日本架空説
『日本架空説』(にっぽんかくうせつ)は、シンガーソングライターさだまさしの2000年9月21日発表のソロ26枚目のオリジナル・アルバムである。
『日本架空説』 | ||||
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さだまさし の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | J-POP | |||
レーベル | フリーフライト | |||
プロデュース | 渡辺俊幸 | |||
チャート最高順位 | ||||
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さだまさし アルバム 年表 | ||||
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概要
さだのこよなく愛する日本の美しい情景を描いた作品で構成されている。タイトルは、そのような美しい日本は実は最初から存在しなかったのではないかという意味であり、1995年の『さよなら にっぽん』と同様に、日本の現状に対する憂いを逆説的に表現したものとなっている。
また、さだはこの年の6月22日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでコンサートを行っており、それに先立ってこのアルバムの一部のレコーディングをロンドンのスタジオ(Air Lyndhurstおよびアビー・ロード・スタジオ)で行った。
ジャケットの題字は、さだの親友である画家の原田泰治が揮毫した。
収録曲
- 飛沫(しぶき)
- 横断歩道で手を上げて待つ子供の姿を大人に対する信頼の象徴と捉え、その信頼を裏切った大人の後ろめたさと子供達が向けていた信頼の消滅の過程を描く作品。
- 風炎(フェーン)
- アパート物語
- 城のある町
- 天空の村に月が降る
- The Day After Tomorrow ~明後日まで~
- ビートルズの「イエスタデイ」に対するさだのアンサーソング。ロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートに先立ちアビー・ロードの第2スタジオで作曲、レコーディングした。レコーディング中に急遽コンサートで発表することが決まり、その日の内に作詩、コンサート当日に初歌唱した。
- 舞姫
- 八ヶ岳に立つ野ウサギ
- 月蝕
- 最期の夢
- 「もしも人生の最期に望みどおりの夢を見られるとしたら、何を見たいか?」というテーマの作品。さだによれば、これは自分の一生を賭けた質問である。
- 大河原遁の漫画『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』にこの楽曲をモチーフとするエピソードがある。
曲注釈
主な参加ミュージシャン
ほか