Electric (ソフトウェア)

Electric VLSI Design System (Electric VLSI設計システム)は1980年代前期にスティーブン・M・ルービン (Steven M. Rubin) によって開発されたEDAツール[2][3][4][5]。Electricは回路図集積回路のレイアウトを描くのに使われる。またVHDLVerilogといったハードウェア記述言語を扱うこともできる。このシステムは設計規則チェック、シミュレーション、配線、Layout versus schematicLogical effort英語版といった多くの合成・解析ツールを搭載している。

Electric
初版1983年 (41年前) (1983)
最新版
9.07 / 2016年11月22日 (7年前) (2016-11-22)[1]
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
Java
対応OSクロスプラットフォーム
プラットフォームJava
種別EDA
ライセンスGNU General Public License
公式サイトwww.staticfreesoft.com
www.gnu.org/software/electric
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2016年の時点でElectricはGNUプロジェクトの一部としてJavaで開発されており、GNU GPLバージョン3以降を要件とするフリー・オープンソースソフトウェア (FLOSS) として配布されている。

歴史

Electricのスクリーンショット

Electricは1980年代前半ではC言語で書かれていた(1982年11月19日付の初期のElectric内部メモによる)。それからしばらく後にElectricは大学や研究機関向けに無償で提供され、国際的に広く使われるようになった。

1980年代中頃にElectricはApplicon英語版より「Bravo3VLSI」の名称で商品として販売された。

1988年にElectric Editor Incorporatedが設立され、システムが商用販売された。1998年にはフリーソフトウェア財団を通じてソースコードをリリースした。

2000年にElectricの配布のためStatic Free Softwareが設立された。

2003年9月にElectricのCバージョンが廃止され、システムはJava言語に移植された。移植作業は2005年6月に完了した。Cコードはまだ利用可能な状態にあるが、開発またはサポートは既に終了している。改良された新しいJavaコードは全てのユーザーが無償で手に入れることができる。

脚注

外部リンク