新越谷駅

日本の埼玉県越谷市南越谷にある東武鉄道の駅

新越谷駅(しんこしがやえき)は、埼玉県越谷市南越谷一丁目にある、東武鉄道伊勢崎線である。「東武スカイツリーライン」の愛称区間に含まれる。駅番号TS 20

新越谷駅
東口駅ビル(2012年10月)
しんこしがや
Shin-koshigaya
TS 19 蒲生 (1.0 km)
(1.5 km) 越谷 TS 21
地図上は南越谷駅
所在地埼玉県越谷市南越谷一丁目11-4
北緯35度52分30.67秒 東経139度47分23.66秒 / 北緯35.8751861度 東経139.7899056度 / 35.8751861; 139.7899056 東経139度47分23.66秒 / 北緯35.8751861度 東経139.7899056度 / 35.8751861; 139.7899056
駅番号TS20
所属事業者東武鉄道
所属路線伊勢崎線(東武スカイツリーライン)
キロ程22.9 km(浅草起点)
電報略号シコヤ
駅構造高架駅
ホーム2面4線
乗降人員
-統計年度-
[東武 1]134,580人/日
-2022年-
開業年月日1974年昭和49年)7月23日
乗換南越谷駅JR武蔵野線
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新越谷駅
配線図

蒲生駅

1234


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越谷駅

歴史

1973年4月1日に国鉄(現・JR)武蔵野線府中本町駅 - 新松戸駅間が開業し、県南部を横断して東西方向の交通が便利になった。東武伊勢崎線と交差する箇所に南越谷駅が開業したが、開業当初は東武伊勢崎線の駅がなかったため、乗換客は約1キロメートル離れた蒲生駅からの徒歩連絡を余儀なくされた。これは越谷市と東武鉄道の間で駅舎の用地買収に関する交渉が難航していたことによる。用地交渉の結果、越谷市の市有地のうち複々線用地を東武鉄道に譲渡してそれ以外は東武鉄道が買収することで決着し、1974年7月23日に武蔵野線との乗換駅として当駅、新越谷駅が開業した。開業当初に想定されていた一日平均乗降人員は25,000人であり、普通列車のみの停車駅となった。

武蔵野線は開通当初から高架駅だったのに対し、東武伊勢崎線は地上駅だったために街は東西に分断された。沿線開発が進むにつれて列車の本数が増え、踏切による交通渋滞が絶えなかった。その問題を解決するために1989年に都市計画に基づく高架複々線化工事が着工となり、1993年に下りホームが[1]、1994年に上りホームが高架となり[2]、踏切が除却された。1997年に草加駅 - 越谷駅間の複々線化が完成し、この時に実施したダイヤ改正で準急停車駅となった。1998年に梶建築設計事務所設計による[3]5階建ての新駅舎が竣工し、駅ビル「新越谷ヴァリエ」がオープンした[4]

年表

駅構造

島式ホーム2面4線を有する高架駅。内側2線は緩行線、外側2線は急行線である。

元々は、当地で交差する武蔵野線が地上を走る伊勢崎線を跨いでいた。後の同線の高架化に伴い、武蔵野線の高架橋の上を伊勢崎線がさらに跨ぐ形となった。そのため、当駅は5階建てのビル程度の高さにあり、駅を挟んで南北に急勾配区間が存在する。なお、当駅建設当時は地上に2面2線のホームがあり、武蔵野線高架の南側に橋上駅舎が存在していた。その後高架工事の際に1面2線のホームに変更された。東武鉄道は、複々線化後も地平ホームで当駅を運用する予定であったが、地上路線による地域分断を避けたい越谷市をはじめとする地元の強い要望によって、武蔵野線の上を跨ぐ形での立体交差となった。

のりば

番線路線方向軌道行先
1 東武スカイツリーライン上り急行線北千住とうきょうスカイツリー浅草
半蔵門線 渋谷 東急田園都市線 中央林間方面
2緩行線獨協大学前・北千住・とうきょうスカイツリー・浅草・
日比谷線 中目黒方面
3下り北越谷北春日部東武動物公園 日光線 南栗橋方面
4急行線春日部・東武動物公園・ 伊勢崎線 久喜 日光線 南栗橋方面
  • 上記の路線名は旅客案内上の名称(「東武スカイツリーライン」は愛称)で表記している。
  • 春日部方面への準急・区間準急は当駅から各駅に停車する(北越谷までは複々線外側の急行線を走る)[10]。ラッシュ時は2駅先の北越谷止まりの各駅停車が多いため、それを補う形となっている。
  • 駅ビル「ヴァリエ」が駅を包み込むように立地する。改札口は駅ビル3階へ向かう小さいものと西口方面への大きいものとがある[11]
  • 南越谷駅への乗り換えは改札口を出て、屋根のある地上の連絡通路を通る。両駅とも高架駅ではあるが、相互乗り換えの際は両駅ともエスカレーターやエレベーター等が設けられてはいるが一旦地上に降りる必要があるため、乗り換えには若干時間を要する。
  • 特急は全列車が通過するが、浅草駅発の臨時夜行列車「尾瀬夜行」「スノーパル」は当駅に停車する。日比谷線直通では、2020年6月6日に有料座席指定列車「THライナー」の運転を開始し、当駅も停車駅となる。当駅では朝の恵比寿行きが乗車のみ、夕方以降の久喜行きは降車のみ取り扱いとなり、東武スカイツリーライン・伊勢崎線内のみの乗車はできない[12]。それに合わせる形で、当駅を発着する普通列車は一部を除き日比谷線直通となったため、浅草駅方面への行き来をする場合は北千住駅もしくは西新井駅草加駅・当駅などで乗り換える必要がある[13]
  • ホームの天井は北越谷駅同様2番線と3番線の間にある柱で支えられており、ホーム上には柱がほとんどない。
  • 駅名標の隣接駅名表記は草加駅と西新井駅と同様急行線と緩行線で分かれている。同じ急行停車駅である越谷駅と北千住駅については、前者は下り方の準急・区間準急が各駅に停車するため、後者は全ホーム普通列車が発着できる構造のため緩行線の駅名となっている。

バリアフリー対応

自動券売機
駅入口 - 改札口間連絡状況
改札口 - ホーム間連絡状況
  • エレベーター有
トイレ

利用状況

2022年度の一日平均乗降人員134,580人である[東武 1]。伊勢崎線内では北千住駅に次ぐ第2位である。東武鉄道全体でも、2012年度に柏駅を上回り、北千住駅、池袋駅和光市駅朝霞台駅に次ぐ第5位となった。

開業当初、当駅周辺は田園地帯であり、乗換駅としても乗降人員が少なかった。しかし、駅周辺の開発が進んだことにより、1985年度からは準急停車駅の越谷駅を、1988年度からは春日部駅を上回る乗降人員となった。1993年度以降は一時期減少したものの、当駅に準急が停車するようになった1997年度は増加に転じた。それ以降、現在に至るまで増加傾向が続いている。

開業以降の一日平均乗降人員および乗車人員の推移は下表のとおりである。

年度別一日平均乗降・乗車人員[14]
年度一日平均
乗降人員[15]
一日平均
乗車人員[16]
[17] 1974年(昭和49年)7,647
1975年(昭和50年)21,74910,738
1976年(昭和51年)10,467
1977年(昭和52年)14,590
1978年(昭和53年)16,100
1979年(昭和54年)19,546
1980年(昭和55年)41,65720,829
1981年(昭和56年)22,570
1982年(昭和57年)23,901
1983年(昭和58年)25,131
1984年(昭和59年)27,025
1985年(昭和60年)57,82529,044
1986年(昭和61年)31,356
1987年(昭和62年)34,160
1988年(昭和63年)37,818
1989年(平成元年)40,566
1990年(平成02年)88,18243,421
1991年(平成03年)45,520
1992年(平成04年)47,014
1993年(平成05年)47,723
1994年(平成06年)47,672
1995年(平成07年)47,181
[18] 1996年(平成08年)92,28646,489
1997年(平成09年)50,169
1998年(平成10年)103,67753,925
1999年(平成11年)113,09755,271
2000年(平成12年)109,61357,182
2001年(平成13年)115,32158,088
2002年(平成14年)116,08058,567
2003年(平成15年)119,00360,200
2004年(平成16年)120,80761,188
2005年(平成17年)121,04361,285
2006年(平成18年)122,78562,147
2007年(平成19年)128,24764,166
2008年(平成20年)132,53566,236
2009年(平成21年)133,48966,606
2010年(平成22年)134,20966,875
2011年(平成23年)135,53267,579
2012年(平成24年)140,31169,849
2013年(平成25年)143,60471,503
2014年(平成26年)143,12571,246
2015年(平成27年)147,99473,694
2016年(平成28年)150,58174,487
2017年(平成29年)152,54075,491
2018年(平成30年)[東武 2]153,30475,921
2019年(令和元年)[東武 3]151,31675,005
2020年(令和02年)[東武 4]112,019
2021年(令和03年)[東武 5]125,073
2022年(令和04年)[東武 1]134,580

駅周辺

武蔵野線の交点である当地に駅が開業してからは交通の要衝として栄え、伊勢崎線の複々線化後はさらに大規模な商業施設が急速に集積した。また周囲の住宅地開発も進行する一方で、これらも乗降客数増加の一因となっている。

乗換駅
行政
日本郵政グループ事業所
金融機関
商業施設
病院
学校
予備校
その他

路線バス

東口

乗り場系統主要経由地行先運行会社備考
新越谷駅東口1ミッドナイトアロー
春日部
せんげん台駅西口春日部駅西口東武バスセントラル深夜急行バス
コロナ禍の為
長期運休中
ミッドナイトアロー
吉川・三郷・南流山
越谷レイクタウン駅入口・吉川団地・吉川駅入口・
吉川美南駅新三郷駅三郷駅北口
南流山駅
3南-01大森機械工業・昭和図書新越谷駅東口グローバル交通平日朝夕運転

西口

乗り場系統主要経由地行先運行会社
新越谷駅西口1  羽田空港東武バスセントラル
京浜急行バス
しらこばと号 成田空港
(コロナ禍の為運休中)
東武バスセントラル
東京空港交通
千葉交通
あだたら号佐野新都市バスターミナル西郷バスストップ
矢吹泉崎バスストップ須賀川営業所
郡山駅前東武バスセントラル
福島交通
3新越11越谷ファミリータウン入口・越谷駅西口・
神明町二丁目・釣上
東川口駅北口国際興業バス
4新越01赤山三丁目・出羽小学校入口七左七丁目朝日自動車
新越02赤山三丁目・出羽小学校入口・七左七丁目出羽地区センター

その他

  • 駅名は開業当時に越谷市内で一番新しくできた東武鉄道の駅であることから「新越谷」と命名されているが後年越谷市内の鉄道駅では2008年平成20年)3月15日、JR武蔵野線に越谷レイクタウン駅が開業しており、当駅が最も新しいわけではない。2016年(平成28年)には当駅の西側に「新越谷」の地名が誕生している。
  • 新越谷駅の隣駅で1.0 km浅草方(南側)にある蒲生駅は、1899年明治32年)12月20日の開業時から1908年(明治41年)12月25日の移転までは現在地より1.2 km久喜方(北側)に設置され、現在の新越谷駅に極めて近い位置で営業しており、現在の新越谷駅周辺地区においては66年間の空白の後に東武鉄道の駅が再び設置されたこととなる。

隣の駅

東武鉄道
東武スカイツリーライン
  • THライナー停車駅(久喜行きは降車のみ、恵比寿行きは乗車のみの取扱い)
急行・区間急行・準急・区間準急(準急・区間準急は越谷方当駅から各駅に停車)
草加駅 (TS 16) - 新越谷駅 (TS 20) - 越谷駅 (TS 21)
普通
蒲生駅 (TS 19) - 新越谷駅 (TS 20) - 越谷駅 (TS 21)

脚注

注釈

出典

東武鉄道の1日平均利用客数

外部リンク