1839峰

1839峰(いっぱーさんきゅうほう[注釈 1])は、北海道日高振興局日高郡新ひだか町にある標高1,842 mのである。日高山脈中部主稜線上のヤオロマップ岳から西に派生する支稜線上に位置し、一目瞭然の魁偉な山容を持つ[6]日高山脈襟裳国定公園に含まれる。

1839峰
南東の神威岳より望む1839峰
標高1,842 m
所在地日本の旗 日本 北海道日高郡新ひだか町
位置北緯42度32分22秒 東経142度48分29秒 / 北緯42.53944度 東経142.80806度 / 42.53944; 142.80806 東経142度48分29秒 / 北緯42.53944度 東経142.80806度 / 42.53944; 142.80806
山系日高山脈
初登頂斉藤長寿郎(1929年
1839峰の位置(日本内)
1839峰
1839峰の位置
プロジェクト 山
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1929年7月、慶應義塾大学の斎藤長寿郎らがコイカクシュサツナイ川を登路にとって登頂。冬期は1934年3月、北海道大学の伊藤紀克らがコイカクシュサツナイ岳から往復している[6]

「1839峰」は旧標高に由来するが、国土地理院地形図、2万5千分1「ヤオロマップ岳」に山名として記載されたのは1977年10月30日に発行された版以降、5万分1「札内川上流」では1996年12月1日発行の版以降である。しかし「1839峰」と記載される以前の1976年の測量で、既に標高は1842mとされており、1977年の2万5千分1「ヤオロマップ岳」、同年の5万分1「札内川上流」では1842mと記されている。

登山

所在地である新ひだか町側からシビチャリ山を越えていく南西尾根があるものの、これは積雪期のコースである。コイカクシュシビチャリ川にあるペテガリ山荘からの登山道は、ペテガリ岳までしかない。ここからルベツネ山、ヤオロマップ岳を経て稜線伝いに行くことができるが、距離が長く、這松漕ぎに終始するので、このコースがとられることはあまりない。最も一般的なのは、札内川とかちリュウタン湖の上流にある札内二股橋からコイカクシュサツナイ川を溯り、標高645mの地点で左俣と右俣を分ける尾根に取り付き、コイカクシュサツナイ岳、ヤオロマップ岳を経由するコースである。稜線の這松は濃く、札内二股橋から、上り約13時間、下り約10時間、山中二泊を要する。また、サッシビチャリ沢南面右俣直登沢、ナナシ沢川三ノ沢、ナナシ沢川北面直登沢など、沢からのルートが数本あるが、いずれも難度が高く、熟達者向きなので省略する。

参考画像

近隣の山

  • コイカクシュサツナイ岳 (1,721 m)
  • ヤオロマップ岳 (1,794.3 m)
  • ルベツネ山 (1,727.3 m)
  • ペテガリ岳 (1,736.2 m)

脚注

注釈

出典

関連文献

  • 梅沢俊、菅原靖彦、長谷川哲『最新第3版 北海道夏山ガイド4 日高山脈の山々』北海道新聞社、2020年。
  • 山と谷作成会議『新版 北海道の山と谷2 日高・道東』富士コンテム、2018年。

関連項目