2024年の台風

2024年の台風(2024ねんのたいふう、太平洋北西部および南シナ海[注 1]で発生した熱帯低気圧)のデータ。データは基本的に日本の気象庁の情報に基づき、気象庁が熱帯低気圧としていない一部のものについては、合同台風警報センター (JTWC) のみに準拠する。

2024年の台風
軌跡の地図
最初の熱帯低気圧発生5月23日
最初の台風発生5月26日
最も強かった
台風
台風1号 – 980 hPa,
70 kt
熱帯低気圧の総数2
台風の総数2
タイフーンの総数1
総死亡者数不明
総被害額不明
年別台風
2022, 2023, 2024, 2025, 2026

月別の台風発生数

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
2

各熱帯低気圧の活動時期

各台風の活動時期

台風に分類されている熱帯低気圧

台風1号(イーウィニャ)

タイフーン (JMA)
カテゴリー2 タイフーン (SSHWS)
発生期間5月26日 – 5月31日
ピーク時の強さ70 kt (10分間平均) 
980 hPa

202401・01W・アゴン

5月20日頃に発生した低圧部が徐々に発達して23日3時にミンダナオ島の東で熱帯低気圧になった。

気象庁は同日9時、この熱帯低気圧が24時間以内に台風に発達する見込みとした[1][2]

なお、PAGASAはこの時点で熱帯低気圧がフィリピン責任地域(PAR)に入っているとして、フィリピン名「アゴン(Aghon)」を付与している。

26日、フィリピン付近で熱帯低気圧が台風1号に発達し、「イーウィニャ(Ewiniar)」と命名された[3][4]

台風が発生したフィリピンではケソン州で新生児を含む3人が死亡した[5]

なお、台風1号の発生が5月にずれ込むのは2020年以来4年ぶりであり、統計開始以来7番目に遅い発生となった[4][6][7]。また、熱帯低気圧がフィリピンに上陸し陸上を進んだことで当初の予想より発生が遅れることになった。

台風はフィリピンを抜けた後急発達し27日9時には、強い勢力となり暴風域が発生した[8]

その後本州の南を進んで31日15時に、温帯低気圧に変わった[9]

台風1号の名前「イーウィニャ(Ewiniar)」は、ミクロネシアが提案した名称で、嵐の神を意味する[10]

台風2号(マリクシ)

トロピカル・ストーム (JMA)
トロピカル・デプレッション (SSHWS)
発生期間5月31日 – 6月1日
ピーク時の強さ35 kt (10分間平均) 
998 hPa

202402・02W

気象庁は5月30日、前日発生した低圧部が南シナ海で熱帯低気圧に発達したとすると同時に、この熱帯低気圧が24時間以内に台風に発達する見込みとした[11]

31日15時、南シナ海で熱帯低気圧から台風2号に発達し、「マリクシ(Maliksi)」と命名された[12][13]

台風は中国を進み6月1日15時に華南で熱帯低気圧に変わった[14]

台風2号の名前「マリクシ(Maliksi)」は、フィリピンが提案した名前で、速いを意味する[10]

気象庁が「台風」に分類しなかった熱帯低気圧

熱帯低気圧番号(○○W)は、合同台風警報センター(JTWC)が熱帯低気圧と認めたものに付与し、同機関をはじめ海外の各気象機関で用いられる。フィリピン大気地球物理天文局(PAGASA)がフィリピン名を命名している場合、フィリピン名も併記する。また、熱帯低気圧番号がない場合にも、気象庁が熱帯低気圧としたものを以下に「TD」と単に表す。

各熱帯低気圧の影響

台風・
熱帯低気圧
名称期間大きさ
強さ
階級最大風速最低気圧影響地域被害額死者・行方不明者数(人)出典
台風1号イーウィニャ(アゴン)5/23 - 5/31強いTY35m/s(70kt)980hPaフィリピン不明7人[5]
TY50m/s(95kt)957hPa
台風2号マリクシ5/30 - 6/1-TS18m/s(35kt)998hPa中国---
TD15m/s(30kt)995hPa

脚注

注釈

出典

確定値 


関連項目

外部リンク

気象庁

国立情報学研究所

合同台風警報センター

世界気象機関

フィリピン大気地球物理天文局

アメリカ海軍調査研究所

民間気象機関