荒川橋梁 (京成本線)
荒川橋梁(あらかわきょうりょう)は、京成電鉄本線の京成関屋駅 - 堀切菖蒲園駅間の荒川(荒川放水路)に位置する鉄道橋である。荒川放水路橋梁(あらかわほうすいろきょうりょう)とも呼ばれている[1]。
荒川橋梁 | |
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荒川橋梁(2014年6月) | |
基本情報 | |
国 | 日本 |
所在地 | 東京都足立区 - 葛飾区 間 |
交差物件 | 荒川 |
建設 | -1931年 |
座標 | 北緯35度44分45.5秒 東経139度49分08.8秒 / 北緯35.745972度 東経139.819111度 |
構造諸元 | |
形式 | ワーレントラス橋 |
材料 | 鋼 |
全長 | 446.99 m |
最大支間長 | 61 m |
関連項目 | |
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式 |
本項では隣接する綾瀬川に位置する綾瀬川橋梁(あやせがわきょうりょう)に付いても記述する。
京成本線荒川橋梁
概要
本橋梁は1931年(昭和6年)3月に完成し、同年12月19日の青砥駅 - 日暮里駅間開業と同時に供用を開始した。全長446.99 mの橋梁である[2]。また、約27メートル下流側[3]には東京都道314号言問大谷田線の堀切橋が平行して架かっている。
開業時より現在に至るまで、本橋梁は両端が6スパンの単線上路式プレートガーター橋[4]、中間が61.0 m(200呎)3スパンの複線下路式曲弦ワーレントラス橋である。トラスは東京石川島造船所製である。
映像作品
京成本線綾瀬川橋梁
概要
本橋梁は荒川橋梁と共に完成し、青砥駅 - 日暮里駅間開業と同時に供用を開始した。全長30.5 m(100呎)の橋梁である[2]。
開業時より現在に至るまで、本橋梁は両端が1スパンの単線上路式プレートガーター橋、中間が1スパンの複線下路式平行弦ワーレントラス橋である。トラスは東京石川島造船所製である。
架け替え工事計画
1931年の架設当時は問題が無かった荒川橋梁の堤防部分であったが、その後の高度経済成長期に地下水や天然ガス採取などが下町一帯でおこなわれたことにより[5]、時期が経過するにつれ広域的な地盤沈下が起こり海抜ゼロメートル地帯が形成され、この荒川橋梁の部分の堤防が他の場所と比較して低い事で治水上や安全上の問題が生じる恐れが出たため、京成電鉄や国土交通省等は荒川橋梁および綾瀬川橋梁の架け替えを決定し、2007年度を目途に工事を実施する計画がある[6]。事業区間は京成関屋駅〜堀切菖蒲園駅間の約1.5 kmで[7]、2009年から2013年にかけて環境アセスメントが実施され、2014年より詳細設計に着手された。また、この架替事業を契機として堀切地区の街づくり(密集事業)とも連携して進められることとなった[8]。計画では現橋の北側(上流側)に平行弦ワーレントラス橋を架ける予定である[9]。その後荒川橋梁架替事業の説明会が2016年11月30日旧小谷野小学校体育館にて開催され[10]、翌年4月より用地測量が行なわれ[8]、用地取得が進められている。
隣の橋
- (上流) - 首都高速中央環状線 - 中の橋 - 綾瀬川橋梁 - 堀切橋 - 堀切小橋 - (下流)
脚注
参考文献・出典
- 中川浩一「京成本線荒川橋梁の謎」鉄道ピクトリアル No.632 (2007年3月臨時増刊号) 京成電鉄特集 p121 -p123
- “一般河川荒川水系荒川改修事業に伴う京成本線荒川橋梁及び綾瀬川橋梁架替工事 調査計画書” (PDF). 東京都. 2020年4月2日閲覧。
- 国土交通省 荒川下流河川事務所ホームページ
外部リンク
- 歴史的鋼橋 荒川放水路橋梁(土木学会) - 橋に関する詳細なデータがある。
- 歴史的鋼橋 綾瀬川橋梁(土木学会) - 橋に関する詳細なデータがある。
- 京成本線荒川橋梁架替事業 (PDF) - 国土交通省関東地方整備局