1970年のNFL

1970年のNFL1970年9月18日に開幕したNFL51回目のレギュラーシーズンである。この年からAFLとNFLが正式合併した。1971年1月17日フロリダ州マイアミ第5回スーパーボウルが開催され、翌週1月24日にはオールスター戦であるプロボウルがAFC対NFCとしては初めて開催された[1]

1970年のNFL
レギュラーシーズン
日程1970年9月18日 - 1970年12月20日
プレイオフ
開幕日1970年12月26日
AFC優勝ボルチモア・コルツ
NFC優勝ダラス・カウボーイズ
第5回スーパーボウル
開催日1971年1月17日
開催都市フロリダ州マイアミ
スタジアムマイアミ・オレンジボウル
チャンピオンボルチモア・コルツ
プロボウル
開催日1971年1月24日
開催都市カリフォルニア州ロサンゼルス
スタジアムロサンゼルス・メモリアル・コロシアム
NFLシーズン
« 1969
1971»
« AFL

AFL-NFL合併

1969年シーズン終了時点で、NFLが16チーム、AFLが10チームであったので、合併後の両カンファレンスのバランスを取るために、NFLからAFLへ3チームが移籍しなければならなかった。1969年3月、インディアナポリス・コルツピッツバーグ・スティーラーズクリーブランド・ブラウンズがこの3チームとなることを合意した。そして、1970年1月、2カンファレンス3地区制のチーム構成が決定された。

ドラフト

1970年1月27-28日にドラフトが行われ、17巡442名が指名された。全体1位テリー・ブラッドショーピッツバーグ・スティーラーズに指名された。

主なルール変更

AFL-NFL合併に伴い、ルールが調整された。

  • AFLで行われていた2ポイントコンバージョンが廃止された[2]
  • オフィシャルクロックをスタジアムのクロックにすることになった。これはAFLですでに行われていたことである。
  • 今までNFLの選手のユニフォームには名前が付けられていなかったが、AFLに合わせてユニフォームの背中に名前を付けることが規定された。

日程

各チーム14試合の対戦相手は、以下のように組まれた。4チーム所属地区と5チーム所属地区の対戦は原則2試合組まれたが、各カンファレンス1チームずつ、1試合足りなくなるため、該当チーム同士の他カンファレンス対決を1試合増やした。このシーズンでは、49ERSとブロンコスがこのチームに該当する。

  • 西・中地区(49ERS、ブロンコス除く)
    • 同地区(6試合)
    • 同カンファレンス他地区
  • 西地区 vs. 中地区(3試合)
  • vs. 東地区(2試合)
    • 他カンファレンス(3試合)
  • 49ERS、ブロンコス
    • 同地区(6試合)
    • 同カンファレンス他地区
  • 西地区 vs. 中地区(3試合)
  • vs. 東地区(1試合)
    • 他カンファレンス(3試合)
    • 49ERS vs. ブロンコス(1試合)
  • 東地区
    • 同地区(8試合)
    • 同カンファレンス他地区(3試合)
    • 他カンファレンス(3試合)

レギュラーシーズン順位表

AFC東地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)ボルチモア・コルツ1121.8216-1-18-2-132123422.916.76.2
(W)マイアミ・ドルフィンズ1040.7146-28-329722821.216.34.9
ニューヨーク・ジェッツ4100.2862-62-925528618.220.4-2.2
バッファロー・ビルズ3101.2503-4-13-7-120433714.624.1-9.5
ボストン・ペイトリオッツ2120.1432-62-914936110.625.8-15.1
AFC中地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)シンシナティ・ベンガルズ860.5713-37-431225522.318.24.1
クリーブランド・ブラウンズ770.5004-27-428626520.418.91.5
ピッツバーグ・スティーラーズ590.3573-35-621027215.019.4-4.4
ヒューストン・オイラーズ3101.2502-43-7-121735215.525.1-9.6
AFC西地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)オークランド・レイダース842.6434-0-27-2-230029321.420.90.5
カンザスシティ・チーフス752.5712-3-17-3-127224419.417.42.0
サンディエゴ・チャージャーズ563.4642-2-24-4-328227820.119.90.3
デンバー・ブロンコス581.3931-4-13-6-125326418.118.9-0.8
NFC東地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)ダラス・カウボーイズ1040.7145-37-429922121.415.85.6
ニューヨーク・ジャイアンツ950.6436-26-530127021.519.32.2
セントルイス・カージナルス851.6075-36-532522823.216.36.9
ワシントン・レッドスキンズ680.4293-54-729731421.222.4-1.2
フィラデルフィア・イーグルス3101.2501-71-9-124133217.223.7-6.5
NFC中地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)ミネソタ・バイキングス1220.8575-110-133514323.910.213.7
(W)デトロイト・ライオンズ1040.7144-27-434720224.814.410.4
グリーンベイ・パッカーズ680.4292-44-719629314.020.9-6.9
シカゴ・ベアーズ680.4291-55-625626118.318.6-0.4
NFC西地区
チーム勝率DivCon総得点総失点平均得点平均失点得失差
(V)サンフランシスコ・49ers1031.7503–2–16–3–135226725.119.16.1
ロサンゼルス・ラムズ941.6794–1–17–3–132520223.214.48.8
アトランタ・ファルコンズ482.3573–2–13–6–220626114.718.6-3.9
ニューオーリンズ・セインツ2111.1790–5–12–8–117234712.324.8-12.5
AFC

チーム
勝率DIVCONSOSSOV
地区優勝
1コルツ1121.8216-1-18-2-1
2レイダース西842.6434-0-27-2-2
3ベンガルズ860.5713-37-4
ワイルドカード
4ドルフィンズ1040.7146-28-3
レギュラーシーズン敗退
5チーフス西752.5712-3-17-3-1
6ブラウンズ770.5004-27-4
7チャージャーズ西563.4642-2-24-4-3
8ブロンコス西581.3931-4-13-6-1
9スティーラーズ590.3573-35-6
10ジェッツ4100.2862-62-9
11オイラーズ3101.2502-43-7-1
12ビルズ3101.2503-4-13-7-1
13ペイトリオッツ2120.1432-62-9
NFC

チーム
勝率DIVCONSOSSOV
地区優勝
1バイキングス1220.8575-110-1
249ers西1031.7503–2–16–3–1
3カウボーイズ1040.7145-37-4
ワイルドカード
4ライオンズ1040.7144-27-4
レギュラーシーズン敗退
5ラムズ西941.6794–1–17–3–1
6ジャイアンツ950.6436-26-5
7カージナルス851.6075-36-5
8レッドスキンズ680.4293-54-7
9パッカーズ680.4292-44-7
10ベアーズ680.4291-55-6
11ファルコンズ西482.3573–2–13–6–2
12イーグルス3101.2501-71-9-1
13セインツ西2111.1790–5–12–8–1

プレイオフ

トーナメント表

            
ディヴィジョナルプレイオフ
  12月27日
オークランド・コロシアム
    
AFCチャンピオンシップ
 ドルフィンズ 14
  1月3日
メモリアル・スタジアム
 レイダース 21 
 レイダース 17
12月26日
メモリアル・スタジアム
   コルツ 27 第5回スーパーボウル
 ベンガルズ 0
  1月17日
マイアミ・オレンジボウル
 コルツ 17 
 コルツ 16
12月26日
コットン・ボウル
NFCチャンピオンシップ  カウボーイズ 13
 ライオンズ 0
  1月3日
キーザー・スタジアム
 カウボーイズ 5 
 カウボーイズ 17
12月27日
メトロポリタン・スタジアム
   49ers 10 
 49ers 17
  
 バイキングス 14 
  • 同地区のチームが対戦しないように、ディヴィジョナルプレイオフの試合は組まれている。
  • いずれのホームで開催するかについては現行のシード順ではなく、毎年のローテーションで決定されていた。
  • 対戦カードといずれのホームで試合を行うかはレギュラーシーズンの成績によるものではなく、
    毎年のローテーションであらかじめ決められている。

受賞者

受賞者ポジションチーム
スーパーボウルMVPチャック・ハウリーLBダラス・カウボーイズ
MVPジョン・ブロディQBサンフランシスコ・49ers
最優秀コーチディック・ノーランHCサンフランシスコ・49ers
最優秀新人攻撃選手デニス・ショウQBバッファロー・ビルズ
最優秀新人守備選手ブルース・テイラーCBサンフランシスコ・49ers


プロボウル

詳細は「1971年のプロボウル英語版」を参照

脚注