最大の都市の一覧の変遷

本稿では、歴史家の推定による世界最大の人口を有した人類居住地を列挙する。以下の一覧では、およそ1000〜2000人の人口を有する紀元前7000年の古代オリエントの原始都市であった時代から、2600万人の人口を抱える2000年の東京圏までを記載する。アレクサンドリア、ローマ、あるいはバグダッドは、早くとも紀元前100年、遅くとも紀元後925年に100万人の人口を有した最初の都市であり得る。長安、開封、杭州、南京、北京、及び江戸は、後に人口が100万人に到達した可能性がある都市である。また、ロンドンが初の200万都市であること、ニューヨークが初の1000万都市であること、及び東京圏が初の2000万都市であることについては、広く合意されている。

1955年より、東京圏が世界で最も多くの人口を擁する都市圏であり続けており、2020年には人口は3739万人を超えている。2030年までには、東京圏の人口減少もあり、ジャカルタが東京圏を追い抜くと見込まれている。

資料間の相違からもわかるように、19世紀以前、特に古代における数字はいずれも確定的なものではない。各種国勢調査が実施される以前の人口規模の推定は、至難の業である。