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antiX

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
antiX
OSの系統Unix系(ベースとなったもの:Debian
開発状況開発中
ソースモデルオープンソース
最新安定版antiX 23.1 "Arditi del Popolo" / 2024年2月22日 (2か月前) (2024-02-22)
アップデート方式ロングタームサポート
パッケージ管理APT
プラットフォームIA-32, x64
カーネル種別モノリシックカーネル
ユーザランドGNU
既定のUIRox-IceWM, Fluxbox, IceWM, JWM, herbstluftwm
ライセンスGPL バージョン 2
ウェブサイトantixlinux.com
テンプレートを表示

antiX(アンティクス、発音: [ˈæntɪks])はDebian[1]安定版をベースとしたLinuxディストリビューションである。動作が比較的軽量であるため、古くなったコンピュータでの利用に適している。しかも、APTとDebian互換のリポジトリ[2]を利用したアップデートおよび、最新のLinuxカーネル とアプリケーションを提供する。バージョン19より、sysVinitおよびrunitの2つのinitシステムのフレーバーが追加された。

バージョン

Tatung TWN-5213 CUで利用されるantiX バージョン15 "Killah P"

antiXにはIA-32およびx86-64の2つのアーキテクチャ向けが用意されており、さらにそのそれぞれに対し以下の3種類のバージョン(フレーバー)が存在する[3]

  • フル (Full)。これは可能な限りのアプリケーションをインストールできる。antiXフルバージョンは、必要なソフトウェアがすべてプリインストールされたフレーバーである。他に用意されているフレーバーと比較して、サイズが大きくなっている。antiXフルバージョンには、4つのウィンドウマネージャ、つまりiceWMやFluxbox、jwm、herbstluftwmが付属している[4]
  • ベース (Base)。これは、ユーザーが独自にアプリケーションを組み合わせてインストールすることが可能である。antiX baseはベースシステムを含む。フルフレーバーに含まれる4つのウィンドウマネージャが全て付属する[4]
  • コア (Core-libre)。これは、ユーザーが自分の意志で完全に自由なインストールを行えるようにするものである。antiX coreはコアシステムのみである。ウィンドウマネージャなし、CLIインストール、UEFIサポートなし、暗号化サポートなしであるが、ほとんどのワイヤレスに対応しており、サイズ的には非常に小さい[4]

2014年にはこれら3つのバージョンに、2014年にMEPISコミュニティと協力して開発されたantiX MXが加わえられた。antiX MXはデフォルトのデスクトップ環境Xfceを使用しており、Debian安定版を直接ベースにしているためにとりわけ安定性が高く、中規模のフットプリントから堅実なパフォーマンスを発揮した。2016年11月より、DistroWatchではantiX MXはMX Linuxとして、1個の独立したディストリビューションとしてリストアップされるようになった[5]

リリースの歴史

動作環境
最小動作環境推奨動作環境
フレーバー共通[6]
CPUIA-32 ("i386")x64
メモリ192MB256MB
antiX Full[6]
HDD
空き容量
5GB
antiX Base[6]
HDD
空き容量
3.5GB
antiX Core[6]
HDD
空き容量
1GB
antiX Net[6]
HDD
空き容量
0.7GB
ネットワークイーサネット

antiXは元々はMEPISをベースとしたLinuxディストリビューションの1つで、MEPISはDebian安定版のディストリビューションをベースとしていた。当初のantiXはMEPIS KDEデスクトップ環境をFluxboxIceWMウィンドウマネージャに置き換えたもので、古くてあまりパワーのないx86ベースのシステムに適するものとして開発された。Debianとは異なり、antiXはsystemdフリーである[7]

バージョン[8](開発用の)コードネームリリースされた日
6.5[9]Spartacus2007年7月9日
7.0[10][11]Lysistrata2007年10月30日
7.2[12][13]Vetëvendosje2008年5月16日
7.5[14][15]Toussaint Louverture2008年8月24日
8.0[16][17]Intifada!2009年2月14日
8.2[18][19][20]Tȟašúŋke Witkó2009年7月24日
8.5[21]Marek Edelman2010年4月12日
M11[22][23]Jayaben Desai2011年5月3日
12[24][25][26]Edelweißpiraten2012年8月7日
13[27][28]Luddite2013年7月2日
MX-14.4Symbiosis2015年3月23日
15[29][30]Killah P2015年6月30日
MX-15Fusion2015年12月24日
16[31]Berta Cáceres2016年6月26日
17[32]Heather Heyer2017年10月24日
17.1[33]Heather Heyer2018年3月18日
17.2[34]Helen Keller2018年10月5日
17.4.1[35]Helen Keller2019年3月28日
17.5[36]Helen Keller2022年1月9日
19[37]Marielle Franco2019年10月17日
19.12019年12月23日
19.2Hannie Schaft2020年3月28日
19.3[38]Manolis Glezos2020年10月16日
19.4[39]Grup Yorum2021年5月21日
19.5[40]Grup Yorum2022年1月25日
21[41]Grup Yorum2021年10月31日
22[42]Grup Yorum2022年10月19日
23[43]Arditi del Popolo2023年8月28日

関連項目

脚注

外部リンク


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