァンの2枚目のスタジオ・アルバム『虹色のときめき』に収録され、アルバムから4枚目のシングルとしてリリースされた。
2008年には4枚目のスタジオ・アルバム『レット・イット・ビー・ミー』に再レコーディングしたバージョンを収録している。
その他のカバー曲
- オランダのティーンアイドルであるRob de Nijs(英語版)が1963年に「Ritme van de regen」というタイトルでカバー曲を発売した。元々はB面の曲だったが大ヒットとなり、Rob de Nijsは一躍スターダムにのし上がった[16]。
- ゲイリー・ルイス&ザ・プレイボーイズが1969年にカバーした曲は、Billboard Hot 100で63位となっている[17]。
- パット・ロバーツが1972年にカバーした曲は、カントリーチャート(英語版)で34位となった[18]。
- ジャッキー・ウォード(英語版)が1978年にリリースした曲はカントリーチャートで11位を記録している[19]。
- ニール・セダカが1984年にカバーした曲は、アダルトコンテンポラリー・チャート(英語版)で37位となった[20]。
- ダン・フォーゲルバーグが1990年にリリースした曲は、アダルトコンテンポラリー・チャートで3位となる大ヒット曲となった[21]。