美方大納言小豆
兵庫県美方郡で栽培されているアズキの一種
美方大納言小豆(みかただいなごんあずき)は、兵庫県の但馬地方にある美方郡で栽培されているアズキの一種。原産地は香美町小代区である。
歴史
- 美方郡では、古くから良質のアズキが栽培されていた。郷土史家の古川哲男によると、その歴史は少なくとも江戸時代にさかのぼる。[1]当時、アズキなど雑穀は焼き畑農業で生産されていた。[1]その後、棚田の転作作物として自家用または換金作物の形で細々と作られていた。[2]
- 1981年 - 兵庫県農業総合センター農業試験場但馬分場(現在の兵庫県立農林水産技術総合センター北部農業技術センター農業・加工流通部)が、美方町(現在の香美町小代区)から在来種を収集。[3][1]
- 1985年 - 上記から「美方白莢大納言」を選定し、普及を開始。これが現在「美方大納言小豆」として栽培されている品種である。[1][3]
- 2000年 - 美方大納言小豆の産地形成の気運が高まる。[1]
- 2011年 - 香美町・新温泉町・JAたじま・兵庫県により、美方大納言小豆ブランド推進協議会が発足。[2][3]
特徴
産地
兵庫県の但馬地方にある美方郡香美町・新温泉町。[4][1]棚田での栽培が多いため、大量生産は難しいが、昔ながらの手まき、手ぼり、手よりによる栽培が行われている。[1]
その他
参考文献
- 廣田智子(2014):兵庫県における特産小豆「美方大納言」のブランド化支援研究について.豆類時報No.75.
- ひょうごの在来種保存会 編著 『ひょうごの在来作物―つながっていく種と人―』 2016年3月 神戸新聞総合出版センター。