馬琳

中国の卓球選手 (1980 - )

馬 琳(ば りん、拼音:Mǎ Lín、仮名転写:マ リン、英語: Ma Lin1980年2月19日 - )は、中国遼寧省瀋陽市出身の元卓球選手。2004年アテネオリンピック男子ダブルス・2008年北京オリンピック男子シングルス・男子団体金メダリスト。男子卓球史上唯一オリンピック3種目制覇を達成している。

馬 琳
2013世界選手権男子ダブルス準決勝の馬琳
基本情報
ラテン文字Ma Lin
生年月日 (1980-02-19) 1980年2月19日(44歳)
国籍中華人民共和国の旗 中華人民共和国
出身地中華人民共和国の旗 中国遼寧省瀋陽市
血液型O型
選手情報
最高世界ランク1位 (2007年9月[1])
現在世界ランク825位 (2021年10月19日[2])
利き腕
グリップペンホルダー
ラケット馬林エキストラオフェンシブ-中国式
フォア面ラバー国天NEO2蓝海绵42度
バック面ラバーラクザ7soft
戦型裏ソフトドライブ型
ITTFサイトITTFプロフィール
経歴
代表中華人民共和国の旗 中国代表英語版 1994-2013
ITTFワールドツアー戦歴
生涯成績304試合 245勝 勝率81%
世界卓球選手権戦歴
出場大会数15
初-最終出場1997 - 2013
受賞歴
世界卓球殿堂 2010
獲得メダル
中華人民共和国の旗 中華人民共和国
男子卓球
オリンピック
2004 アテネ男子ダブルス
2008 北京男子シングルス
2008 北京男子団体
世界卓球選手権
1999 アイントホーフェン男子シングルス
1999 アイントホーフェン混合ダブルス
2000 クアラルンプール男子団体
2001 大阪男子シングルス
2001 大阪男子団体
2003 パリ男子ダブルス
2003 パリ混合ダブルス
2004 ドーハ男子団体
2005 上海男子シングルス
2005 上海男子ダブルス
2006 ブレーメン男子団体
2007 ザグレブ男子シングルス
2007 ザグレブ男子ダブルス
2007 ザグレブ混合ダブルス
2008 広州男子団体
2009 横浜男子シングルス
2010 モスクワ男子団体
2011 ロッテルダム男子ダブルス
2012 ドルトムント男子団体
2013 パリ男子ダブルス
■テンプレート ■プロジェクト:卓球 ■選手一覧

6歳の時に卓球を始め、1990年に遼寧省のチームに、1994年には中国代表チームに入った。引退後の2017年4月から女子中国代表一軍のコーチを務めている。

プレースタイル

ペンホルダー選手。バックハンド技術はショート、プッシュに加えて裏面打法も使い、年を重ねるごとに多彩になっていっている。卓球王国裏面打法特集では第二世代の代表とされている[3][4]。フットワークを重視したフォア主戦とカウンターを重視した両ハンド主戦の2つの戦術を使い分ける。また、サービス、台上技術のレベルが非常に高く、特にサービスはインパクトが異常に速く、かつ多彩で強烈な回転を誇るため、「マジカルサービス」と呼ばれることもあるほど。

精神面が弱く流れが悪くなると試合態度が悪くなる。この点において、サムソノフボルと比較されることがあり、この点が実力はありながらも、世界選手権オリンピックといったビッグタイトルを獲得できない要因との指摘もあった。(この間、無冠の帝王と呼ばれていた)[誰によって?]

2008年北京オリンピックにて悲願のビッグタイトルを手に入れた。この他、ダブルスの名手とも知られており、世界選手権オリンピックにおいて優勝4回、準優勝3回、3位2回を誇る。なお、オリンピック男子において大満貫(シングルス、ダブルス、団体すべての優勝)を成し遂げた唯一の選手である。(本人もこのことに言及している)

その他

1997年から2013年までの全ての世界選手権に出場し、中国代表としての世界選手権への最多連続出場記録(15回)を持っている。(2022年現在で2位は馬龍の14回)

2007年の世界選手権決勝後に行われた記者会見において祖父が自殺したことを知り涙を流した。(卓球レポート2007年8月号)

主な戦績

脚注

外部リンク